かきつばた・無心状 (新潮文庫)

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著者 : 井伏鱒二
  • 新潮社 (1994年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101034102

かきつばた・無心状 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 短編集。いろいろな<井伏鱒二味>が楽しめる。

  • おそらく再読。
    読んだことないのもあったから、短編なので他のと重複してたのかも。あるいは忘れてしまっているのか。

    小品集。太宰も出てくる。なんなのだろう、この雰囲気。これが明治の名残なのかな。

  • 4位
    A・M・ツウェイバック『ナタリーの朝』(角川文庫)
    安い古本で思わぬ収穫。アメリカのさえない女の子の恋愛と自立の物語です。
    今だったら映画「ゴーストーワールド」に近いかも。テンポもいいし、ぐっと感情移入しながら読みました。
    (でも検索で出なかった………)

    5位 井伏鱒二『かきつばた・無心状』(新潮文庫)
    こちらも古本で大当り。内容はもちろん、小沼丹の解説がまた、なんかのどかで、いいんですよ。

  • 井伏鱒二の短編集。
    いずれも秀逸な作品ですが、
    中でも印象深いのが、
    「おんなごころ」。

    自邸で結婚式をひらくほど、
    目をかけた太宰治の無理心中直後。
    この直後の井伏を初めとする人間模様を描いた作品です。

    太宰は井伏鱒二にこう手紙を送っています。
    ●「うんと永生きして、世の人たちからも、立派な男と言われるように、忍んで忍んで努力いたします」

    しかし、この10年とたたない間に、
    太宰は身投げし遺骸で見つかります。

    タイトルのごとく、太宰の周りには、
    母性をくすぐられた女性が幾人も登場します。
    そして数回の無理心中。
    中には、すれ違いで、少しの恋を傾けた、
    片思いの女性もいたようです。
    それも太宰の死後に。
    違う女性に出会っていれば、
    太宰も穏やかに最期を迎えられたかもしれません。

    出会ってしまった女性一つで、
    「すっぱりした、気持ちのいい男」と、
    井伏が死後に形容した男の人生が、
    がらりと変わっていたかもしれない。

    ●「ひとえに「おんなごころ」といっても、人によって現れ方がちがっている」。

    女性の思いの不思議さを、
    太宰の死に透かして見た印象でした。

            ◆

    他にも、
    うぶで愚かな若者を許容する、大人社会の清々しさと、
    その中で、あがきながら道筋を見つける
    若者の無垢な力が、
    キレイに描かれた「無心状」などなど、

    素敵な短編がたくさんです。

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かきつばた・無心状 (新潮文庫)の作品紹介

著者は知人の家で池の中にかきつばたの狂い咲きを見た。が、見たものはそれだけではなかった。水面には女の死体が浮いていたのだ-終戦時の混乱を描いて鬼気迫る「かきつばた」。早稲田の貧乏学生の著者は田舎の兄に送るつもりだった無心状を、あろうことかレポートと取り違えて敬愛する師・吉田絃二郎に提出してしまった-ほのぼのと心なごむ青春回想記「無心状」。名品全15編。

かきつばた・無心状 (新潮文庫)はこんな本です

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