僕たちの失敗 (新潮文庫 い 2-24)

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著者 : 石川達三
  • 新潮社 (1973年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101015248

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僕たちの失敗 (新潮文庫 い 2-24)の感想・レビュー・書評

  • この本が、大分昔に書かれたということにまず驚きました。
    結婚に乗り気ではなく、相手に押しきられて結婚してしまった私には、すごく共感できました。
    子供を欲しくないのも正に一緒で、友人に言わせると、こんな私は即離婚すべきとのことですが、主人公の思いと一緒です。今度また言われたらこの本を勧めようと思います。

    ただ、主人公はちゃらんぽらんに見えて、強い人だと思います。子供ができたら、多くの夫が「正直面倒だな」と思っても、喜んで妻を称えて出産を心待ちにする方に流れると思うから。それで、実際に産まれて何だかんだで離婚してという人を多く目にしますけど。
    奥さんにも最初から、甘い期待を抱かせず、実際に子供の顔を見てかわいいと思っても初志貫徹で会わずに生きていける信念が、すごく立派です。

    私だったら、子供が出来たら世の中の楽な方に流れて、産んでしまうかもしれません。
    日頃から女性として少しおかしいのかもと思っていましたが、この本のお陰でこんな私でもいいんだと思えました。

  • 自分が理想とする、新しく、自由な生き方をどこまでも追求する男の話。
    社会は変わったのに、古い慣習に縛られた生き方を続けるのはおかしい、と正論らしい理由で、彼はどこまでも純粋な自由を守ろうとする。その結果、彼は3年間の契約結婚や、はじめから別居の結婚生活、あげく2夫2婦制にしようと知人に嫁をすすめる(自分も浮気するから)など、まあ滅茶苦茶なことまでやろうとする。自由を追求することは孤独だということを知っていてもなお、エゴを貫く主人公を、馬鹿な他人だと思うか、共感するかは読む人によって分かれるのでは。

  • 石川達三のファンです。私。
    彼の人間のエゴを書いたものの右にでるものはいないと思う。
    さすがに、そこそこ、年齢を重ねた今、20歳そこそこで青春の蹉跌を読んだ時ほどの共感はできないし、若者の危うさを痛く感じるようになったけれど、やはり、その不安定で突っ張っていて、エゴをエゴをと感じていない感覚は、非常によくわかる。

    昼メロになるなとおもったら、しっかり、ドラマ化されてましたね。さすが、東海テレビ!

  • 昭和37年発行
    カメラ工場で働く法学部出の僕は、まさ子と三年契約の結婚をするが…

  • (1982.05.09読了)(拝借)
    *解説目録より*
    出世に縛られた役人生活を嫌い、自由を求めて職工となり、同僚の女性と三年契約の別居結婚を計画する僕……。大衆社会の変貌を鋭い直観と洞察をもって常に注目する著者が、新しい時代のモラルを作ろうとする若い夫婦の愛と生活、そしてその崩壊を描いて、常識的な結婚形態の意義を改めて世に問うた長編小説。

    ☆関連図書(既読)
    「青春の蹉跌」石川達三著、新潮文庫、1971.05.20
    「生きている兵隊」石川達三著、新潮文庫、1973.01.20
    「開き過ぎた扉」石川達三著、新潮文庫、1974.04.25

  • ”結婚すること”と、”結婚生活を送る”ことは別物である、
    ということを考えさせられる。
    この物語は、所謂、契約結婚がテーマだ。
    3年経って愛がなくなっていたら離婚することを前提とした結婚。
    およそ50年弱前に書かれた小説としては、
    かなり斬新なテーマだと思われる。
    テーマ自体は面白いが、内容はそれほど軽くはない。

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