- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101024011
感想・レビュー・書評
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いけないことをしている時
いけないことは罰が待っていると思うから
いたたまれなくなる
軽蔑されるから、気が滅入る
かと言っていけないことを単に無条件で受け入れ開き直るのも少し違う。
むしろそれでは意固地になる。
常識で測ることで悪臭が放たれるのであって
”いけないこと”なんか誰にも定義できない。
その人があるがままの行為なのであって
悪人が悪事を犯すわけではない。
ただ、日本人は特に“常識”に向かい自ら参集する性癖を持っているから、そしてそれを信用に置き換えるからなんとなく悪人や悪事を作り出す。
常識の外に見せ物小屋を作り、隔離し、安心に興じる、これが常識立脚の本当のところやと思う。
ひとりひとりが持つ考え方をもとに、生きていくことに他人が口出しするほど野暮なことはない。
こそこそするから悪人根性が芽生える。
堂々と生きよ。
人それぞれを受け入れる、この世界はひとつやから。あなたが私で、私があなたやと考えへんか。
君たちがいて僕がいる。
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遠藤周作「私が 棄てた 女」の延長で読んだ。遠藤の方が良作。
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堕落論を読んだ上で、こちらも読みました。
時代背景を考えても仕方のないこととは承知の上で、正直…女性蔑視が酷すぎて、読んでいてしばしば辛い部分がありました。
この時代に書かれた本には多かれ少なかれそういった描写はありますし、それを理解して、それでもなお、この時代の方々の書くお話が小説、エッセイ問わず好きなのですが…それでも、馬鹿にされている気がしてとても切ない気持ちにならざるをえませんでした。
坂口安吾の考え方そのものには共感できるところが多く、好きなのですが、「堕落論の主張を作品化」と称するのであれば、わたしは堕落論を読まれることをおすすめします。
堕落論は難しいことを難しい言葉で書かれていて、咀嚼に時間がかかると感じたので白痴も読みたいと思っていましたが、堕落論を噛みしめながら読んだ方が、特に女性にとっては、精神衛生上良いのではないかと思います。 -
僕には坂口安吾はわからん
しかし夜の戦火の美しさはわかる気がした -
昔のエロ小説集。どこが名作なのか分からない。あまりのつまらなさに途中挫折。
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坂口安吾読んでみたかったんだけど,私には難しかった.
もう少し歳とってから読み直してみよう. -
戦時中、白痴の女に寄り添う伊沢の話。白痴の性質が描かれていて寄り添う男の心理が新鮮。葛藤、逃避、自卑、それでも女が欲しい。時代背景と言葉の古さがあり今の自分には読みずらい。
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この本は短編集であり、全ての作品に貞操観念の薄い女性が出てくる。全体的に退廃した雰囲気の中の物語で、戦時中である記述も多い。堕落論の主張を小説化したものと云う様な事を聞いていて読んだのだが、それ程関連性が見つけられなかった。この短編集の全体的な主題と云うものは、男女の関係は肉体的なものでしかないのかと云うことであるように思う。作中で貞操観念に乏しい女性が多数登場するが、その人物に対して明確な非難や賞賛と云ったものは見受けられないし、その善悪に対してはあくまで読者の判断に任せると云った感じである。はっきり云ってよく分からない作品で、『堕落論』に感動した自分にとって、物足りない作品だった。
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私には難しすぎたのか、いまいちよくわからなかった。