真珠夫人 上巻 新潮文庫 き 1-3

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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101028033

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  • 純文学とするか、小説とするか迷った一冊。
    読み始めは、シドニー・シェルダンを思わせる単純な復讐劇かと思ったが、瑠璃子という、美しさと気品、そして心に使命を掲げた新しい女性の誕生を賛美する話だった。

    たまたま放送していた東海放送の昼ドラ版の真珠夫人を途中まで見ているが、荘田がもっとマゾ的で、荘田の出発が唐沢家の別荘番から戦時中の満州での女郎家経営からの成り上がり、さらにはそこの女郎あがりの妾が美奈子の母というもっと複雑な設定になっている。
    そして、恋人の直也は海外に放浪せず、瑠璃子の結構なそばにいる。。。
    そして、ドラマの瑠璃子の方が弱い。

    原作の瑠璃子の方が、強くあろうと葛藤する様子も味わえ、書籍の方が含蓄深いヒロインとなっている。

    ゲスの芸能人がどうなろうと知ったことじゃないが、週刊文春の元となる会社は、小説やジャーナリズムを考察したきっちりした人物が創業したもので、擁護すべき出版社の一つである!
    神戸の残虐な事件の犯人も、欠陥のある法律のため、名前を変える事が許されているが、時々その所在を暴き出してくれたりもする。さらに、大手マスコミが日本人でない職員を多く雇い、C国などと仲悪くなっても、本当は日本人が好きなんですというC人が放送されたり、芸能人が被害者のセクハラなどどうでもいいニュースばかりを流すよう操作されているのを感じるので、リアルな情報を流す意味で、週刊誌を保護する必要性を最近感じている。

    菊池寛氏が存命だったら、今の批判とを日本のジャーナリズムに一石を投じて、是正してくれるだろうか。

  • 4〜5

  • さちみりほのコミックで読んで原作に興味を持って読んだ
    青空文庫。
    旧仮名だったけど、問題なし。
    現代と当時の漢字の使い方や読み方の違いがあったり、「全然」のあとに否定語がこないという現代と同じ用法もあって、国語学的に面白い。

    中身はまあ・・・こんな感じ?
    瑠璃子の性格の変化とかよくわからないまま。
    川端康成もそこらへんなんかおかしい、って言ってたらしいから。

    さちみりほのコミックの方が格段に面白い。

  • 図書館の本棚に並んでいたので、思わず借りてしまいました。数年前に昼のドラマで放送してた、アレです。
    きらびやかな文章でした。ふり仮名がないと読めないくらい漢字が多かったです。
    「妾、最近図書館に通いに凝って居りますのよ、おほゝゝゝ」みたいな感じ。

  • 081001(m 081023)
    100204

  • 瑠璃子さんがかっこいい。

  • ザ・昼ドラ。

  •  既に文春文庫版を本棚に入れていますが、表紙の横山めぐみさんがとっても美しいのでこちらもいれてみます。上巻は勝平が瑠璃子に降伏するまで。

  • 20070120

  • 上下巻。

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著者プロフィール

1888年生まれ、1948年没。小説家、劇作家、ジャーナリスト。実業家としても文藝春秋社を興し、芥川賞、直木賞、菊池寛賞の創設に携わる。戯曲『父帰る』が舞台化をきっかけに絶賛され、本作は菊池を代表する作品となった。その後、面白さと平易さを重視した新聞小説『真珠夫人』などが成功をおさめる一方、鋭いジャーナリスト感覚から「文藝春秋」を創刊。文芸家協会会長等を務め、文壇の大御所と呼ばれた。

「2023年 『芥川龍之介・菊池寛共訳 完全版 アリス物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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