- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101035222
感想・レビュー・書評
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著者は、国家のパターナリズムを「好コントロール装置」と呼んで批判し、他人を当てにすることなく、たがいの自由を最大限に尊重する生き方を説いています。
著者の立場はリバタリアニズムに近いものですが、著者の立場に賛同できるかどうかはべつにして、一度はこうした徹底的な機能主義の考え方を突き詰めてみるのもよいのではないでしょうか。そうした思考をくぐり抜けることで、自分にとってたいせつなもの、どうしても譲れないものがなんであるのかということが、はっきり見えてくることもあるのではないかと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半と後半のギャップが大きく、読めば読むほど面白くなくなるのが残念。特に後半はほぼ筆者の想像中の桃源郷を(極端の例だとは承知の上だが...)、愚痴を交えてる語るのが、いささか投げやりという風にも感じられた。けれども初めの主張はなかなか素晴らしい。結局のところ人は皆孤独であり自分だけが一番頼りになるから。一番感心したのは親と子供の関係の部分。
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「わたしの意見なんてどうせきいてはもらえない」という諦めを前提に、弾の飛んでこないところでたたかっている。近所の良識のある初老の人と話しているような本。「病院へはなるべく行くな」とか「赤信号でも車が来ないのに待っているのは、悪しきパターナリズムだ。渡ろう」とか「友達や恋人とべたべたするな(「女(男)とどうつき合うか」までの内容)」いう個人レベルのことには大いに共感。インディアンも同じようなことをいいそう。しかし、国家に話が及ぶと、言っていることは正しくても、所詮コネクションやカリスマのない個人の意見は愚痴でしかない感じがした。カミキリムシを収集・研究し(p94)、虫を見ていて車ごと谷に落ちた(p42)ムシ博士のご意見。
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刺激的なタイトルであり、中身もたまに突拍子もないようなことを言っているが、なるほどと思う部分もあった。ただ、妻との間で、人間関係に関する話し合いがあり、その中で、自分が他人との関わりを持たないようにしている、淡白な付き合いの本質を見抜かれショックを受けたことがあり、この本を最後まで読む気にはなれなかった。
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変人のたわごとか、賢者の知恵か。
コミュニケーションを仕事としている僕にとって、「他人と関わらない」ことには、失職してしまう。でも「深く」関わるかどうかは、また別の問題。
そんな思いもあって、手にした一冊だったが、思いの他、軽い内容であった。コストパフォーマンスは良い方だとは思う。
読後感としては、9割たわごと、1割知恵と言ったところ。
(※あくまでも個人的な感想)
ただ間違ってはいないと感じた主張も多々あった。
多々あると言いながら「知恵は1割かと言われそうだが、間違ってはいないが同意はできない、過激すぎという主張も多かったので。
池田氏の他の本も読んでみたい。 -
筆者いわく、「ボランティアはしない方がカッコいい」らしい。
わからなくはないけど、真に受けたくはありません。