| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
坂口安吾は、誤読されることが多い。つい最近も、「坂口安吾は反戦だった」「堕落論でそれは述べられている」という文章を目にして、ハテそうだったかと再読してみた。 本当に久しぶりに堕落論を読んでみた。学生時代以来、20年以上経つだろうか。 読んでいるうちに、反戦云々はどうでもよくなった。むしろ、安吾にとって「堕落」が何を指すのか。そして、「堕落した先にあるものが何か」... 続きを読む »
352
坂口安吾
評論集。題名の堕落論はその中の一編。
「文学のふるさと」「日本文化私感」はおもしろい。
ちなみに青空文庫でネット上で読める。
「戦争」を間近でみて生きた作家の生み出す文章はあまりにも生生しくて、あるいは洗練されていて、どれだけ「戦争」の社会へ、あるいは個人へと与えた影響が大きいのがわかる。戦時中に生きてみたかったとある意味羨望するくらいだ。そういった意味でも、坂口安吾はとても好きだ。
人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。
私への安吾の影響は大きい
敗戦後、国民が意気消沈しているなか堕落論は発表されベストセラーになる。いま読んでもドキッとさせられる天皇に対する記述を始め、内容はぶっ飛んでいる。人は思考をする限り元々堕落するものだ、と安吾はキッパリと言い切る。考えることがなければ、全てのものは美しく感じることが出来る。しかし、我々は人間だ、人間を演ずる限り、人間は堕落し、考える。そこにしか人間の救済の道はないように思える。言葉を使い思考することは不幸なことかつ救われる唯一の手段だ。
生きることを考えた時、語ろうとする時、
いつも土台にあるのがこの本。
この本からはじめたし、この本でおわる。
からくりを作り、からくりを壊す。その人間観には共感しました。同じく入っている日本文化私観の文化観にも強く影響されました。
堕落論、日本文化私観、文学のふるさとなどを含むエッセイ集。怜悧な視点でありながらある種奇妙な熱を帯びた語り口が印象に残った。
11月24日 井本くん紹介
まず,堕落ありき.堕落してこそ社会的規範がたち現れる.
堕落なき社会規範に盲目的に従ってはならない.
生きよ堕ちよの意味を理解できる人すごいと思っていた堕落論。少しは読めたが、堕ちきる、のしっくりした解釈が難しい。
「敗戦後国民の道義退廃せりというのだが、しからば戦前の『健全』なる道義に復することが望ましきことなりや、賀すべきことなりや、私は最もしからずと思う。」
人は誰もが堕落していき、それを防ぐ手段方法は無い。しかし、その堕落こそが人を救うことのできる唯一の手段なのである。正しい道で堕落してゆくことが、人生で最も重要なことなのだ。
人間の堕落について考えるきっかけをくれる良書。
この本を何年来、幾度となく読み返している。
安吾を初めて手に取った日の事は、もう覚えていない。
けれど、記憶も曖昧なその日より、脈々と安吾の言葉が
わたしの中に在り続ける事実。是非、若い人にも読んでほしい。
それは共感を促す行為ではなくて。どう思っても構わないんだよ、
と言いたい。安吾の強靭な説得力が、それでいいと教えてくれる。
第二次世界大戦当時の日本人に大きな影響を与えた短編随筆。全体を通して語られていることは、男女を問わず堅苦しい国家的倫理感に縛られず、思いのままに生きるべきである、我慢することはない、という思想。強圧的国家思想から開放されたと当時の人々には人気を博したようですが、今一つピンとこなかったのは、時代の違いからでしょうか。
読書メモ
・「人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。」(堕落論)
・「人間の、又人性の正しい姿とは何ぞや。欲するところを素直に欲し、厭な物を厭だと言う、要はただそれだけのことだ。」(続堕落論)
・「天皇制だの、武士道だの、耐乏の精神だの、五十銭を三十銭にねぎる美徳だの、かかる諸々のニセの着物をはぎとり、裸となり、ともかく人間となって出発し直す必要がある。」(続堕落論)
・「人間孤独の相などとはきまりきったこと、当たり前すぎる事、そんなものは屁でもない。そんなものこそ特別意識する必要はない。」(教祖の文学)
・「現実に即して、今までに無かったが、然し、必要なる当然の組織や方策を、工夫し、発明して行かねばならぬ。文化とは、そういうものだ。政治とはそういうものだ。」(戦争論)

堕落論…私は、正直一回では頭に入らなかったため、2回読みました。
人間は、堕落する。響く何かを感じましまが、まだもやもやしてます。もう一度しばらくしたら読みたいです。
この本の中の、日本文化私観は...





