ベッド タイム アイズ指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 126
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101036175

感想・レビュー・書評

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  • BOOKOFFで購入。
    そういえば山田詠美って久しく読んでないなぁと思い手に取った。
    黒人の男性と日本人の女性の性愛の話書く人、というくらいの認識。実際、この本に関しては当たっているかも。
    書き出しから印象的でスッと入れる。文章がうまいなぁと思う。
    3編が収録されているが、1冊でお腹いっぱいという感じ。

  • 濃厚で本能的な恋愛小説が読みたいならこれ!

    最初の文から2人の濃密な大人の雰囲気の漂う世界観に引き込まれます。
    黒人の男との恋なんてあんまり現実味のない設定なのに,物語の途中途中に自分が恋愛しているときに思ったような事が書かれていて共感できます。
    ラストもせつない!

  • 山田詠美の書く、だらしなくていやらしくていたずらで時に醜いけれどセクシーで上品なビッチの「ファックしちゃった!」という言葉の軽やかさは切なくて笑いたくなる

  • 卑猥な性描写もなぜか粘っこくない。
    私も黒人のお尻に触ってみたいけれど、叶わない願いだろうな。

  • (ベッドタイムアイズのみのレビュー)
    衝撃的な本でした…なにせ中学生だったものですから笑。濃厚なセックス描写、卑猥な英語とスラング、ドラッグ。ハーレム育ちの黒人と「アグリーの日本人」のキムの話。え、なにこれ!?普通なら、「僕は勉強ができない」を読むものじゃない!?なところから初めて出会った山田詠美氏。しかし今も一番に大大大好き!人生で好きな本ベスト10に入るかも。これだけ怠惰でエロティックな本なのに、官能にスポットをあてつづけずに、ただ喪失感の鮮やかさだけを浮き彫りにする。すごい本です。出会ってから10年、今でも読んだら泣く。エロいだけの本なら腐るほどあるけど、一味どころじゃない違いです。素敵すぎる!

  • 一番最初の詠美さん作品。
    これでどっぷりはまっていきました。
    今でも上位作品です。

  • 指先で心を触れられるような感覚 素晴らしい小説だった 

  • 買っておいて良かった。

    特に『ジェシーの背骨』素晴らしい
    男と女。
    恋と愛。
    親と子。
    全てが詰まっている。

  • 言葉が流暢で小気味よい美しい文章。そこに描かれる世界は屈折した純度の高いプリミティブな女の愛の形。破壊され支配されることに一種の陶酔を覚えた自己犠牲の愛。堕落の美学といえばよいだろうか。山田詠美氏ならではの感性で描かれる惹き込まれる世界。

  • 初期の山田詠美を知るのに大変お得な一冊。『ベッドタイムアイズ』、『ジェシーの背骨』は芥川賞候補作。恋人の連れ子との関係に葛藤する女性を描く『ジェシーの背骨』が素晴らしい。親から愛されなかった11歳の少年の心情がなぜこんなにわかるのか。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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