- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101050157
感想・レビュー・書評
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中学生の時に祖母に薦められて読みました。
当時の私にはあまりに衝撃的な内容で、良さは理解できずという感じでしたが、数年後に再読し魅力に気づいてからはお気に入りの一冊です。
しかし、祖母が何を思って中学生にこの本を薦めたのでしょうか・・・笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これぞ三島。久しぶりに読んだけれど、やっぱり、すごい。
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小難しい言葉たちに惑わされて、シンプルなメッセージが伝わりづらくなっているように感じた。
登たち中学生の持つ、思春期の万能感。
竜二の投げ捨てつつある、信じていた栄光と死。
子供達は、陸の生活に馴染み父親を選んだ竜二にひどくがっかりし、殺人へと駆り立てる。
大人が読むと子供が読むとで全く印象が変わりそうだけれど、結婚して子供がいる自分が読むと、なんだかシラけてしまった。 -
何度目かの再読。
とても単純な構造の小品。
青春の只中と、その出口での葛藤と、出てしまった後のうつすらとした後悔、この三様が、交錯する。 -
ものすごく幼稚な感想だが、さすがに格調高いというか、文章がかっこいいなあ。
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今となっては大人なんて大したものではないと思う。
しかし、やはり子供の頃は彼らへの憧れと嫌悪、
そしていつか大人になる自分への不安というものがあった気がする。 -
三島さんの書く青年が好き
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結末に近づくにつれて、嫌な予感が広がっていった。
三島由紀夫は大好きだけれども、生活を軽んじる点だけは好きになれない。
それから、子供の自身の正しさを微塵も疑わない奢りには吐き気がする。なぜ少年達はこの退屈な生活の垢にまみれた世界に退屈しているのに自殺を選ばないのかと思った。