天国の本屋うつしいろのゆめ (新潮文庫 ま 23-3)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101048239

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい。
    1時間かからずに読了。

    もう結婚詐欺はしないで、新たな才能を活かせる仕事につくのかな。
    じゃないと、巻き戻った意味がないもんね。
    この本は泣ける!というわけではないが、優しい時間が流れている。
    ちょっと一気にこのシリーズを読もう!
    じゃないと前回の話を忘れちゃう!

  • 天国の本屋第2弾。
    1弾とは全然違う主旨だけど、これまた泣ける。
    頑固な爺さんの本当の感情が出るのって、現実でも本の描写でもなんであんなに泣けるのか。


    大切にしまっておいた記憶も、何かの拍子で思い出すことってよくあると思うけど、この【天国の本屋】シリーズでは、朗読をする時にその記憶がだんだんと蘇ってくる。
    私もこの大切な本を思い出したきっかけって、つい最近ハマりだした読書だったし、なんか不思議な気持ちになった。
    初めて読んだ時の気持ちと今現在の気持ちが少し似ているのもまた何か不思議。

    本の内容から逸れてしまったけど、こちらも泣ける作品なのでぜひオススメしたい1冊

  • 前作『天国の本屋』の世界をもう一度味わえるシリーズ第2弾。ミステリではないですが、色々な伏線が回収されていくので、最後は「なるほどね」とスッキリします。泣きはしませんが、じんわりと感動するお話です。心がほんわか温かくなりますね。

  • 成功したことのない三流結婚詐欺師、イズミ。
    彼女はアロハシャツの老人に連れられて、ヘルパーとして働きつつ、立ち退きを説得をする仕事を引き受けた。大きな屋敷で暮らす老人との交流のなかで、彼女は読み聞かせの才能を発揮する。
    イズミが幼い頃、父親は女と駆け落ちしてしまった。その女は屋敷で暮らす老人の妻だった。老人とイズミの接点。彼女が連れてこられた理由。

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    前作『天国の本屋』の直後の話、ということなのかな。緑色の目や、天国の設定がやはりとても魅力的。

    家を出て行った父親、駆け落ちした老人の妻。
    理由があることはわかる。悲しい過去があることもわかる。時間が色んなことを洗い流すこともあるとは思う。ただ、捨てられた側からしたら、”捨てられた”という事実は一生消えない。まさに覆水盆に返らず。

    過去に自分が捨てた場所、物、人。それらとなんらかの形で再会することはきっとある。そのときに、都合よく過去を綺麗に洗い流してしてくれているかどうかは、ケースバイケースなのかな、と思う。

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    ビッグマック三つを一気に食べたイズミが眠ってしまうシーンがあるけど、ドカ食い気絶部じゃないか!と笑わずにはいられなかった。血糖値爆上がりはとても危険な行為。

  • 天国の本屋シリーズの第2巻。

    200ページ足らずで文字が大きく挿絵も多いため、1時間程度で読めてしまう。
    ちょっと描写が足りないのではないかと思う。
    1巻もそのくらいのボリュームだったが、納得できる展開だった。

    しかし、本作ではページが足りないせいでついていけないところがある。
    急にイズミが長一郎にストレスなく接するようになっていることとか。
    どうして父親の駆け落ちを認めて、もう一度戻ってくるように説得できるようになったのかの心の動きとか。

    あと、ラストでイズミが空港に戻るが、これだと時間も巻き戻ることになるがそれでいいのだろうか。

  • 絵本と小説を融合したような作品。
    実際、実在の絵本も登場する。
    人が死んだ後の世界がどうなっているのかは知らないが、この物語のようだったら素敵だ。
    シリーズ作品とは知らずにこの本を手にとってしまったので、機会があれば最初の本を読んでみたい。

  • これから婚前旅行にハワイに向かうイズミの前に派手なアロハを着た初老の男に「結婚詐欺師」とバラされ怒っていた元フィアンセをサングラスの男が人質に。元フィアンセが気を失うとハイジャック犯イズミの方へ向かってきた。が、気がつくとイズミはアロハの男ヤマキに「本屋の近くの家でヘルパーをしながら立ち退き許可証にサインをもらう」仕事を頼まれー◆え。イイ話風味にしてるけど。一人のオッサンのエゴじゃないすか。結局父ちゃんと母ちゃんどうなったんじゃい!ユウジの役割りなんだったんじゃい!

  • 泣けた。

  • 過去に起こった出来事が原因で結婚詐欺師となってしまった主人公。でも。根が良い子なので一度も成功せずに未遂で終ってしまっていた。次こそはと気合を入れるがHBSの店主により、またも未遂に終わる。
    天国へ行き、そこで紹介された仕事を進めるうちに過去に起きたことを整理しながら解決していく。
    人間、前進するのも良いが過去にあったことを清算してからではないと進めないこともある。過去の出来事に本人なりのケジメをつけることにより、自分の居場所や存在意義を見つけるお話し。
    とても読みやすく、挿絵がと内容が合っていてサクサクと読める一冊です。

  • 20140406
    主人公の性格が心地よい。
    テンポがよく、あっという間に読めてしまう。
    淡い挿し絵も良かった。

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著者プロフィール

1968年生まれ。作家。著書に『男の出産』『マリコはたいへん!』など。またコンビ作家「松久 淳+田中 渉」として、映画化もされた『天国の本屋』シリーズ、『ラブコメ』シリーズなどがある。オフィシャルサイトhttp://www.matsuhisa.com/

「2013年 『男のミカタ2 酒の席で説教はやめてください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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