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青春の蹉跌 についての感想・レビュー・書評


青春の蹉跌 (新潮文庫)
206人が登録 ★3.70

著者: 石川達三 
本 / 新潮社 / 260ページ / 1971年05月発売
ISBN/EAN: 9784101015224
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評価平均: 3.70
登録数: 206
レビュー数: 30
価格: ¥ 460 (参考価格:¥ 460)

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みんなの感想・レビュー・書評

maruhizさんのレビュー 4 読み終わった

第1回芥川賞受賞作家石川達三さんの作品。
司法試験受験生を中心とした人間模様が書かれており、時代の違いはあれど普遍的な思いがなげかけられているような気がする。

文学作品として構えて入ったものの、文体は読みやすく、内容にすぐ入り込めてしまった。
結局だれが悪かったのか私にはわからなかった。

★麗★(うる)さんのレビュー 4 読み終わった

自分はエリートになり、他の人間とは違うのだと思いあがった学生の転落する様。思い上がりや嘘や不義理、計略によって自らが破滅していく。
古い本なので、ちょっと読みにくいかなと思ったけれど、後半に行くにつれて面白く、意外とさらりと読めました。

面白かった。

shiawasenoakiさんのレビュー 4 読み終わった

この本を読んで、人は欺き、欺かれて生きていくことを感じずにはいられない。

ミリさんのレビュー 読み終わった

主人公が自身を客観視し、冷静であるように見せつつも、結局はエゴイズムに負けて身を滅ぼす話。
大きな問題のせいで、目の前の小さな疑問が見えなくなる。人間ってきっとそういうもの。

学生運動というともはや現実的ではない現在であるにもかかわらず文章がすっと読み込めたし、何よりも熱中してすぐに読み切ってしまった。

hiroyuki26さんのレビュー 4 読み終わった

学生運動の中、貧しい生活を抜け出すべく野心に燃え、司法試験合格を目指す主人公。令嬢との縁談と教え子の女生徒との関係は、司法試験の進捗と共に複雑かつ深刻になっていく。
主人公が必死に周りとの関係に対し、冷静に論理的思考でいようと、もがき苦しむ様は、読む方の胸を締め付け、ある種の共感すら覚えてしまう。
周囲の人間をひたすらエゴと判断する法律的、論理的展開も読みどころの一つ。

kyoさんのレビュー 4 読み終わった

司法試験に合格した青年が身を滅ぼしてゆく話。テレビの何かの特集で見てから読んでみたくなった。
主人公が自分の傲慢さや打算、現実主義を認めていても、エゴイストになることは極端に恐れているのが印象的だった。とても歪んでいるのに、純粋さを感じる。それが青春というものなのかな。そこを越えた大人が、考えることを放棄して開き直ってしまう姿だとしたら、ちょっと悲しい気もする。
登場する女性が、みんな男性に依存していて、自立できていなくて、ひどい書かれ様だと思う。主人公から見た姿、ということで許せていたのに、最後に作者に裏切られる。これは!すごい大どんでん返し(>_<)

あれこれ(are_kore)さんのレビュー 3 読み終わった

(30年ぶりの再読)
正に自分が見てきた風景、自分が過ごした時代。
「法律を味方につけ、法律を楯にとって、他人の愛情も善意も踏みにじって、自分の欲望を合理化し合法化しながら、世の中を押しわたって行こう」とした主人公の青春の蹉跌が描かれています。
重く積もった雪を掻き分け掻き分け進むような重さを感じながら読みました。

inouechipsさんのレビュー 読み終わった

高校の時、読書感想文の課題として読んで以来の再読。あれから20年経って青春と呼べる日々は遠くなったが、主人公の心持ちは往時より一層シビれる感じでした。青春中であろうがなかろうがご一読を。

tomochan2525さんのレビュー 3 読み終わった

昭和43年に毎日新聞に連載された作品です。司法試験を志しながらも利己的で打算的な考え方をする主人公の悲劇的な結末を描いています。私が初めてこの本を読んだのは、昭和の終わり頃で当時20代の独身でした。作品のストーリーや主題はわかりやすく、このような青春を過ごすのは不幸だと感じるとともに若い男女の幸福とは何かを考えさせられました。

pepelemocoさんのレビュー 5 読み終わった

蹉跌とは、つまずきやしくじりを意味する言葉である。つまり、青春時代に味わう挫折、といったところか。 主人公・江藤賢一郎は法律を学ぶ学生で、成績抜群。司法試験に合格し、末は教授か弁護士かという有望な青年である。ただ、彼が法律を学ぶのは、世のため人のためといった崇高な使命によるものではない。彼自身の家庭は貧しく、学資も資産家の伯父から出して貰っているが、将来の出世栄達により、いわば逆・玉の輿に乗... 続きを読む »

ryotan74さんのレビュー 5 読み終わった

本屋で平積みされていて手にとった本 大学生 江藤は貧しいが野心があり、現実主義者だ。 非常に優秀で司法試験に合格、資産家の伯父の娘(康子)との縁談と社会的地位、ブルジョワへの階段を上っていくかに見えた彼の目の前に現われたのは妊娠した教え子(登美子)だった。 彼女に対して彼は死んでくれればいいと思う。 人生設計が崩れることを恐れた彼は彼女を殺してしまう。 無能... 続きを読む »

nakihf2さんのレビュー 5 読み終わった

破滅していく主人公がいい!

