- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101022161
作品紹介・あらすじ
「人生の面白さは65歳を過ぎてからわかるようになった」。遅咲きの漫画家は語る。窮亡生活を経て40歳を過ぎて世に出た後、いまや並ぶ者のない、幅広い人気を得た水木しげる。水木を妖怪の世界に導いた"のんのんばあ"の出自、戦地ラバウルでの死と隣り合わせの体験、人生を謳歌したゲーテへの敬愛、手塚治虫との知られざるエピソード。正体不明の巨匠の素顔に迫る決定版評伝。
感想・レビュー・書評
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カテゴリとしてはノンフィクションが適当なんだろうけど、まぁ、水木さんだし。
「水木しげるの個人史」というよりは、「老境の水木しげるについて」水木フリークでない(重要)著者が、手探りでまとめている…ように読めた。
本文が元気なだけに、文庫版後書きのやり取りがとても切ない。 -
水木さんは日本の誇り。
家族のエピソードが一番面白い。
晩年の、半分妖怪やら神やらになっている水木さんじゃなくて、溌溂としてる水木さんだから新鮮だった。
著者は書き方が気障。
ゲーテを読みたくなった。
妖怪関係者をもっと出してほしかったけど…。 -
2015年11月30日「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるさんが死去 93歳
ご冥福をお祈りします。
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2010/5/14 借りて、 読み始める。6/24 途中で読み止め。
借りたのは、1994.10 第1版です。
・ 妖怪と歩く 評伝・水木しげる 足立倫行/著 文芸春秋 1994.10
もっと新しい版があります。 内容も追加されているのかしら?
・ 妖怪と歩く ドキュメント・水木しげる 足立倫行/著 文芸春秋 1997.9
・ 妖怪と歩く ドキュメント・水木しげる 足立倫行/著 新潮社 2010.4
内容と著者は
内容 :
妖怪を思わせる漫画界の巨匠の、その徘徊地点からは強烈な生命力の叫びが聞こえてきた。
「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる漫画家水木しげるに一年強の密着取材。
奇人の評がある水木の実像を多面的に描く。
著者 : 足立 倫行
1948(昭和23)年、鳥取県境港市生れ。ノンフィクション作家。 -
2018/01/19 22:31:10
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あれだけ幻想に寄り添いながら現実とちゃんと折り合いをつけ、家族やアシスタントを養うために仕事を精力的にこなし、過去の貧困も負傷にも卑屈になることなく、からっとした明るさで生を肯定できたのは「人に興味がないから」とは。
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得体のしれない世界を描き続けた水木しげるを、決して矩を超えることなく追おうとする記述が自ずと水木の人柄や考えをきちんと浮き彫りにさせている。特に水木のゲーテへの尊敬の仕方は格別の味がある。矢張り、一代の愛すべき奇人だった。
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水木しげるに近くないノンフィクション作家が書いた水木しげる本なので、視点が水木ラブなひとと違っていておもしろかった。ちょっと、書きっぱなしな感じはあるけれども...