- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101015149
感想・レビュー・書評
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タイトルが気になって、手にとって、いったん本棚に戻し、、一度通り過ぎてからまた戻ってきて購入した1冊。
結局、1日で読んでしまった。
「わたなべじゅんいち」的な展開を予想したが、なんというかお行儀のよい展開。それもそのはず。古き良き時代?の新聞連載小説だったのですね。時代的な感覚が、給与の額とか男性女性の考え方などでずれていることが分かるのに、なぜか、主人公のもつ悲哀の部分には共感できるんですよね。
いつの時代も、家庭をもつ中年おやじはこんな感じなのかな。いままでも、そしてこれからも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初の石川達三.私が中高生だった昔,本屋の本棚では新潮文庫が今よりもずっと幅をきかせて並んでいて,その中で石川達三は小難しそうなタイトルの本が何十冊も並んでいて存在感があった.今は数冊しか手に入らない模様.
この小説は昭和30年読売新聞連載で,読みやすい.
内容はなんともまあ身につまされるというか,中年男のどうしようなもない部分をうまく描いている.客観的に読めば醜悪だが,そうとばかりいえないのが悲しいところ.
女性が読めば男の身勝手さに腹が立つだろう.出版社が絶版にしたがるのもこのご時世わかる気がする. -
読了。戦後の恋愛観、結婚観に照らすと現代はまさにカオスなのだなと実感。しかし時代背景が変わろうと火遊びをしようとする男の心理は変わってない(笑)
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読んでてツラい、男としてツラい。面白かったけど。
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09.7.19