PAY DAY!!! (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101036229

感想・レビュー・書評

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  • 初・山田詠美。新鮮。
    アメリカで映画化でもされそう。スパイク・リーあたり。

  • 給料日って何よ、と思っていたが、読み進むにつれ「これって今まで山田詠美の中でも最高じゃね?」と思いはじめた。
    南部の夕暮れ時の、ゆったりした時間の流れ方や、男女の双子の、女の子の方がちょっとませてて要領はよくて、男の子の方がぼーっとして鈍いようでいて地道に成長していく感じなんかも、素敵だった。
    解説:豊﨑由美

  • 久しぶりに山田詠美の本を手に取った。この人の心理描写は本当に凄いと思う。次に紡ぎ出される言葉を楽しみに一気に読了。PAY DAYで結ぶストーリー展開に少し無理があると感じたので星4つとした。

  • 山田作品でかなり好きなやつ。
    2~3回読み直したことあり。

    ちょっとキュンとするというか、各話のラストはpayday!で終わるつながりもなんとなく好き。

  • 家族や恋人間の、真摯に向き合う愛情に溢れたお話。911のあとの家族の絆が胸を打つ。アメリカの雰囲気や人種差別問題がとてもリアルに描かれていますね。
    作者の紡ぐとても深い言葉の数々は、一度だけではもったいないです。いつか人間関係に悩むとき、ぜひ読み返したいと思える一遍です。おすすめ。

  • どこまでも爽やかでまっすぐな主人公の2人が魅力的な青春ストーリー。「フルハウス」とかアメリンホームドラマのようなつくりで、登場人物もみな個性的でセリフまわしが小気味がいい。さすが山田詠美って感じで安心して読める。アメリカに対してあんまりいいイメージはなかったけれど、こうやって気持ちを率直にぶつけ合えるところは日本人にとっては羨ましく感じるところだろうな。個人的には堅実で真面目な父に好対照ないいかげんな叔父さんの存在がよかった。内田先生曰く、厳しい親に比してこういういいかげんな叔父さんの存在は寅さんがごとく子供の精神的成長には良いらしい。

  • ~恋にしか作れない顔がある。誰もがそれを隠し持っていて、その包装を丁寧に剥がしてくれる人を待っている。~(本文より抜粋)

    毎度のことやけど、詠美さんの本を読むと恋したくなります911事件を背景にしたストーリーながら、遠慮や偽善が全くないので抵抗なく読めます。

  • 再読

  • 9.11が起こした、混乱。
    母親の死、それぞれの恋愛、感情が複雑に絡み合いながら、双子は成長していく。

  • こんなにこころに響く日本語で、日本ではない舞台の作品が書けるのは山田詠美だけだと思う。

著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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