ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

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著者 : 山田詠美
  • ¥ 464
  • 新潮社 (1996年03月01日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101036168

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 新潮社の夏の100冊で毎年のようにお見かけするこの作品。パンダのブックカバー欲しさに購入。なるほどねー、こういうお話だったのか。実際に秀美くんみたいな子がいたら私苦手なタイプだなー。高校生くらいの時に読んだらもっと違う風に感じれたかも。ていうか映画化されてたんだ…。秀美くんが若き日のの鳥羽潤とか気になって仕方がない。2012/423

  • 期待以上ではなかったかも。
    秀美から出る言葉には、一度立ち止まって考えさせられた。納得したり、まだちょっと理解しきれなかったり…。でも、秀美自体にリアリティーみたいなものを感じられなくて、あまり入り込めなかったな。空白というか、生きてる感じがしないというか。
    生き方の指標探しとしては、読んでおいて損はないと思うかな。

  • インパクトが強すぎて。

  • 主人公は高校生の男の子だけど、
    この本は是非高校の時に一度読んで、社会に出て荒波にもまれ、ちょっと疲れたな・・・少しは自分は変わったのかな?
    と、ふと思った瞬間にまた読んでほしいと思った。
    むしろそんな読み方が出来る人がいるなら素敵な巡り合わせだと思う。

  • 自分の考えもってて、でも間違えに気づいて打ちのめされて考え改められるってことのかっこいいこと。

  • 高校生の心の奥深くに触れることができたような感覚。

  • すべてを見抜いた、だけど無知な少年の話。

    冒頭の方で、「いい顔をした人」と彼が言う。
    どんな立派な哲学者でも、いい顔をしていない人は信用できないのだと。
    この物語において、異性と性関係をむすぶことはひとつのテーマである。
    そしていい顔をした人は、人を惹きつける魅力がある人なのだろう。
    しかし、いい顔とは必ずしも生来的なものではないように感じた。

    自然体でいること、はたまた自分を飾り付けること、そういった人の生き方もまたテーマとして提示される。
    自然体を自ら作り出す少女は多くの男子の心を掴んでいる。
    しかし、主人公はその人工的自然体を嫌う。それはいい顔ではないからだ。

    一方で、主人公の、時には窮屈な生き方しか出来なくなってしまった男の、心の拠り所となる母親は自らを飾り付ける人間だ。

    男は初め彼女の身なりから言動全てに嫌悪感と苛立ちしか抱かない。(香水の匂いを苔の匂いと評するほどに。)
    しかし、脳裏に焼き付いた彼女に、ある時心をほどく。
    この時が思い起こすのは、彼女の息遣いであった。

    すべてを見抜いた少年だからこそ、二人の女性の生き方に好悪を抱ける。
    重要なのは外見としての生き方ではなく、その内面が語る生き様なのだ。


    いい顔、は後天的に得るもの、
    そしてにじみ出るものなのだろう。

    対面した時に、心を開く気になれるような顔。
    それを僕はこれからの生き様で身につけたいと思った。

  • 小学生、高校生時代のとんがってて、でもなくてはならない機微がよく描かれている。すごく納得感ある作品で見ていて心地よい。自分も唯一の正解を探しに行くのではなく、その人にあった正解を見つけることのできる環境を作っていきたい。

  • わくわくする 主人公秀美がかっこいい 秀美くんは私のイメージだとすごくイケメンっていうよりそこそこな柔らかい顔 笑い顔より困った顔の方がかわいい人 この本をよんで山田詠美の他の本も読みたくなった

  • 「ぼくは確かに成績悪いよ。だって、そんなこと、ぼくにとってはどうでも良かったからね。ぼくは彼女と恋をするのに忙しいんだ。脇山、恋って知ってるか。勉強よか、ずっと楽しいんだぜ。」独特の個性のある主人公の秀美。好きにはなれなかったが、どんなことを考え、話すのか気になった。

