| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
あまりに饒舌に語られる心象。
一般に、人物の内面を抽象ばかりで表現するのは安易だ。
しかし三島の描写は、その「抽象」が、的確な語彙を持って、整然と語られるので、むしろ深い共感を引き起こす。これは三島の観察、それも自分自身の心象に対する、言葉による観察の精密さによるのだろう。
「春さきの埃っぽい向い風に、園子の哀切なほど無垢な甘ったれ声が吹きちぎられた」p144の一文を何度も読み返した。ちょっとした所に、すごい表現が隠れている。
前半の荒ぶるような勢いから一転後半はだんだんと勢いを失い、主人公が説得力と力強さから遠のいていくのを感じた。
なんだかピントこないのはわたしの至らなさ。天才が書く小説の良さを、凡人が分かるわけがない。ドラマチックな展開があるわけでもなし、だらだらと自己弁護がつづく。昭和25年発行の古本なので文字が小さすぎ、読みづらく目に悪し(笑
これも表題作の扱いだが…。
内容より文章の力で読ませる。入江との思い出の描写は鮮烈で美しい。
冬の朝の校庭で、ちょっとラブい男子と二人きりで、しかもその子に「そうら!」なんてほっぺた両手で包まれちゃったりしたらそりゃもうフォーリンラブしちゃいますよ!
なにこれ恥ずかしい!!
ふと目があった瞬間に恋心がばれちゃったり、勃起をわざわざ英単語にしたり、電車で他人とにらめっこしたり、いちいちツボです。
読みながら「山本太郎って絶対三島由紀夫のドストライクやろうな…」とニヤニヤ。
ゲイでカニバリズムで妄想過積載なのに、開き直れずずうっと悩んで何とか矯正しようとしているところ、透明感があるんですよねぇ。
12.03.16
フィクションか、ノンフィクションか、わかりませんが、そこにある葛藤は、まさしく著者本人が実感したものだろうと思います。
同性愛者であることへの気付き。しかしそれを素直に認めたくないあがき。異性に愛情や欲情を覚えたいという焦り。
独特の語り口で行われる「告白」は、軽妙でもあり(本人は至って真面目でしょうが)重苦しいはずの内容でしたが、読みやすかったです。
高校生で読んだときとはまた違う味わいだった。ワキ毛を海と砂浜に例えるとか斬新すぎだけど、なぜかイメージが伝わるのが不思議。
大きな出来事があるわけではないのに、丹念な(執拗な?)内面描写で退屈させない。
糞尿汲取人が股引を履いて坂を下ってくる、という部分にわたしも異様に興奮した。嘘です。まあ、でも興奮はした。
そんなことはどうでもいいのだけど。
三島由紀夫の本は一度読んでみたいと思っていたことと、対馬にいった時、話題になったので、古本屋で昔買って読んでなかった文庫本を、読んだ。電車の中、3日くらいで読み終わった。
三島由紀夫がホモだったとは知らなかったので衝撃がありました。かなりの衝撃です。 よくもあれだけ心の内側を赤裸々に言葉にして表現できるなーと思いました。 一言でいえば面倒くさい男(単純でないという意味)の話しだけど、自分の心の中を同じように赤裸々に表現してみたら…と考えたら、少し怖くなった。
面白かった。勃起のことはerectio、ワキ毛のことも「腋窩に見られる豊饒な毛」など、生真面目な文章で内容はなかなか笑える。
きっと天然ぼけ性質なんだろうけど、いたく真面目で繊細な主人公。はじめはノンフィクションとおもって読んでたけど、もし三島自身のことなら、ここまで恥ずかしいことを作品にしないだろう・・・ともおもう。自分のことなら本当の意味で「仮面の告白」だ。
それにしても73ページのワキ毛の描写は秀逸だ。
20歳のころ、海外小説ばかりを読んでいた当時、はじめてこの小説を読んで「日本にもこんな近代小説があったのか」と驚いた。いかにも近代的だ。
自己愛的で、サディスティックで、ちょっと気持ち悪かった・・・
けど、三島が生きていた時代にこのタブーに触れたのは、センセーショナルで、一読の価値はあると思う。
わたしはもう年をとって絶望した結果ひらきなおってちゃかして仮面で遊んでいるので最後の行き詰まり感にたどりつくまでにこの話のような美しい道順をたどって希望を残しながら絶望していきたかった。
文表現に圧巻される。自分の頭で何気なく感じたり思っていることがここまで内省され文章化されることに、単純に感動した。
三島由紀夫の初期代表作。主人公が同性愛者としての自分と葛藤してきた半生を手記の形で告白するという形式の物語。一般には作者の自伝的小説と考えられているが、他方ではある精巧なフィクションとして受け入れられている向きもある。いずれにしてもその重々しい記述からは告白という形で自らの心情を文字で表現することを強いられた作者の苦しい胸の内が推し量られる。ともあれ自分と同じ年齢でこれだけ完成された緻密な文章を書く氏の力量に脱帽するばかりである。

正直読みづらかった。自身が同性愛に目覚めていく過程を描いている。同性愛者であるにも関わらず、友人の妹と付き合い、結婚を迫られ逃げてしまう男。その赤裸々な告白は、今読んでも読みづらいほど。「仮面の告白」...





