他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)

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著者 : 池田清彦
  • 新潮社 (2006年4月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101035222

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他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 全部知ってた。

    そんな目次だけみてみるとインパクトのあるものが並ぶ。他人と深く関わらず楽な生き方をするための考え方とそのために最適な社会制度を考察している。

    この本を読んでいて私が気がついたことは、一人で生きられない人は他人と関わって生きていかなければならないということである。

    力なきものは、他人の力を借りて自分の力の一部のにしなければ生きられないのである。それを平均化するための社会で、他人と関わるのが苦手だけど他の能力は人間としって平均以上あれば生きられることを示している。かけているものがあり、メシが食えないのであれば死んでしまうほうがいっそ清々しいかの書かれていた。

    読者を怒らせないように控えめな言い回しが目立って誰にでも同意を得られるわけではないというのを踏まえた優しさも感じた。

    楽に生きるか、楽しく生きるか、を選択するのは自分である。こういった考えを知っておくのも悪くないだろう。

    知ってたとしても感情的になって忘れてしまうこともあるけども。

  • 「わたしの意見なんてどうせきいてはもらえない」という諦めを前提に、弾の飛んでこないところでたたかっている。近所の良識のある初老の人と話しているような本。「病院へはなるべく行くな」とか「赤信号でも車が来ないのに待っているのは、悪しきパターナリズムだ。渡ろう」とか「友達や恋人とべたべたするな(「女(男)とどうつき合うか」までの内容)」いう個人レベルのことには大いに共感。インディアンも同じようなことをいいそう。しかし、国家に話が及ぶと、言っていることは正しくても、所詮コネクションやカリスマのない個人の意見は愚痴でしかない感じがした。カミキリムシを収集・研究し(p94)、虫を見ていて車ごと谷に落ちた(p42)ムシ博士のご意見。

  • 「他人と深く関わらずに生きるには」3

    著者 池田清彦
    出版 新潮社

    p81より引用
    “最初から無理をしなければならない頼みは、
    どんな親友の頼みでも聞かなければよいのである。”

    構造主義生物学者である著者による、
    世界との距離をうまく取りながら生きる為の人生訓。
    他人と自分の関係のあり方から、
    その関係を保って生きる為のシステムまで、
    今の世の中に対して非常にクールな視点でかかれています。

    上記の引用は、
    他人に頼みごとをする事に関しての一文。
    自分の身の丈を良く知り、
    無理をして恩を売った気分にならない事が、
    頼みごとを聞くときのコツのようです。
    他人に無理な頼みをするくらいならば、
    その事は最初から諦めるというのはどうでしょうか?
    あまりにも消極的だとは思いますけれども。
    著者は過去に山道から谷に落ちた経験があるようで、
    その事がこの本に書かれているような、
    人生観を持つきっかけになったのでしょうか。
    「自力で生きて野垂れ死のう」の章を読んでいると、
    一種悟りのような物を感じます。
    p174に書かれている内容は、
    今現在この時点に直結している困った状態で、
    とほほです。

    ーーーーー

  • 正に今、知りたいと思う事柄ずばりのタイトル!

  • 車もこないのに赤信号で待っているのはバカである

  • 池田先生が好きすぎて、ついに本まで読んでしまいました。
    ずいぶんと前に書かれた本ですが、この中で指摘されている内容が、まだ改善されていないことに諦念と失望とを感じます。いつになったら目が覚めるのやら。

    2部構成になっていて、個人的には第1部の方がウィットに富んでいて好きでした。立場や国籍、性別や年齢はどうであれ、本当の意味で知恵のあるひとたちは、似たようなメッセージを繰り出すのだなと思いました。
    お酒が体に合う人もいれば合わない人もいる。合うなら飲めばいい。ただし、自己責任で。というようなことの根底に流れる、自己責任、自己決定は、この時の日本人にも、今の日本人にも足りないことなのだろうなと。

    ちょくちょくあらわれる、〜しようね、という語尾が大変可愛らしかったです。某テレビでよくお声を聴いているからか、脳内で池田先生の声に変換されるので、可愛らしいなと感じたのですが、知らずに読んだら嫌味に聞こえるのかもしれません。声とか顔の表情から得られる情報って、文章にも影響するのですね。

    第1部だけで終わっていたら、痛快だったのですが、2部で少々、説教くさくなってしまったのが残念。もっとさらっと、あっけらかんと、飄々としていて欲しかった、というのは一ファンのただの願いでしょうか。

  • 【本の内容】
    「濃厚なつき合いはしない」「社会的ルールは信用しない」「心を込めないで働く」「ボランティアはしない」「病院には行かない」―。

    息苦しい現代を乗り切る新しい生き方、“完全個人主義”。

    こんな時代だからこその、他人とウマくやっていくための新提案とは?

