- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101035260
作品紹介・あらすじ
約38億年前、地球に生命が出現した-。だが、そもそも生命はなぜ生れたのか。地球に生息する多種多様な生物は、どのような現象を経て今日の数に至ったのか。遺伝子の突然変異や自然選択といった旧来の「ネオダーウィニズム」では決して明らかにできなかった進化の本質。あなたに繋がる生命の歴史3800000000年を200ページでわかりやすく解説する、画期的で刺激的な進化史講座。
感想・レビュー・書評
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細部まで記憶は定かでないが、カンブリア大爆発の前、鏡映対称ではない生物がたくさんいたけれど、それは自然と数を減らしていった。
つまり、鏡映対称でないと生き残ることが難しかったということだ。
この話で頭に浮かんだのはタレント佐々木希の存在だ。
人間の顔は左右で異なるのが大多数であるが、佐々木希はかなり鏡映対称に近いという。
彼女を可愛いと思うのは、進化の歴史をたどってきた生物として当然のことなのかもしれない。
個人的に進化論には興味があったが特に昆虫の話のところは惹かれた。
著者のテレビでの活躍からこの本を手に取ったが、著者の陽気な人柄を見ているからこそ、あとがきでの痛烈な皮肉が心地よく、声を出して笑ってしまった。
生き物はシステムをリセットして組み替えることはできないということは、福本伸一先生も「生物と無生物の間」で表現は違うかもしれないけど同じことを言っていた気がした。
学者さんって素敵だなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者は、「ホンデマッカ!?TV」のコメンテーターとして有名。
本書、学術用語が頻出して素人にはちょっと難解。ただし、著者が度々言及している、「遺伝子の突然変異、自然選択、性選択、遺伝的浮動といったネオダーウィニズム」(=生物は突然変異を繰り返しながら環境に適合するように徐々に進化していった)では、同一種内の「些末な変化」は説明できても、「大きな進化」までは説明できない。生物は、何等かの外因による「システム(遺伝子の使い方)の変更により」新たな形質や機能の変化を急激に獲得し、その後、変化に適した新たな環境へと移り、そして定着することによって、ブレークスルーとなる進化が起こった、という説はよく分かった。
要するに、ネオダーウィニズムと著者の考えは、どちらも突然変異を契機として進化する点では同じ。違いはというと、前者が徐々に自然淘汰されて適者が生き残る、とするのに対し、後者は変異種が主体的に環境を選んで生き残っていく、としている点、のようだ。これって程度の違いなのかな? -
正直理解できたのは半分くらい。専門用語、特に固有名が出てくるともうダメ。それでもあきらめず読み続けたのは、最新の進化についての考え方が魅力的だったから。ダーウィニズムが時代遅れなんて知らなかったよ。
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新書文庫
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生命の進化の歴史をたどれる。本著も壮大なスケール感と歴史、膨大な時間の経過に感動を覚える。
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これまでの進化の歴史を振り返る必要があったがこの本で良い復習ができたと思う。次はもう少し専門的な本を読んでみたい。
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ブックオカのイベントBook at Meでブックカバーをいただいたので読んでみた。
完全文系の私には難しい...
年代順に分かり易く書かれてるみたいだけど、途中から興味が続かず、ざっと読んでしまった。
ただ挿絵を見てるだけでも面白いです。まるでSFの世界。 -
「ダーウィンの自然選択説」以上に合理的な進化の説明があるという著者の主張(現在の主流らしいです)をもとに生命誕生から哺乳類までの進化について駆け足で説明する内容です。
非常に興味深く読む事ができました。 -
先週、古代生物のちょっと軽い本を読んだので、今度はすこしだけまじめに生物進化の話を勉強。
全体を通じた池田先生の主張は、僕らが生物で習ったような、突然変異と環境適応といったネオダーウィニズムでは、大きな進化は説明できないとのこと。(p238)
よくわかんないけど今じゃそれが常識らしい。
その他おもしろかった点。
(1)原始的な種が単線的に徐々に進化して現代人になったのではなく、何種もでたうちの一種が生き残って現代人となり、他の種はなんらかの理由で絶滅した。(p212)
(2)DNA分析をして、クジラとカバが系統が近いことがわかった。(p194)
(3)環境に即して徐々に形がかわるのではなく、形が変わってからそれに即する場所を動物は探してきた。(p108)
魚のひれの骨に足のようなものが先にできて、それにあう陸上へ移った、人間も二足歩行ができるタイプが生まれたから、森から草原にでていった、というのが池田先生の主張。
それなりに、もっともだと思う。素人だから判断できないけど。