堕落論 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101024028

感想・レビュー・書評

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  • 【「平成23年度第二回室工大教員オススメ本」による紹介】

    学生時代に初めて読んで以来、今も時々読む。短編随筆からなるが、お勧めは「堕落論」と「続堕落論」。終戦直後に書かれているが、内容は現代においても新鮮、人は「堕ちる」のである。

    太田 光浩/准教授 くらし環境系領域

    図書館の所蔵状況はこちらから確認できます!
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00341587

    #室蘭工業大学読書推進プロジェクト企画「平成23年度第二回室工大教員オススメ本」により紹介されたものを許可をいただき掲載しています。

  • 今後の寺院生活に対する私考(1927/昭和2年)
    FARCEに就て(1932/昭和7年)
    文学のふるさと(1941/昭和16年)
    日本文化私観(1942/昭和17年)
    芸道地に堕つ(1944/昭和19年)
    堕落論(1946/昭和21年)
    天皇小論(昭和21年)
    続堕落論(昭和21年)
    特攻隊に捧ぐ(1947/昭和22年)
    教祖の文学──小林秀雄論──(昭和22年)
    太宰治情死考(1948/昭和23年)
    戦争論(昭和23年)
    ヨーロッパ的性格、ニッポン的性格(昭和23年)
    飛騨・高山の抹殺──安吾の新日本地理・中部の巻──(1951/昭和26年)
    歴史探偵方法論(昭和26年)
    道鏡童子──安吾史譚(その二)──(1952/昭和27年)
    安吾下田外史(1954/昭和29年)

    坂口安吾とフロイト(柄谷行人)
    初出一覧
    年譜

    坂口安吾(1906-1955)

  • 生きながら目的を高々と掲げ続けていた僕に救いの手を差し伸べてくれた作品。汚くも、貪欲に生きるとはこういうことであろうか。

  • 20120607読み終わった(青空文庫)
    もう一度じっくり読みたい。

  • iPhoneの青空文庫アプリで読んだ。
    人間は堕落する生き物であり、100を目指したければ、まずは0まで堕ちなければならない、ということなのだろうか。この文章が書かれた戦後間もない時代とは違って、現在は一度堕ちた人がどん底から這い上がるのは難しいように思う。
    しかし、自分の中途半端さを思うと、正しく堕ちぬく強さに憧れも抱いてしまう。

  • 堕落論…私は、正直一回では頭に入らなかったため、2回読みました。
    人間は、堕落する。響く何かを感じましまが、まだもやもやしてます。もう一度しばらくしたら読みたいです。
    この本の中の、日本文化私観は、びひっと来ました。自由を我等について、言及しているところはぐっと、心に響きました。

  • 「戦争中はかえって平和であった」というような逆説を堂々と唱えられて、しかも納得させられてしまう、そんな新鮮な驚きの連続だった。

    物事を逆説的に見ることで、新しく得られる価値観があるのだなあと改めて思った。

  • アルファブロガーが書いてそうな内容だった

  • 「戦争」を間近でみて生きた作家の生み出す文章はあまりにも生生しくて、あるいは洗練されていて、どれだけ「戦争」の社会へ、あるいは個人へと与えた影響が大きいのがわかる。戦時中に生きてみたかったとある意味羨望するくらいだ。そういった意味でも、坂口安吾はとても好きだ。

  • 人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。


    私への安吾の影響は大きい

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著者プロフィール

(さかぐち・あんご)1906~1955
新潟県生まれ。東洋大学印度倫理学科卒。1931年、同人誌「言葉」に発表した「風博士」が牧野信一に絶賛され注目を集める。太平洋戦争中は執筆量が減るが、1946年に戦後の世相をシニカルに分析した評論「堕落論」と創作「白痴」を発表、“無頼派作家”として一躍時代の寵児となる。純文学だけでなく『不連続殺人事件』や『明治開化安吾捕物帖』などのミステリーも執筆。信長を近代合理主義者とする嚆矢となった『信長』、伝奇小説としても秀逸な「桜の森の満開の下」、「夜長姫と耳男」など時代・歴史小説の名作も少なくない。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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