眠れなくなる 夢十夜 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2016年12月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101010519

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眠れなくなる 夢十夜 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「こんな夢を見た」で始まる10のアンソロジー。「輝子の恋」がおもしろかった。2017.4.29

  • 現代作家十人が一夜ずつ書いていく。
    どれも面白いんだが、特に、最後の小路幸也の「輝子の恋」は面白かったかな♪

  • 言わずと知れた夏目漱石の名作『夢十夜』を下敷きに、十名の作家たちが一篇ずつ「こんな夢を見た」と語り出す。
    それが本当に夢の中の出来事なのか、それとも現での出来事なのか、それは誰にもわからない。

    『夢一夜』では本家の第一夜と第三夜をミックスしたような物語になっている。
    美しく静謐な、しかし不気味な夢の中。

    『長い長い石段の先』は少年時代の恐ろしい体験を思い起こさせる。
    迷ってしまった道の先。
    どこか知らない場所。
    ジブリの『千と千尋の神隠し』にも登場する、現世と異界との境。
    どちらも物語だとしても、実体験として、記憶にある人もいるのではないか。
    祖父母の家までの帰り、乗り過ごしてしまったバスの先。
    永遠にも思える帰り道、幼い弟の手を握りしめながら不安と恐怖と戦う夏の日。
    あれは、現実、のはずだ。

    『輝子の恋』
    本書の中では唯一の明るい話。
    悪夢だらけの中、今宵の夢さえあれば、救われよう。
    いや、悪夢の方がまだましとも思える現の夜、今宵の言葉があれば、慰めにもなろう。

    人生は壮大な夢という。
    そうであるならこんな終わり方なら、全て良し。

  • 請求記号 913.68/A 94

  • 「こんな夢を見た」 シリーズ?
    結構 面白かったと思う。

  • 2009年6月に新潮文庫刊の同名のものを加筆修正し、2016年1月に新潮文庫から刊行。10の短編アンソロジー。漱石の夢十夜にこだわり過ぎたのか、陣容の割に楽しめなかった。

  • 夢の話のせいか、ストレートな内容てはなく不思議な世界観だった。

  • 「こんな夢を見た」という書き出しで10人の作家がエッセーあるいは短編の小説を書く止めた一冊。

    夢二の夢十夜より

    それぞれに心を込めた短編が並ぶ。
    私的には盲蛾という道尾秀介の一文が心に残ったがそれぞれの作家のそれぞれの短編が心に響く。

    ぜひ一読を(^^)

  • 夏目漱石の「夢十夜」上梓から100年。同作にインスパイアされた10人の人気作家が、「こんな夢を見た」という有名なフレーズから続く短編を描きました。少し怖いような神秘的なような不思議な短編ばかりで、とても面白かったです。普段敬遠しがちな道尾秀介、あさのあつこの作品が思いがけず心を打ちました。こういう新鮮な気づきがあるからアンソロジーは良い。小路幸也の短編の良かったです。道尾秀介「盲蛾」は、長編「獏の檻」の作中作とのことなので、今後長編も読んでみたいです。

  • 夏目漱石の夢十夜と同じように「こんな夢を見た」から始まる10人の作家が書く10の短編。ものすごく期待して読み始めましたが、ほとんどの作品が難解でよくわからず。夢の話だから、これでいいのかな。その中で、荻原浩の蝉の化身を連想させる「長い長い石段の先」は不気味で良い。谷村志穂の「こっちへおいで」は夫婦の再生物語??で唯一、ホッとする終わり方。小池真理子の「翼」は小池ワールドの切ない男女関係が描かれていて哀愁あり。でも一番好きなのは小路幸也の「輝子の恋」。人生のやり直しがテーマ。ラストのどんでん返しで驚いた。

  • ストーリー
    あなたにも、「忘れられない夢」がありますか。
    見知らぬ橋で、いつか訪れるはずの誰かを待つ男。
    父親から命を受けた幼い息子が赴く上総の海。
    今際の際に現れた、思い出を食べる伝説の動物――。
    100年の時を超え、夏目漱石『夢十夜』にインスパイアされた10名の人気作家が紡ぐ夢物語。
    「こんな夢を見た」の名文句に始まる珠玉の10篇を編み込んだ、儚くも美しい「夢」アンソロジー。

    阿刀田 高 夢一夜
    あさの あつこ 厭だ厭だ
    西 加奈子 小鳥
    荻原 浩 長い長い石段の先
    北村 薫 指
    谷村志穂 こっちへおいで
    野中 柊 柘榴のある風景
    道尾 秀介 盲蛾
    小池 真理子 翼
    小路 幸也 輝子の恋
    の10編

    夏目漱石の『夢十夜』を読まないと分からない内容なのかと思いましたが、
    読まなくてもこの本を単独に読むだけでも大丈夫でした。

    本のタイトルを見るとまるでホラーや妖怪の怖い本だと想像させられましたが、
    恋愛、SF、ファンタジー、ホラーなどの様々な要素を含んだ作品で
    どれも夢というのを独自の世界観で表されています。

    印象的だったのは『厭だ厭だ』のラストのオチに吃驚し
    女性の執拗な怖さが伝わったり、
    『長い長い石段の先』の父と子が同じ経験から不思議な話へ。
    荻原さんらしい世界観がここにも出ていて和まされました。
    『翼』の切なくも悲しい想いなどが女性らしく伝わりました。
     
    野中さんと小路さんの作品は読んだこともなく知らなかったですが、
    小路さんの作品は夏目漱石の書かれた時代を彷彿とさせ
    レトロ感と当時の恋というのもよく表現されていたような気がします。
    また思い出を食べるという発想もまた斬新だったので
    他の作品も読んでみたいなと思いました。

    夢ということで実際の夢から、夢のような出来事などと
    夢とひとえにいってもこんな様々なテイストになって面白いかと思います。
    どこかおぼろげでもやもやとしている所が共通し、
    生死について語られているような気がします。
    それがどこかぞくっとさせられる気もします。

    このようなアンソロジーの作品を読んだのは初めてですが、
    普通の小説とはまた違い、色々な作家さんを知る機会にもなり、
    同じテーマで違うテイストの作品を何度も味わえるというのも良いので
    たまにはこうゆう作品も読んでみたいと思いました。

  • なんだか、既読作品がちらほらあるので、同じタイトルで出版されていたアンソロジーを読んでいたのかも。
    全部は覚えてなかったけど。
    阿刀田高さんが、独特の雰囲気が全開な感じでテーマにびったりでよかった。
    小路さんの作品もとてもよかった。でも、ホラーちっくな作品集と思っていたので、ちょっと予想とは違う雰囲気。そういう雰囲気が小路さんの作品の好きなところでもあるのだけど。
    夢の話がテーマなので、きっちり決着のついてない感じの作品もあって、はまりきれなかったのは残念。

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眠れなくなる 夢十夜 (新潮文庫)の作品紹介

あなたにも、「忘れられない夢」がありますか。見知らぬ橋で、いつか訪れるはずの誰かを待つ男。父親から命を受けた幼い息子が赴く上総の海。今際の際に現れた、思い出を食べる伝説の動物――。100年の時を超え、夏目漱石『夢十夜』にインスパイアされた10名の人気作家が紡ぐ夢物語。「こんな夢を見た」の名文句に始まる珠玉の10篇を編み込んだ、儚くも美しい「夢」アンソロジー。

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