オルガニスト (新潮文庫)

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著者 : 山之口洋
  • 新潮社 (2001年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101014210

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オルガニスト (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 読んで損はなし。

  • ウィットに富んだ知性的な文章。

    導入部の引き込みも心地よい。

    ただ、終盤のSF展開に完全においてかれた。


    教会にあるオルガンの音色を直に聞いたことはないけれども、昔からあの荘厳な佇まいだけでも心惹かれていた。
    生演奏はさぞかし美しい響きなのでしょう。

    嗚呼、聴きたい。。

  • ラジオドラマ青春アドベンチャーで聴く。

    青春もの+ミステリ+SFアドベンチャーという様々な要素が織り込まれている。
    さらにいえば、「人間の進化」に関するひとつの提案でもある。
    「ぼくは音楽になりたい」という台詞が、すばらしい形で結実する。
    それは人間がひとつ上の段階に達した瞬間であり、神や天使に近づいたということでもある。

    かなりの傑作。原作も読みたい。

  • これはハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか。。
    ずいぶん前に1度読んだ時は、とても恐ろしい印象だけが残ったけど、今回は怖さだけじゃなく研ぎ澄まされた美しいものを感じました。
    「音楽になりたい」とは、普通に聞けば情熱を秘めた夢の言葉に聞こえるけど、この本では神の領域に足を踏み入れようとする禁断の言葉ですね。

  • Special Thanks for milkywayちゃん♪

    凄い!!の一言に尽きる。
    作者はいったい何者なんだ??と読みながら何度も思った。
    そしたら、最後の解説に丁寧に経歴が書かれてて、
    皆同じこと思うのね~と。
    とにかく緻密な描写と、精巧な構成に圧倒される1冊。
    それにしても、人間を辞めてまで追求したいものがあるってことは
    狂気かもしれないけれど、ある意味素晴らしい事だと…。

  • こわかった。読後は、あまりいい気分ではなかった…。

  • 「音楽になる」ってスピリット的な意味かと思ってたら、意外と物理的だったのだな・・・。

  • 気持ち悪かった…。でも音楽家って多かれ少なかれこういうところがあるんだろうなあ。

  • 怖い。けれど面白い……。ハードカバーで持っているけど文庫で再読。他の著作もチェックしたい。

  • ドイツの音楽大学ヴァイオリン科助教授である主人公の元に、友人からある新進のオルガン奏者の演奏を評価できる人物を紹介して欲しいとの依頼があった。高名なオルガン科の教授とは友人であった彼の天才的な弟子を通じて以前交友があった。しかし、いまや失踪してしまったその友人に対し彼は償いきれない苦い出来事があった。第10回ファンタジーノベル大賞受賞作。タイトル通りのストレートなオルガン小説。ミステリの要素でリーダビリティは高いし、著者のクラシックに対する造詣の深さ(こちらは詳しくないけど)、アイディアの詳細さには舌を巻く(工学部出身らしい)。オルガンという素材を使った技術と芸術をテーマにした小説でもあって、テクノロジーが大きな役割を果たしているのでこれはまさにSF(発表当時は舞台は近未来)。organには‘器官’という意味もあってその辺も織り込み済みだろう。クラシックファンにとってどうなのかはわからないが、正攻法な音楽小説として特筆すべき作品だと思う。

  • プレリュードとフーガBWV.546 (再読)。

  • 壮絶なラスト。でも。
    彼にとってはこれが一番の幸せなのだろう、と
    そう思うことができました。

  •  パイプオルガンに魅せられ、才能にも恵まれながら、不慮の事故で夢を絶たれた青年の妄想の物語、って言ってもいいでしょう。
     面白くないわけじゃない。むしろ、面白い方だと思う。が、読み終わって、なんのこっちゃってなる。主人公がドイツ人なんだけど、感覚が日本人っぽいんだよねぇ。それでもうなんか違和感が…。でもって、ひたすらオルガニストに執着する青年の姿にも、あんまり共感するものがない。全体的に、上滑りって感が拭えない。
     とはいえ、第10回ファンタジーノベル大賞受賞作なので、そのうちどんとくる作家になるのかもね。

  • 『天平冥所図会』を読み、ぜひ他の作品を、と思い、手にしました。『天平〜』の軽妙な筆致と、本書がファンタジーノベル大賞受賞ということもあり、少々軽い気持ちで読み始めたので、出だしからとまどいました。ファンタジーというよりは、SFぽい印象でしょうか。
    途中で、だいたいのことは予想がつくのですが、細部については予想外の展開が論理的に、それでいてSF的に展開されています。
    「僕は音楽になりたい」−天才の苦悩と狂気、そして哀しさがひしひしと伝わってきた小説。残された人々の哀しさも切ない。

  • ファンタジーノベル大賞を取った作品。有名どころ。

    ごくごく最近(注・2001年九月の話である)、文庫化した。今なら平台に積まれているはず。

     ハードカバー(1600円する)でもう読んだよ、という人も多いでしょう。樓主も読んだ。

     ところが。

     なんと文庫化にあたって中身は大幅改定。一人称で書かれているのだった。

     文章はすごくクリア。青春小説だから。



    「音楽になりたい」という天才オルガニストのテオ。彼は事故で音楽生命を断たれてしまう。

     最終的に彼は「音楽」になる。それは寒気がするほどの結末だった。

     追伸のように友人の語りが入っているため、その肌の粟立ちを和らげてくれるのだが。



     最初の方はオルガンの構造とかそういうのに詳しく触れられる。

    オルガンにまるで馴染みのないゴーストには「ストップ」の説明で「??????」という状況。

     さらにバッハ(音楽の時間に習うあのバッハ)の説明のくだりになると、

    「へっ?」「この曲知らない」「??」という事態に陥る。

     音楽を囓っていると、より馴染めるかもしれない作品。

     それでもその馴染みのない樓主が図書館でハードカバーのこれを借り、文庫化するのをずっと待っていて入手したのだから、凄まじい引力がある作品だと思う。

  • 大味なところも、粗もそれなりにあるのだけれど、<BR>「この物語を書きたい!」という情熱に巻き込まれるようにして一気に読めてしまう。そういう力のある小説にはなかなか出会えないので嬉しい。<BR>
    「オルガニスト」という、ストレートながら興味を惹くタイトルもいい。<BR>ピアノの代替品、ぐらいの認識しかなかったオルガンへの見る目がだいぶ変わった。

  • 一時期本好きの間で話題になった本。鬱気味なときは読まないほうがいい。

  • 音楽を演奏することと、音楽そのものになること。芸術の追求にとりつかれたオルガニストの物語。

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