異人たちとの夏 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 134
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101018164

感想・レビュー・書評

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  • 著者は脚本家なんですね。
    後書きで知りました。
    ふぞろいの林檎たち、懐かしい。笑

    確かに、読んでたら映像化の方が
    映える気がしました。

    と思ったら映画化されてましたね!

    内容は、途中戸惑いがありましたが
    最後の一文で、読んで良かったと
    思いました。

  • 山田太一が第一回山本周五郎賞を受賞した作品。
    あっさりとした文章で、読み進めるのは易しい。展開もドラマティックで、最後までしっかりと読ませてくれるが、個人的には、小説として読むには物足りない感じが否めなかった。情景描写に厚みがあれば、人物の心理描写にも濃密さが増し、読み応えも十分になるのではないかと思った。
    原田英雄の両親との邂逅や別れについては、読んでいて引き込まれてしまうことが悔しいが、普遍的な親の愛情は、誰をも感傷的にさせてくれる展開だと感じた。とにもかくにもこの作品の肝。
    著者が脚本家だからかは分からないが、小説で読むよりは映像で見たいと思う作品。

    • nejidonさん
      yoshio70さん、こんばんは(^^♪
      たまたまタイムラインにあがってきたので、コメントさせてください。
      映画は良いですよぉぉ。。
      ...
      yoshio70さん、こんばんは(^^♪
      たまたまタイムラインにあがってきたので、コメントさせてください。
      映画は良いですよぉぉ。。
      もうずいぶん前に見たのに、いまだに覚えています。泣けて泣けて。
      幽霊でもいいから両親に会いたいと、どれほど思ったことか。
      私は山田太一さんが好きなので、見てから読みました。
      映画の情景がありありと浮かんでまた泣きました。
      変なコメントですみません。サマータイムマシン・ブルースを薦めたりこちらを薦めたり。
      変な人です、私は。
      2020/08/25
    • yoshio70さん
      nejidonさん
      コメントありがとうございます!相変わらずの遅返信ですいません…

      情報提供ありがとうございます!
      この小説、ぜひ映像で見...
      nejidonさん
      コメントありがとうございます!相変わらずの遅返信ですいません…

      情報提供ありがとうございます!
      この小説、ぜひ映像で見たいなと思っていたのですが、ブックオフでぼんやり買っただけだったので情報も収集せず…

      最近は映画を観ることも少なくなってきたので、ご紹介いただけて嬉しいです^^
      2020/08/27
  • 少し前に読んだ「敗者たちの想像力ー脚本家山田太一」で言及されていたので。
    映画化されていて、一場面だけ見たのを覚えていた。読んでいる間はどうしても両親が鶴太郎と秋吉久美子になってしまう。
    どうして両親は亡くなって30年以上もして出てきたのか。それだけ親の愛は深いということか。
    主人公がやつれたのは、両親のせいより、ケイのせいだよね。

  • 飼育、を想像して読み始めたものの見立は大外れ。いつもの山田太一だった、よかった

  • こんな傑作幽霊譚をなぜ読んでなかったのかというと、装画に惹かれなかったのかな。ほっこりでもあり残酷でもあり悲しくもあり。

  • 離婚し、事務所として借りていた幹線道路沿いの都心の商業ビルに、ひとり住むことになる。
    うるさいはずの都心の商業ビルの一室を、静かすぎるとまで精神的に追い詰められたある日、死別した両親とそっくりな人に出会う。
    ありえない事だが、死別した時のまま、48歳の自分より若い35歳の両親であった。
    両親は何を伝えたかったのか。心を病んでいた彼は確かに、両親の暖かさで、救われたのである。

  • 薄気味悪い話ではあったけど、幼い頃に生き別れた両親に再会できたのはよかったし、お別れするときは、涙が出そうになった。不思議な読後感、夏の終わりに読めて涼しくなった。

  • オチはなんとなく読めていたけど、けっこう怖い感じになるんだなと。
    ほのぼのホラーから戦慄ホラーへ。
    主人公を蝕んでいたのは両親ではなくて、ケイってこと?
    文字通り精力を吸われて…
    なら、両親は消えなくてもよかったのだろうか?

    あと、やたらビールが美味しそうで飲みたくなる。

  • 2018年1月14日読了。
    2018年24冊目。

  • 再読ですが、映画の印象が強い作品ですなぁ。
    それはさておきうーん、ちょっと粗いかな。特にケイの扱いがイマイチ、彼女登場させる必要あったのかな?結構早い段階でオチが見えてくるし、何より両親との交流の中でこのキャラはどういう意味を与えているのかもちょっと?でした。

著者プロフィール

1934年、東京生まれ。大学卒業後、松竹入社、助監督を務める。独立後、数々のTVドラマ脚本を執筆。作品に「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」他。88年、小説『異人たちとの夏』で山本周五郎賞を受賞。

「2019年 『絶望書店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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