  • タイトルが強烈に印象に残って購入。勉強が出来ればそれが成功なのか。勉強が出来なくても人気者の主人公を軸にした物語です。年上の彼女がいて、先生にも頼られて、クラスメイトから一目置かれている主人公が学年トップの嫌味に平然と言い返すのは鎮痛で面白い。勉強はできないけれど彼は頭がいい。読んでいて考えさせられる作品でした。

  • 前半は乗れなかった印象。理由は、風刺というか批判というか、カリカチュアされた人物をあげつらってたからだろうか。漫画的だし、自分はどちらかといえばここでピエロになってる側の人間だったからだろうか。
    もう一つ。青春モノなのに男子らしい思春期の葛藤がうすい。薄いというか、迫っていない。もっと陰鬱でどろっとして、情けないものだと思うんだがなあ。
    後半から死や自失などの要素が入ってきてやっと情けなくなってきて、血肉が通った主人公に見えてくる。多少メッキが剥がされる。
    言ってることは正しい。考え方も概ね共感できる。ただこの合理性は思春期の男ではない。
    でも、そうはいっても本編より番外編の同情に関するエピソードの方が密度も内容も一段上な気がするなあ。いや、更にあとがきの同時代性についてのコメントが一番面白かった。

  • 愛らしいという言葉がぴったり

  • 格好の良い男になるのよ、と育てられた高校生、時田秀美が主人公。どんなに勉強が出来たって、偉そうな事を言ったって、でもお前は女にもてないだろう、という一言の前には確かに返す言葉がない。どこか選民意識のある時田君だけれども、恋ばかりしてる母親や、その父親であるおじいちゃん。年上の恋人の桃子さん。みんな魅力的でズレてて。
    媚びる、ということについては、きっとスペシャリストな山田詠美の考察や語りは面白い。学生の頃とはまた違った視点で読めた。

  • 勉強が出来ないのは良くない、片親の子は可哀想だ、高校生でセックスする奴は不良だ。そういった偏見にマイペースに立ち向かっていく高校生の主人公の成長と葛藤の物語。高校生の頃に読んでいたかった。

  • 勉強ができない、けど、モテる男の子の哲学めいた話。まぁ、けど、教員の立場からしたら、こういう子はめんどくさいけど笑

  • 面白かった。何てことはない高校生の恋愛モノだが、この世界のどこかに彼がいるんじゃないかと思ってしまった。

  • 主人公や家族が
    人間らしくていいな、と思った(*^ω^*)

    秀美くんは将来いい男になってるんだろうな。

    また時間たって読みたい。

  • 影響力の強い言葉たち。この人には嫌われたくないと思わせて、ほとんど無意識に媚を売ってしまうような。

  • この作者の本、3冊目です。1冊目を読んだときにどなたかのレビューに、「ぼくは勉強が出来ない」がこの作者の初心者にはおすすめとあり、読んでみたところです。
    主人公は勉強は出来ないけれど思想は大人びていて、他の子と変わったところが魅力のイケメン中学生。
    バーで働いている年上の女性と付き合っていて、母子家庭だが女を捨てていない素敵な母親と祖父と同居している。
    こんな文学的な思想の中学生はいないだろう、と感じたけど、それなりに魅力ある主人公でした。
    モテる同級生の女の子たちが、計画的なのを見抜いていて、計画的な彼女たちとそれを見抜いてる両方に嫌な感じを受けたりしました。
    個人的には母親が良かったと思います。
    恋人の桃子さんはどれだけ綺麗か想像つかないけど中学生と付き合う気持ちが理解できず・・・
    勉強が出来ないというから何かハンデを持った人か、悩みを抱えた人が主人公かと思いましたが、違いました。

  • 女のコにモテる方法が書いてあります。
    こんな高校生になりたかった。
    そして、こんなじーさんになりたい!

  • この本の主人公が好き
    主人公のお母さんもおじいさんも
    人間らしさが溢れてる

  • これまであまり読んだことのないタイプの本。
    「ぼく」の考えが達観しているからか、普通の小説のような大きな波というものはないけど、面白い。
    主人公の考えに、わかるわかると思うところもあれば、うーんなるほど、と感心するところもあった。
    自分がわかった気になったり自分が人とはちょっと違う気になったりするのは、まだまだだなぁと思った。

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