    思わず膝を打つ、読めば納得、目からウロコの18の視点。

    疲弊した全てのニッポン人に贈る、今日から使える新・人生訓。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 前半は役に立った
    後半は政治に絡むので興味がない
    タイトルが素敵

  • 読書レポート:他人と深く関わらずに生きるには | デジたろうとピアノ http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=3069

  • この人の考えには僕は70%ぐらい共感する。

    特に、
    「車も来ないのに赤信号で待っている人はバカである」というのと、
    「病院にはなるべく行かない」
    というところとか(笑)

    しかし、たまに文体が「だよね」になる部分は嫌らしくて好きになれない。
    普通でいいと思うんだけど…。

  • 「好コントロール装置」である国家のパターナリズムを批判し、他人を当てにしないで互いの自由を最大限に尊重する生き方を説いている本。著者の立場はリバタリアニズムに近いが、経済については多少積極的な政策的介入の提言がなされている。

    著者の立場に賛同できるかどうかは別にして、一度はこうした徹底的な機能主義の考え方を突き詰めてみるのもよいのかもしれないと思った。そうした思考をくぐり抜けることで、自分にとって大切なもの、どうしても譲れないものが何なのかが、はっきり見えるようになるかもしれないし。われながら、ずいぶんいい加減なこと書いてるな。

    あと、どうでもいいことだけれども、昆虫採集仲間のことを「虫友」って言うのか。初めて知った。

  • ・他人と深く関わって生きていると、イザというときに機転がきかない
    ・全く関わらずに生きるのは不可能
    ・したたかに生きるには深く関わらずに生きるのがベスト
    ・他人と深く関わらずに生きる、とは自分勝手に生きるということではない
    ・自分も自由に生きるかわりに、他人の自由な生き方も認めるということ
    ・他人に自分の心の中に侵入されたくない人は、自分も他人に甘えてはいけない
    ・相手をコントロールしないことが、他人と付き合う上で大切
    ・結婚相手は自分と最も親しい友人であり、幻想を共有する同士だ
    ・車もこないのに赤信号で止まるやつはバカだ
    ・患者はお客様で、医者はサービス業だ
    ・納得のいく説明をしない医者は信用するな
    ・心をこめないで働く
    ・心を込めないで働けば腹も立たないし、疲れない
    ・他人を当てにしないで生きるとは、自分の人生は自分で決定するということ
    ・自由に自力だけで生きようとする人は、最後は野垂れ死にを覚悟しなければならない
    ・自由に生きたいけど、最後は助けてくれという人間には自由に生きる資格はない
    ・不自由に生きて、不自由に死ねばよい

  • あまりにもストレートすぎるタイトルで、手に取っていいものかどうか躊躇われる本。主張はやや極端だけど、(特に本書の前半に)書いてあることは基本的に正しい。身も蓋もない、ってだけの話で。後半の社会システムの話は的外れな感じだが…。
    著者の池田清彦さんは、吉田兼好のような人なんだと思う。「退屈こそ人生最大の楽しみである」という見出しの節は、「徒然草」の序文を意識しているとしか思えないし。

  • タイトルだけ見るとドキッとするけど、内容は決して投げやりな感じでない。肝心の主張に関しては、結構自分と相容れる部分が多く、“そうそう!”といった具合に読み進めることができた。特に前半は、同調できるところが多かったように感じる。

  • 20120304 これだけ全てに渡って自分の意見を持つのは疲れないのだろうか?こんな考え方もあるという所で止めておくほうがいいのかも。ただ個人的にはもう一冊位読んでみようと思う。

  • 極端に振れすぎたけど、あまりに潔く極端すぎて自分が小さく見えた。

  • 「病院にはなるべく行かない」「心を込めないで働く」「他人をあてにしない」など、読むと幾分気が軽く。。。

  • これを読んだ18歳頃の自分には中々刺激的だった。
    その後の人との付き合いには大きく影響を与えて来たと思う。

    本書に書かれている内容通りの人間が増えたように思う。
    そういう意味では、今読んでもそれほど面白く無いかもしれない。
    当時(2000年位)と今(2010年位)との間の空気の違いを感じるという楽しみ方は出来ると思う。
    当時の私にとってはお金を払う価値がある本だった。

  • 平易な文章から、構造主義の何たるかがひしひしと感じられる名著。ただ卑屈になっているワケではなく、ひとつの主義として人と距離をとる選択をしている著者が好きだ。

  • たろちゃんが貸してくれた本。物の考え方の指針になる。でも、ちょっとさみしい気にもさせられる。人は結局一人だとか、恋愛関係においても執着しないとか。

  • なんだか後ろ向きなタイトルですが、そういう眉間に皺を寄せて読まんければならないような深刻な本ではありません。おもしろいオジサンのおもしろい人生訓、というか与太話です。何から何まででたらめというわけではありませんが。まあ、読んでみてください。税込みで380円と安いし。

    さて、日本人はよく「群れたがる」と言われますね。会議だ、研修だ、コンペだ、なんたら会の会合だと。

    それでなくとも、雑多な用事で忙しいのだから、少しは「ひとりの時間」を確保したほうがいいよね。と、思っている人も何かと忙しくしているように見えます。どこかに帰属していないと、社会から見捨てられたような不安を覚えるからでしょうか。

    まあ、群れをなすのは動物の習性だから、別に文句を言われる筋合いの話ではないかもしれません。それでも、ひとりのときは控えめで穏やかな人も、集団の一員になれば傍若無人に振る舞いがちになるし、毎日の忙しさで濁った心を調整するためにも、多少は「群れる」ことを控えたほうがいいと思うのね。

    突き詰めて考えてみれば、「ひとり」は群れていても、「独り」なのでしょう。その本質を忘れなければ、本当の意味での他者への共感も生まれてくるのではないかと思う上辻なのでした。

  • 刺激的なタイトルであり、中身もたまに突拍子もないようなことを言っているが、なるほどと思う部分もあった。ただ、妻との間で、人間関係に関する話し合いがあり、その中で、自分が他人との関わりを持たないようにしている、淡白な付き合いの本質を見抜かれショックを受けたことがあり、この本を最後まで読む気にはなれなかった。

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