ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫)

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著者 : 山田詠美
  • 新潮社 (1996年10月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101036175

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ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 山田詠美のデビュー作。
    なんだろうこの見てはいけないものを見てしまった感(笑)
    山田詠美ってこういう話でデビューしたんだなぁ。
    3編収録されていて、そのどれも黒人との情事の話です。
    作品間で似たり寄ったりの人物とストーリーなのに、こうも味わい深いのはなぜだろう。
    下品な言葉やベッドシーンがつづくのに、そこにいやらしさは無く、ある種チャーミングで気怠げなエロティシズムを感じさせます。そしてその世界観を織り成す比喩や言いまわしが素敵だった。
    この一冊で、すっかり山田詠美ワールドに魅了されてしまいました。

  • ファックやらプッシイとやら下品の言葉が
    飛び交っていても汚らしい感じはしない。
    自堕落で酒飲みがファックばかりしているだけだろうと
    思っていたら、最後のシーンがとにかく良い。

  • 場面転換にぎこちなさを感じるものの、
    力の漲った張りのある文章。

    "スプーンは私をかわいがるのがとてもうまい。
    ただし、それは私の体を、であって、心では決して、ない。"

    スプーンとは、なんてことない黒人のニックネームなのですがこのインパクト。
    確固たる才能。

    下品な言葉が続くものの、その奥にあるのは根源的な切なさだった。

  • ジェシーの背骨が好きです。どの作品も恋愛が絡んできますが、爽やかで幸せなだけの恋愛ではありません。人と人との激しい気持ちのぶつかり合いが描かれています。結構大胆なシーンや女性としては痛々しい場面もあるかもしれません。しかし、それだけではない何かがある作品です。

  • 読後感がしっとりしています。独特の表現力に、すっかり魅了されてしまいました。

  • 山田詠美のデビュー作にして、1985年度の文藝賞受賞作。もう27年も前の作品なので、それ相応に衝撃度も薄まり、また幾分か陳腐になっていることは否めない。しかし、それでも未だその鮮度を失ってはおらず、内的なパワーも健在である。ドラッグやファックといった素材の毒々しさや風俗性が全編を覆っているかのようだが、選考委員の中でも保守派の江藤淳までが絶賛するなど、小説の本質は必ずしもそこにはない。スプーンと呼ばれる黒人脱走兵とキム(その命名もまた土着的ではない)の物語は、都市の中での心の漂泊と悲哀を描くからである。

  • 脱走兵と娼婦の愛の物語。外国の人の愛し方ってきっと自分には受け止めきれないと思った。
    指の戯れ。奴隷のようにぞんざいに扱われた男が有名なピアニストとしてもう一度女の前に現れる。男は女のことを好きで好きでたまらなかったんだろうな、きっと最後まで好きだったんだと思う。愛の形や色は些細なことで多く変わってしまう。何かに似てるけど思い出せない。
    ジェシーの背骨。ココとジェシーの攻防。ジェシーのアンバランスさ、ひどいマムでも大好きなこと、気持ちを吐き出して成長した瞬間。素晴らしかった。

  • ここ最近山田詠美ばかり読んでいるけど
    驚いたことに、この人の本はどれも全然違う
    共通の軸みたいなものは感じるけど
    あまりに違うので、違う人の本を読んでる気持ちにさえなる。

    デビュー作のベットタイムアイズは、
    GIの黒人男性と、日本人のおんなのこの恋愛の話。

    恋愛、といってもその響きの爽やかさはどこにもなく
    もっと淀んでいて
    何日も窓を開けていない部屋の中の空気みたい。

    こんなに直接的に卑猥な表現が出てきても
    なんだかそれが嫌じゃないのが、山田詠美らしい。

  • 自分の理性がおかしくなるくらいの愛のかたち。

  • 濃厚で本能的な恋愛小説が読みたいならこれ!

    最初の文から2人の濃密な大人の雰囲気の漂う世界観に引き込まれます。
    黒人の男との恋なんてあんまり現実味のない設定なのに,物語の途中途中に自分が恋愛しているときに思ったような事が書かれていて共感できます。
    ラストもせつない!

  • 山田詠美の書く、だらしなくていやらしくていたずらで時に醜いけれどセクシーで上品なビッチの「ファックしちゃった!」という言葉の軽やかさは切なくて笑いたくなる

  • 卑猥な性描写もなぜか粘っこくない。
    私も黒人のお尻に触ってみたいけれど、叶わない願いだろうな。

  • スラングが多用されていて、卑猥なのに何だか格好いいと感じてしまった。
    三編の中ではジェシーの背骨が一番読後感が良くて好き。
    「家族」って必ずしも父、母、子供ってカテゴライズされなくてもいいよなって改めて思った。

  • 内容としては、親の愛情を受けない子供の葛藤が印象的だった。こうした山田詠美の本は、今後も読んでいきたいところ。

  • 相変わらず黒人大好きやな~この人w
    ジェシーの背骨が個人的にはなかなかの傑作、将来子どもを欲しがる気持ちは確実に削がれるけど・・・w
    時たま出てくる鋭い指摘・斬新な表現がクセになる。

  • オレ、オンナノヒトの気持ち分からない。でも、ジェシーの気持ちは分かる。子供だなあ。

  • この人はどんな人生を送ってきたんだろう?
    ジェシーの背骨 が好きです。

  • (ベッドタイムアイズのみのレビュー)
    衝撃的な本でした…なにせ中学生だったものですから笑。濃厚なセックス描写、卑猥な英語とスラング、ドラッグ。ハーレム育ちの黒人と「アグリーの日本人」のキムの話。え、なにこれ!?普通なら、「僕は勉強ができない」を読むものじゃない!?なところから初めて出会った山田詠美氏。しかし今も一番に大大大好き!人生で好きな本ベスト10に入るかも。これだけ怠惰でエロティックな本なのに、官能にスポットをあてつづけずに、ただ喪失感の鮮やかさだけを浮き彫りにする。すごい本です。出会ってから10年、今でも読んだら泣く。エロいだけの本なら腐るほどあるけど、一味どころじゃない違いです。素敵すぎる!

  • またもや、わからない面白さ。詠美さんの物語はわからないところが魅力的。

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