- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101018232
作品紹介・あらすじ
スグニデモ抱キ合イタイ、スグニデモ肌ヲ触レタイ、コスリツケタイ、ナメアイタイ、逢イタイ逢イタイ逢イタイヨウ-結婚せずに34で失職した内藤民は、旅先のアリゾナで津山という男に出逢った。翳りがあり美しい。45歳。彼は、素性を明かさずに、濃密で不思議な恋愛ゲームを続けることを望む。が、民は津山を本当に愛し始めたらしい自分に気づいた…。恋の力を信じたいあなたに送る物語。
感想・レビュー・書評
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この主人公の女性はもてなそうだ。。
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名前以外素性のわからぬまま、まさしく「恋に落ちてしまった」民。
真実でなく嘘の世界で逢うという条件で、続ける恋愛ゲーム。
激しく揺れ動く心が、全編民の一人称で綴られている。
濃厚だけど重くなりすぎないのが、山田さんらしいかも。 -
これまで山田太一さんの作品はおもしろく読んできたんだけど、これは……。
少なくともぼくにはあわなかった。まぁ、哲学書や少し難しい文学作品と並行して読んでいたからそれなりの息抜きにはなったけど。
すべての作品にある程度のレベルを求めるのは酷というものなのかも。
元々が脚本の人なので、これもドラマの原作として書かれたものなんだろうか。
80年代に大量生産されたドラマを見ているような気分になりました。
それはそれで、懐かしい思いでよかったです。 -
ずっと前に読んだのでちょっとうろ覚えですが、背の高い女性と小柄な男性の恋の話で、さすが山田太一さんなのでお互いコンプレックスを抱きつつもだんだんと惹かれあう心理描写がすごくうまくてあっという間に引き込まれて読んだ記憶がございます。2004年3月読