カンヴァスの柩 (新潮文庫)

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著者 : 山田詠美
  • 新潮社 (1990年8月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101036113

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カンヴァスの柩 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ガムランの音楽が鳴り響く南国の楽園、バリ島を旅するアルコール依存症の女、ススと、現地の画家ジャカとの情愛の物語が、著者ならではの多彩な比喩を用いて描かれている。湿気と熱を帯びた異国情緒の贅沢な味わいは日常の感覚を麻痺させるほどにクセになる。主人公に自分は重ねられなくても現地のカフェで働く従業員にでもなって二人の行く末をみてやろうか~という心持ちになった。愛読していた当時はまだ若かったので、こちらを読みまだ見ぬ異国のバリ島に魅せられたものだ。
    表題作の他「オニオンブレス」「BAD MAMA JAMA」からなる短編集は時間を忘れて一気に読めるもの。

  • 結婚退職したスタッフが職場に残していった本。
    '96.2読了。
    「BAD MAMA JAMA」が良かった。

  • 理想が詰まった短編集

  • これは女性視点の感性、特に性と生が強く描かれている。女性の感性や本質は強く表現されているが、単に自己顕示欲が強く、自己中心的な主人公たちを描いているのと紙一重だとも感じたかな。
    短篇集で、どの作品も忘れた愛をもう一度探したい、確認したいという気持ちが伝わってきたけど、それぞれ男性に対する愛情表現や男性視点から女性に対する感情や言動の描き方が、ちょっと男性蔑視にすら感じられるほど男が単純に描かれている気がした。
    男性が女性に対する愛情表現はセックスと論理的会話だけのようなイメージを受けるほど。逆にあまり男性のこと理解してないのかなと思わせる。
    作者の恋愛観の偏見が強すぎて共感できなかったかな。期待して読んでみた作品だけにちょっと残念な気持ちが残った。

  • 恋が終わった瞬間。気がついた時の残酷さ。終わるはずがないと思い込んでいたのに。
    それを鮮やかに描いているのが『BAD MAMA JAMA』。
    そこで愛に気付けたマユコがうらやましい。

  • 短編3つからなってる作品。

    『オニオンブレス』は、クラブのトイレの落書きのやりとりをきっかけに、本当の愛をさがす女と男の話。
    私、これがこの短編の中で一番好きだったな~。
    『青い鳥』の恋愛版って感じ。最後に「やられた~」って思わせてくれた。
    夫婦っていうのは、いつのまにか空気のような存在になっててお互いを見失うことがあるけど、でも何があっても結局は求めてるものが一緒なんだな。いろんなことを乗り越えそれぞれ感じて、お互いを分かり合えたときに本当の夫婦になれると思う。
    まぁ、しかし冒頭の放尿のシーン。放尿がこんなにもロマンチックなものだとは思わなかったよ~。と思わせる筆力。すごいわ。

    『BAD MAMA JAMA』は、既婚者の女が久しぶりに恋をする話。
    これは、いわゆる「Amy Style」な話。日本人妻と米軍人の旦那。そして米軍人の彼。
    ちょっともう、こういう話は飽きてきた。。。
    私も米軍人の旦那もってますが~、なんか違う人種の話に聞こえてしまう。
    んー、こういう話ばかり書かれてしまうと、変に米軍の夫婦に対して偏見もってしまう人も出てきちゃうじゃないかな~。って思う。。。ウチも私のまわりの友達も、いたって普通な夫婦。たまたま結婚した人が米軍人だっただけなんだけど。。。
    「黒人が一番ロマンチストで。。」とか言う書き方もなんかひっかかる。。。ロマンチストなのは、「黒人」だからじゃなくて「その人」だからなんじゃない?って。思っちゃうんだけど。。。
    まぁ、それが主人公のマユコの考え方なんだけど、いまいち共感できなかった。

    『カンヴァスの柩』はバリを舞台にした日本人のアル中な旅行者と地元の男の子の話。
    これは、なんとなくファンタジーな感じのする話。文体が詩のようにすごくキレイなんだな~。でも、私には主人公のススを理解することができなかった。。。

  • 1997年4月読了。

  • 表題作がいちばん好き。もどかしいという感情が理解できないススが可愛い。山田詠美は本当に南の島を愛してるんだなと思った。文章は、絵の具みたいに鮮やかで、べとついた感触がありながらも、どこか物悲しい雰囲気がある。

  • オニオンブレス
    BAD MAMA JAMA
    カンヴァスの柩

    から成る中篇集。

    表題作よりは、BAD MAMA JAMAがすごく好きだった。

    恋と愛は違うんだ。

    わたしもとびきりBADになってみたい!

  • まるで絵画のような小説

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