マイマイ新子 (新潮文庫)

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著者 : 高樹のぶ子
  • 新潮社 (2009年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101024226

マイマイ新子 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 唱和30年の、田舎に住む9歳のお転婆娘・新子の日常と成長を描いた作品。

    雰囲気としては「となりのトトロ」でしょうか。はっきり言って地味な作品です。なかなかこうした小説を楽しめるという人は、特に若い人には少ないのではないでしょうか。

    ただ、子どもを描いた作品にありがちな、「甘ったるさ」はありません。新子が感じている世界はひたすらに無邪気できらきらしているのだけれど、世界の「残酷さ」といったらいいのでしょうか、容赦のなさも同時に描かれており、その対比に私は悲しさを感じます。
    他者にやさしく、両目をいっぱいに広げて世界を見る新子が、いずれこうした世界の中で生きていかなくてはならないのかと思うと感傷的になってしまうのですが、それは私自身がそうした世界に立ち向かう勇気が足りていないからなのでしょうか。

  • 映画では描かれていなかった新子ちゃんの日常。夏休みにぴったり。

  • 新子が今の時代では見たことも無いようなタイプの子供でびっくり。
    元気いっぱいで、好奇心にあふれてて、お馬鹿なくらい真っ直ぐで、新鮮過ぎて羨ましくなってくる。
    自然に囲まれているのも良いなぁ。
    戦後間もない時なので、戦争というものも身近に見えるのにすごく豊かな物語。

  • 2017/2/3

  • 9歳の主人公・新子をとりまく日常。ただそれだけを淡々と描いた作品。
     
    だけど、その無垢な目を通した世の中の、なんと瑞々しく、時に切なく、そして哀しいことか。子供にしか分からない世界、大人たちが忘れてしまった世界、読み手に郷愁や感傷を抱かせ、胸がちくりと痛む、印象深い作品です。
     
    昭和30年という時代設定が、また絶妙。戦後の世相の激変が、戦争を知らない新子の目によって鮮やかに、あるいは残酷に描き出されています。
     
    自らの幼少期と経験がかぶるわけでも無いのに、何かが呼び起こされる不可思議な一作。コレを大人になってから書ける作者も、ある意味凄いです。

  • 戦争の匂いが消えない日本でのはなしですが、人々のたくましさがたくましく描かれた明るい作品です。それにしても、マイマイがきになります。

  • 印象的な場面や言葉が山ほどある。

  • 日本の「赤毛のアン」云々さえ書かなかったら、もっとあっさり読了出来たのだが、その一言が余計なばかりに、あれこれと比較されてしまうはめになっている。
    ジブリなどが人気の出ないアニメ映画に作り上げそうな感じだね。

  • 昭和30年で9歳。偶然にもうちの亡くなった父と同じ歳の新子ちゃん。
    同時に、私の娘も今9歳。

    うちの父も、こんな風景を見ながら子ども時代を過ごしたんだろうか。どんな子どもだったんだろうと、そんな感傷を抱きながら、また、うちの娘もお友達とこんな会話してるんだろうかとか思いながら読んだ。

    私とは全然育っている時代・環境が違って、でも子どもたちの関係性とか空気感というのは意外と普遍的だったりするのかもしれない、なぜか懐かしい気持ちになる作品。

    私が特に好きだったのは、友達がケンカしてお互いのお父さんを罵った時、新子は父親に言われた「自分の目で見たほうがいい」という言葉を信じて、友達の父親が本当に噂通りの人なのか確かめに行く話だ。
    結果的に大人に嘘をつくことになり、親にこっぴどく怒られる新子だけど、理由をうまく説明できなくて家出することになる。
    この辺りの新子の気持ちが切なくて、でも親である身として私が新子の母でもついこんな風に叱ってしまうかもと反省させられたり。

    最後、誰もが通る「近しい人の死」を9歳なりの感性で受け止める新子に涙が出た。

  • 田舎でのびのび暮らす少女の生活をいきいきと描き出した本なのだろうけど、なぜだろう、いまいち好きになれずに終わってしまった。

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マイマイ新子 (新潮文庫)の作品紹介

新子は九歳。気持がざわざわすると、額の真上のつむじ(マイマイ)が立ち上がる。社会が未来への希望に満ちていた昭和三十年、空想好きでお転婆の新子は、友達と一緒にどこまでも野原を駆けていく。毎日が終わらない冒険だ。けれどもきらめく少女の世界の向こうから、もっと複雑な大人の世界が囁きかけてきて…。誰もが成長期に感じる幸福と不安とを瑞々しく描く、鮮度100%の物語。

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