- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101019284
作品紹介・あらすじ
「どうぞお試しくださいませ。ブラック・オア・ホワイト?」スイスの湖畔のホテルで、バトラーが差し出した二つの枕。パラオ、ジ ャイプール、北京、そして京都。エリート商社マンに人生の転機が訪れる度に、黒と白の枕が現れる。悪夢、それとも美しい夢。それは、実現しなかった人生の一部分なのか。夢と現の境は曖昧になり、夢が現実を呑み込んでいく。現代日本の実像に迫る、渾身の長編小説。
感想・レビュー・書評
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夢ネタ!イマイチ(笑)
そもそも、夢ネタ系は嫌いなのですが、本作は、夢そのものを語るというもの。
ストーリとしては、
ブラックの枕とホワイトの枕で見る夢が異なる設定。
エリート商社マンがスイス、パラオ、ジャイプール、北京、京都それぞれで見た夢を語ります。
見る夢は美しい夢、悪夢。
また、それぞれの地域で見る夢は、ラブロマンスであったり、インドの言い伝えであったり、戦争だったり..
そして、徐々に夢と現実の境があいまいになっていきます。
最後、京都のエピソードはミステリー感があって深かった..
しかし、やはり、全体的にはふわふわっとした内容で、登場人物たちの関係や事象の結果など、あいまいなままでスッキリしません。
こういう読者に判断・解釈をお任せするのは好きじゃないんです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好みではなかったけど、面白かった。
ブラックとホワイトの比較がなかなか…
比較をするような内容の本はあまり読まないからとても新鮮だった。たまにはこの感じもいいかもしれない。 -
買った時はなんだか入り込めずずっと読んでいませんでした。
読み始めたらすごくのめり込んで、面白くてあっという間に読み終わりました。夢と現実が混ざり合う感じもリアルで面白かったです。 -
物語は夢と現を行ったり来たり。
この物語を読み終えた自分は今どちら側だろう。 -
タイトルから夢の話だと想像していなかった。
ストーリーにどんどん引き込まれてしまった。
主人公は、どんな気持ちで彼の話を聞いてたのだろう?どこかで誰かに
ブラックorホワイト?と聞かれたら、どちらを選ぶだろう?
枕があったら、どっち?
と思わずにはいられない。
面白かった。
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仕事をしくじった商社マンの夢と現の話。
浅田次郎の小説は思わず泣いてしまったり、吹き出してしまったり感情豊かに読むことが多いがこのブラックオアホワイトは哲学的で理解するのが難しかった。 -
夢十夜の長編版?
商社あるある混じりなのが、近代文学感を消してる気がする。
白と黒の枕、それぞれで違う夢をみて、
どんどん現実と混同ってあったけど
そこまで現実と混同してる?
あんまりそこまで思わなかった。 -
最初話がどこへ向かっているのかよくわからず、段々と死んだ級友は殺されたのではないか?というところへ落ち着いていく。でいいのか・・・と1回読んだくらいではわからないですねぇ。
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引退した商社マンが友人に語る夢譚。エリート商社マンが仕事に挫折していくさまと、折々に見る不思議な夢が絡み合って、幻想的な雰囲気を醸し出している。
白と黒の枕が、それぞれ良い夢、悪い夢に誘う、という設定はちょっとなあ。 -
浅田さんの作品の中では、真ん中位かな?
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様々な時代、様々なロケーションでの心の有り様を夢を通じて映し出す非常に凝った小説だなという印象。やや突飛すぎて感情いにゅうはしにくかったが、愉しめました。
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夢をテーマにした小説。夢の内容は結構深くて面白い。パラオ白い夢が最も好き。ただ同じパターンが何度も繰り返されて飽きる。あと夢と現実の境目がわからなくなって混乱する。まあそれが作者の狙いの一つかもしれないが。
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世界各地で黒か白の枕を選び、悪夢と良い夢を繰り返し見ていく話し。
現世で起こったことが夢の中でつながっていく。
出落ち感。
元々浅田次郎作品が好きで久しぶりに作品読んだけどこういうのだっけ?と感じた。かも。 -
浅田次郎ならハズレはないだろうと思って買ったのだが女性描写とか古くてあんまりだった バブルの頃をあのときは良かったと言い続ける内容で、最後に取って付けたようなオチもあんまり
夢のようにもやもやした読み心地ではあった
天切り松とか蒼穹の昴はとてもよかったのにな -
異質な浅田作品。
ひとつひとつの夢話には、色濃く浅田次郎の色がでているのだが、全体的に夢と現の境界が曖昧になる不思議な物語。 -
3.5 モチーフが素晴らしい。人生は、悪夢か良い夢かの積み重ね。悪い時の方が多いか!
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北京、枕、黒、白
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友人の夢の話と現実世界の失態を延々と聞かされる物語。
時は流れるけれど動きが無く、一人の男の夢物語を兼ねた懺悔を聞かされ続けている状態でした。
浅田作品は読みやすく頁を繰るのが楽しいのですがこの本はなかなか読み終えられませんでした…。 -
特殊な枕で幸せな夢や悪夢を見る話。ストーリー性があまりないんだけど、純粋に夢の内容が面白かった。
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夢を語るうちに見た話か語っているうちに創った話かわからなくなる。理屈に合わせようとすると無理がでるからだ。一方、現実の世界で白日夢を経験することがある。しばらく醒めるまで時を要する。夢を題材に小説を作るのは難しいと思う。本書でも読み始めてしばらくはかったるかった。が、そこは一流の著者である。終盤は人生について考えさせられてしまった。2018.7.11
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浅田次郎らしさが出過ぎた感じ。出過ぎるとよくないという典型的な例。それでも好きという人はいるのかもしれないが。眠れない夜に、眠らないと覚悟を決めた人におすすめ。
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久しぶりの浅田次郎作品。ひきこむ文章は相変わらずの爽快感でさすが。ラストの辺りが怒濤過ぎて少し。
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オチが読めなかった
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面白くない