ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

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著者 : 山田詠美
  • ¥ 464
  • 新潮社 (1996年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101036168

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 主人公の考え方がおもしろい。
    高校生に勉強させられた
    勉強よりも大事なこと、物事の本質みたいなもの、大切にしていかないとな〜
    自分の中のものはしっかり持って生きていきたい

  • 最初にタイトルを見たときから、なぜかはわからないがとても惹かれた。「僕は勉強ができない」とは、なんて素直でわかりやすい言葉なんだろうと思った。
    内容は、最初からぶっ飛んでいていきなり驚かされた。タイトルの通り、勉強はできないがイケメンでモテる秀美。秀美の高校生離れな考え方が、ただこの本がおもしろい物語であるだけでなく、哲学的な要素を含ませていた。正直わからないような難しいこともあったけど、「どんなに優秀でも女にモテない人は信用できない」「自分がかわいいとわかっていながら、分かっていないふりを完璧にする女子」など、あまりにも共感してしまうことが多かった。これについては、後ろの解説でわかりやすく説明していた。
    秀美の家族も見ていて思わず感心してしまうような立派な人たちで、とても好きになれた。
    高校生が終わってからもう一度読みたい。

  • なるほどなぁと思うセリフや
    いい表現だと感じた文章はあったけど
    わたしには合わなかった。
    読者からかっこいいと絶賛されてる
    主人公のこともあまり好きになれず…
    結局最後まで物語に入り込めなくて流し読み。
    全体通して前時代的だなぁという印象が強かった。

  • ぼくは確かに成績悪いよ。だって、そんなこと、ぼくにとってはどうでも良かったからね。ぼくは彼女と恋をするのに忙しいんだ。脇山、恋って知ってるか。勉強よか、ずっと楽しいんだぜ。ぼくは、それにうつつを抜かしてきて勉強しなかった。でも、考え変わったよ。女にもてて、その上成績も良い方が、便利だってことにね。どうしてかって言うと、おまえのような奴に話しかけられないですむからだ。よおし、僕は勉強家になるぞ!

  • ◆あらすじ
    高校生の秀美(男)が高校生活を窮屈に感じながらも、その日々の出来事への疑問を悩みつつも、答えを出していく短編小説集。

    ◆感想
    高校生って多感な時期だし、背伸びしたくなる(してしまう)が、大人な考えで生きている秀美に感心。
    自分の高校時代は、こんなに達観できていなかったなぁと思った。また、秀美の意見に賛成することも多く、高校生なのにすごいと思った。

    自分が教えられてきた教師の中にもろくでなしはいたが、この本に出てくる教師と重なる点もあって笑えた。

    秀美は「僕は勉強ができない」と開き直っているが、教科書にあることがすべてではないし、秀美の母・仁子のセリフにもあるが「私は教師の教えたことで、役立ったと思ったこと、あんまりないわ。勉強のことでなく、精神面でのことだけど。後で苦労したっていいじゃない。痛い目にあわなきゃ学べないこと、沢山あるわ」そのとおりだと思う。
    大人になって、様々な経験を積んでこそわかること、改めて大事だと思った。

  • 痛快爽快ってこういうこというんだろうな、という小説。正直山田詠美の本は、吉本ばなな(3、4冊読んでも肌に合わなかった)の様なもんだろうと高を括っていたんだけど、とんでもなかった。青春小説によくある押し付けがましい感じもなく、最初から最後まで爽やかに終わって読了した後もなんだか気分がよかった。山田詠美もうちょっと読んでみようか。それにしても、彼女自身が物理のテストで連続0点をとってたっ書いてあったあとがきのエピソード、すごいなそれ。