H.Satoさんのレビュー 読み終わった

人間革命は誰がやるんだ?それは教育だ、教育だけしかない。
生きることは闘争だ。平和なんてどこにもありゃしないと。平和を叫ぶ奴の大部分は敗北者だ。勝利者たちは人を押しのけ、打倒し、奪い、自分の場所をつくり、場所を広げ、それから安全な砦と築き、その安全な場所にいて、平和論者の悲痛ウな叫びを微笑をうかべながら静かに聞いている。
理想を掲げて現在を批判することは良い。しかし批判だけで生活は豊かにならないのだ。新しい時代は来なければならぬ。けれどもそのことと、今日をいかに生きるかとは別だ。
責任とは人間が作った観念にすぎない。責任という言葉によって利害関係を調節しようとするのだ。

M江さんのレビュー 読み終わった

人間のにおいがぷんぷんした。
そうだよ、これが人間だよ。

a1b2さんのレビュー 4 読み終わった

090819購入。読了。自分の人生にとって何が大事であるを論理的に突き詰める男の話。高慢だが裕福な女か、貧層だが愛のある女か。

ユキさんのレビュー 5

大学生のころ、初めて読んで、強い衝撃を受けました。
人間のエゴを見事に描いた作品です。
ラストがなんとも・・・・。
「容疑者Xの献身」なみの大どんでんがえしです。

Y市のK氏さんのレビュー 読みたい

小説帯より
「犯人の男と被害者の女あなたはどちらに共感しますか」

Fiendさんのレビュー 4

 世の中には合理的に割り切れないものが無数に存在する。それを無理やりに合理的に判断しようとすると本書の主人公江藤のような事態に結局は陥ってしまうのだろう。現代的な論理は美しいが、美しいものは一瞬で整合性が崩れ去ってしまう可能性を常に秘めているということを忘れてはならない。合理的などというのは所詮、自己の都合なのだ。すべてを得ることはできない。選択するということは他の可能性を捨てていくということに他ならない。

りよさんのレビュー 3 読み終わった

全然関係ないメモ 1.この本を買った時、オビが付いていたけど家で外したら思いのほか怖い装丁にびびりました。安部工房の『人間そっくり』みたい…というか、これ内容そのままだろうという絵ですね。 2.この本買おうとしたのは、数年前のA新聞土曜日にこの本が掲載されていたから。ええもうばっちりネタばれしていましたよ、最後の最後まで。 まぁ、その新聞の連載読んでいたせいで『ノルウェイの森』のオチ... 続きを読む »

rukaさんのレビュー 4 読み終わった

人間臭さ、というものがにじみ出ている気がする。
読み進むにつれ重苦しく息苦しくなってくる。
単純なようでいて複雑であり、ひとつのテーマをぶれることなくここまで書ききるのはすごいと思う。

f_u_m_i_58さんのレビュー 3

2008.10.? 読了

hueyさんのレビュー 4

心ではなく、頭で生きている学生が愛人を殺めてしまう、そんな話。

昭和46年発行。

あの終わり方から、打算的に生きていても、
罪を犯さない限り処罰されない社会性の限界を感じた。
誰も歪んだ社会を直しちゃくれない。

正直江藤みたいな人はうじゃうじゃいるし、
増えている一方なんじゃないかと思う。
大きな変化は起こせないが、これを読んだ人が
自分はそうなるまいと思えればいいんじゃないかと思った一冊。

ゆたさんのレビュー 3 読み終わった

江藤という完璧に見える人間がどんどんと崩れて行く様が凄い

法律のことは特別詳しいのに、その他のことにはまったく世間知らずで
それにつけ入れられて
上手く行きそうだった人生に暗雲が立ち込める
自分の人生だけを円滑に進めるために
彼は殺人を行うが
やってみて分かったことは犯さなくても良かった殺人だったということ

女と男の愛情に対する違いが良く分かる

自分が手玉に取っていると思っていた女に
実は自分が手玉に取られていたということにビックリした
愛に生きる一途な女だと思っていた登美子が
本当は計算高いズルイ女だと分かったのが一番衝撃だった

やじみなさんのレビュー 3 読み終わった

昭和43年に刊行された本の文庫版。
学生闘争があり、貧乏学生が数多くいた時代に優秀な法学生であった江藤の物語だ。
エゴイズムに満ち、ブルジョアに屈折した憧憬を抱いている彼は、資産家の叔父の娘と結婚を望みながらも、かつて家庭教師をしていた少女とも欲望のために繋がっていたいと考えている。
予想通りのベタな展開といい、なんだか昼メロみたい。
描きたかったのはきっとモラトリアムとか難しいことなんだろうけど。

篤万さんのレビュー 5

あのころは、こういう小説が大好きだったなぁ。

この小説から石川さんが好きになったっけ。


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