小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.59
  • (166)
  • (223)
  • (405)
  • (37)
  • (11)
本棚登録 : 3334
感想 : 257
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101030050

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 夙富盛名的作品,雖然可以理解時代不同,但這裡面的男人對待女性的態度讀起來實在很痛苦。

  • 小僧の神様は感動した。

  • 志賀直哉、1971年88歳没。長生きし過ぎや。もうチョット早く死んでれば今頃は青空文庫で読み放題になってたのに、腹立つおやぢや。

    いくつもある短編、ちょっとずつ読む。文庫本2〜3時間で軽く読み流せる人が羨ましい。…芦田愛菜ちゃんも読むの相当速い、らしい。
    太宰、坂口、織田の無頼派三人があんまりボロクソに書いてるので、代表的短編を読んでおこうか、と。(順次書き加えます。)

    ⚫小僧の神様
    余も鮨が大好物。夜中に読んでた。飯テロや! Aの気まぐれの理由は理解できない。〆はユーモラスで良かった。

    ⚫城の崎にて
    軽い鬱状態だったのか? 蜂、鼠、イモリの死に方三態を見ながら、もうちょっとでヤバかった我が身を顧みる。
    感想は、 「それがどないしてん!?」
    天下の名文と、呼ぶほどのものかね?

    ⚫清兵衛と瓢箪
    趣味の瓢箪造り?は今も細々とあるはずだが詳しくは知らない。
    12歳の清兵衛が授業中、夢中に瓢箪を磨いてるのを教員に叱責され瓢箪は没収。その後教員が家に訪ねて来て母親に食ってかかる。話を聞いた父親は激怒。
    昔の教員は、こんな権柄ずくで通ったのかと、ちょっとした驚き。
    没収した瓢箪は家庭訪問の際に親に返すものと思うが。たとえ昔のことでも。
    ひょっとして志賀直哉、話のオチを付けるため、デタラメを書いたのではないかと疑惑がわく。

    ⚫真鶴
    サッサと読もうと軽く流してると、極めて短い作中で 時間が行きつ戻りつしてることの見落としをやらかした。
    時間軸の切れ目に目立った符号があるわけでなし。期待してない作家だからと、余り雑に読んでるといけませんね。
    解説の最後に「が、真鶴まではまだ一里あった」の「が、」の解釈が京大の入試問題になったとのクダリがあったが、その正解をハッキリ書けよ。解説になってないではないか!

  • 志賀直哉の作品は初めて。
    森鷗外をずっと読んでいる中で、
    三鷹の墓参りをしたら、その前の墓が太宰治。
    太宰治が批判した志賀直哉、ということで行きつく。

    小説の神様、と形容され、簡潔で独特な文体が美しい、ということだが、そのような実感は得られず。
    ただ、その観点か、読みやすい。
    (鷗外の文章の方が味があると思うが)

    短編なので、一通り読んでも、全てのストーリーが思い出せないのも困る。

    とはいいながらも、個人的に好きな短編はあり、それは以下の通り。
    「赤西蠣太」、「小僧の神様」、「冬の往来」

    夫婦関係を描いた幾つかの短編があるが、ストレートに読むと、時代錯誤。
    深く読むと、自らに正直に、それを自我の解放のように書いている志賀直哉の思いが伝わる。それが一貫していることがわかる。

    何れにしても、志賀直哉の長編も読んでみたい。

  • 収録されている全編読了。

    マインドフルネスという言葉がよぎる。人々の日常生活のなかで起こる些細な出来事を繊細に美しく描く。死生観や男女の恋愛心情の描き方が卓越している。繰り返し読みたい。

  • 志賀直哉の代表作城崎にてが収録されている短編集です。
    このほかにも様々な作品を楽しむことができます。

  • 図書館から拝借。「城の崎にて」のみ読了。
    事故に遭い九死に一生を得た経験から、療養先の城の崎で考えた死生観を描いた作品。
    虫や小動物の死や生が無駄の無い筆致で描かれ、写実の緻密さに凄味を感じた。また、自身が生きている事への感慨深さが文章に滲み出ている。

    自分はそれ(生きている事)に対し、感謝しなければ済まぬような気もした。然し実際喜びの感じは湧き上がっては来なかった。

    志賀の死生観と私の死生観、通ずるものがある様に思う。

    その他収録の短編は何れ拝読させて頂く。

  • 情景描写の天才。表現の一つ一つをリアルにイメージすることができる。それでいて、一切の無駄もない。
    著者の死生観を基に描かれる「3つの死と1つの生」或いは「4つの死」。その中で、変動する男の死に対する感覚がこの作品のポイント。
    後養生のために訪れた「城崎温泉」、それがこの話のメインかと思いきや、入湯シーンが一切描かれていないのも、良い意味での裏切りだった。

  • 【請求記号:913.6 シ】

  • 高校生の頃、現代文の教科書で「城の崎にて」を読み、ずっと頭から離れなかった作品。当時は「ほぇえ~」くらいだったが、5年くらい経って読むと「おぉ~、自分の気持ちをその出来事に重ねちゃうのか~、すんげぇ~、天才だこの人」と思うようになった。
    自分の考え方・捉え方が成長してると再確認できた。
    「佐々木の場合」は妙に共感できる場面があり、恥ずかしくなった。

全257件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

志賀直哉

一八八三(明治一六)- 一九七一(昭和四六)年。学習院高等科卒業、東京帝国大学国文科中退。白樺派を代表する作家。「小説の神様」と称され多くの作家に影響を与えた。四九(昭和二四)年、文化勲章受章。主な作品に『暗夜行路』『城の崎にて』『和解』ほか。

「2021年 『日曜日/蜻蛉 生きものと子どもの小品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

志賀直哉の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヘミングウェイ
遠藤 周作
三島由紀夫
フランツ・カフカ
梶井基次郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×