  • 親が不在の子供は可哀想、学校に避妊具を持ってくる、そして勉強ができないことなど、ワイドショー的に見ればマイナスに思えることを高校生の主人公、秀美(男)が「それって本当に正しいの?」とぶった切っていきます。読んでいて気持ちがいいのは、芸能人で言えばマツコさんや有吉さんのように歯に衣着せぬ物言いを秀美がするからです。それに、彼には自分の中に何かしらの軸をしっかりもっているため、同性から見てもカッコ良く見えます。大人が読むべき1冊。
    未読の方向けですが、Podcastでこの本を紹介しています。よろしければお聞きください。⇒http://shinmaga.com/2016/03/07/post-253/

  • 読書録「ぼくは勉強ができない」3

    著者 山田詠美
    出版 新潮社

    p128より引用
    “ 体がさせていることは沢山ある。気取っ
    た人々は、いつも、頭の中の思考回路云々に
    話を持って行こうとするけれど、体がなけれ
    ば、何も出来やしないのだ。”

    目次から抜粋引用
    “ぼくは勉強ができない
     雑音の順位
     時差ぼけ回復
     賢者の皮むき
     ぼくは勉強ができる”

     男子高校生を主人公とした、青春の物語。
     僅差でクラス委員にならなかった主人公・
    時田秀美、自分でもわかっているが彼は勉強
    はいまいち、だが女性受けはとてもよく…。

     上記の引用は、頭と体の関連についての主
    人公の考え。
    確かに頭脳は体の一部でしかありませんから、
    体についてこういう考えになるのもまた正し
    いのでしょうね。しかし、体のほんの一部で
    しかない頭脳ですが、その機能が止まってし
    まったら、たとえ肉体が生命活動をしていて
    も、動いているのは内臓だけになってしまい
    ます。両方が上手く補い合ってこそ、人とし
    てより良く生きることが出来るのではないで
    しょうか。
     主人公はなんだかとにかく、女の子にもて
    るようです。勉強が出来なくても、勉強より
    ももっと素敵なことがあるといって、学校に
    窮屈さを感じているようですが、それならば、
    高校にも進学しなくても良かったのではない
    かと思いますが。義務教育ではないのですか
    ら。

    ーーーーー

  • 民主的な平等を実現するためには
    個人のエゴを極力抑える必要があり
    そのために、あえて合理的とも言い切れない学校教育が
    用意されているというのに
    この話の主人公は、そんなもの一切関係ないとばかりに
    「顔のよさ」こそ人間の価値であると言い切るのだった
    それは確かに、動物世界における本質の一端で
    反論を許さない説得力のある主張だ
    それをなだめて、無用の紛争を避けるために
    「みんな違ってみんないい」式のポストモダンが捻り出されたが
    所詮はおためごかしの理想論
    人間の格差を埋めるというよりは、その根本原因を
    マッチョな精神論にシフトさせることのほうが多かったと思う
    つまり…どっちもどっちであるはずのふたつの価値観が
    ここでは意図的にパワーバランスをくずされているのだ
    僕は快楽主義を否定しないが
    野暮天には野暮天のやり方があるんだと思ってる

  • 高校生が主人公の短編連作
    でも、あんまり思考が若くない感じで、なかなか面白い。
    体験することは高校生なんだけど、ものの考え方が普通の人とは一味違う感じで、大人になって読むと楽しめるような本。
    人は、自分の体に残された他人の刻印の威力を死というものを間近に感じた時に思い知る
    ってところが印象に残った

  • 勉強ができなくても、自分の中に独自の揺るがない価値観を育てた秀美。
    小さい頃から権威に屈せず、堂々とした意見を言える彼は立派だ。
    人の噂や色眼鏡に惑わされず、物事を自分の物差しで判断する力を養ったのは、
    相当アクのある、でも一本筋の通った母親と、
    女好きだけど、優しくて本質を見抜く目を持つ祖父だった。
    二人の、彼に対する付かず離れずの愛情が微笑ましい。

    心の中で葛藤し、もがきながら成長する青年が眩しくて、
    新緑のようなエネルギーを感じた。

  • 中学生、遅くとも高校生までに読んでおきたかった本です。つまり、私は間に合わなかった、ということですが。
    その時出会っていれば、今とは違う人生になっていたかもしれないくらいの作品です。

