- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101036175
感想・レビュー・書評
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指先で心を触れられるような感覚 素晴らしい小説だった
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買っておいて良かった。
特に『ジェシーの背骨』素晴らしい
男と女。
恋と愛。
親と子。
全てが詰まっている。 -
言葉が流暢で小気味よい美しい文章。そこに描かれる世界は屈折した純度の高いプリミティブな女の愛の形。破壊され支配されることに一種の陶酔を覚えた自己犠牲の愛。堕落の美学といえばよいだろうか。山田詠美氏ならではの感性で描かれる惹き込まれる世界。
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初期の山田詠美を知るのに大変お得な一冊。『ベッドタイムアイズ』、『ジェシーの背骨』は芥川賞候補作。恋人の連れ子との関係に葛藤する女性を描く『ジェシーの背骨』が素晴らしい。親から愛されなかった11歳の少年の心情がなぜこんなにわかるのか。
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ベッドタイムアイズはわざとらしく格好つけた表現も多かったが、他の2作にはそれが無くて楽しんで読めた。どの作品にもペーソスと優しさを感じる部分が合わさっていて、それが良かった。
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英語に興味を持った時、猛烈に英会話を勉強していた時に出会った1冊。
この作品で山田詠美を知り、好きになりました。
とても切なくて美しい物語を書かせたら日本一なのでは?と個人的に思っています。
恋愛ものはほぼ読みませんが、これは何度も何度も読んでしまう名作です。 -
思春期に読まんでよかった
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デビュー作。
初めて読んだ時に山田詠美ってかっこいいなーと思ったのだ。
わたしが絶対見ることのない世界を見せてくれる。
そして切ない。 -
相手を愛する事は、自分を愛する事と同義だ。
そして、相手を愛する事と、自分を傷つける事もまた同義だ。
愛する人に対する執着が、自分と同化される。
こんな風にはならないと、思ってるあなた。
きっとその片鱗は誰でも持っているよ。
怖いくらいの気持ちの渦が胸の中心にあるよ。 -
性的な表現、汚い場所や人を表現する際の細かい描写、嘔吐など、人間の汚い部分というか野生的な部分を全面的に感じるような文章が多くても、不思議と下品なかんじは全くしない。洋画をみていても、汚い場所、リアルすぎる性的な描写はむしろ上品に感じるとよく思う
でかい黒人男性と華奢な日本人女性みたいな組み合わせ考えたこと無かったけど、あまりにも外見が似てなかったら逆にすごくお似合いかも知れないなって思った。ワールドワイドな恋愛すごくいいな
こんな人たち日本にいるのかってかんじだけど、友達とクラブ行ってパーティー行って外国籍も日本籍もすべてまじえて遊んでるのを羨ましく思った。
たくさん恋愛していろんな男を従えてきた自己中心的な女が凄く魅力的だが、そんな感じで恋愛してきたのに、今回の男に対しては違うってなってるのもいいな。日本的な恋愛とはまったく違う、より露骨で下品で(でもジメジメした下品さではないし突き抜けているので逆に上品に思える)大胆な恋愛にすごく憧れを持つ。三篇に登場するひとたちのなかでDCが一番好き