  • 山田詠美の短編集。ワクワクする題名たち、軽快なリズム、味わい深い登場人物たち、そして、核心を突くようなセリフ。著者の外見が苦手で作品を避けていたが、もっと読んどけばよかった!と後悔。
    息子からの推薦。模試の現代文で目にし、問題そっちのけで、はまったらしい(笑)

  • 思考と口調が好き

  • 友達に進められて読んだ本。21歳の私が読んで、「あ、高校で出会えてたらな」と思いました。進学校で偏差値が私の将来の鍵をほぼ全て握っていたように感じたあの頃。この本に出てくる主人公のような価値観に出会えてたらな、もっと息が吸いやすくなったのかなと思います。
    子どもができたら、勧めたいです。

  • 読み始めたとたん、放課後の音符を読んだときと同じ感覚になった。またこんな小説が読めるんだ!とワクワク胸が踊る感じ。恋にときめいていた頃の気持ちがよみがえります。
    ちょっぴりスレてて、生意気で、大人びてて、奔放なキャラが好きみたいです。秀美や真理、美人のお母さんと女好きのおじいちゃん、年上の恋人の桃子さんが大好き!
    こんなふうになりたいと憧れる気持ちもあるんだけど、周りから浮きたくない好かれたいと思ってしまう私は結局その他大勢なんだろうなぁ。どっちかというと山野舞子タイプだったかも。
    この小説のことが本当に本当に大好きなんだけど、ひとつだけ残念なことが。今の新潮文庫版は表紙の絵が変わってるんですね…。買いたかったけど、前の絵の方がいいなぁ。

  • この本ほど出だしで笑える本はないと思います。さらに短編集なので、スラスラと読めました。時田くんとクラスメイトや家族の会話はアホっぽくて笑えたり、時には死生観や自分自身の価値観に関する深い話が出てきます。

  • 学生の頃に読んでたらきっと秀美のことは好きにはなれなかっただろうな。
    自由を自然に纏えるような人が羨ましくって妬んでたから。
    大人になった今読むと羨ましいけれどそれよりも、つまんねぇ大人になりたくねぇよって気持ちの方が強い。

  • もう少し大人になってから読もう、その方が面白い気がする、と、大学四年生の今やっと読了。

    あと10年後20年後に読み返したら、
    またさらなる面白さを見出せそう。

  • 自分の高校生時代は、脇山という登場人物のそれに近い。勉強一筋、楽しくもなんともなかったな。そして秀美並に家庭の悩みもあったし、人生で一番戻りたくない時代である。
    とはいえ、今の自分を形作ってきたのはそういう時代を経験してきたからであろうし、今の自分には満足しているから、別の人生を歩みたかった、とかは思わない。なんてことを読んでて考えた。

  • あなたの高尚な悩み、の章には心をグサグサと刺された。

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ヒーローズ(株)!!! (メディアワークス文庫)

北川恵海

大ヒットしたデビュー作に続くお仕事小説

前作でデビュー作の「ちょっと今から仕事やめてくる」が40万部突破の大ヒットとなった北川恵海さんの2作目は、世間で注目を浴びる売れっ子漫画家や人気上優を裏から支えるヒーローズ(株)の働く人たちにスポットライトを当てた作品です。
前作では、ブラックな職場から脱出するというテーマで書かれており、今作では無色透明で平凡な人が少しずつ変化していくストーリーです。
前作同様にお仕事小説であり、前作と同様に多くの人が共感出来る要素がある作品となっています。
最後のあとがきを読めばわかりますが、大ヒットした後の作品ということで2作目を作る上でかなり悩まれたようです。そうした新人作家の心も感じ取れる作品で、前作の「ちょっと今から仕事やめてくる」とセットでこの『ヒーローズ(株)!!!』は読んでいただきたいです。

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