宴のあと (新潮文庫)

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著者 : 三島由紀夫
  • 新潮社 (1969年7月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101050164

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宴のあと (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 日本の政治風土は今も昔もかわってねーと思うよ。一連の物語はかづの夢なんじゃないかと思う。天人五衰のラストを見せられているようなラスト。

  • 愛した男と結ばれ、終の棲家と骨を埋める安らぎの地を得ても、結局は愛憎入り乱れる狂騒の中でこそ生き生きと輝き、最後は安住の地を捨て鉄火場へと戻ってしまう。
    仇と罵る相手に慈悲を乞う様は業深く、見苦しくもあるが、それゆえに人間の秘める刺激への渇望を最も端的に体現しており、妙な人間的魅力がある。

    行為としてはとても褒められたものではないが、反面常に宴の奔流に身を置きたいと願う心理を全否定できるほど、俗世から超越した人格者というのもそうそう居ないのではなかろうか?少なくとも自分は、ほんの僅かなれど共感することが出来た。

  • G 2016.10.17-2016.10.22

  • 都知事候補野口雄賢とその妻福沢かづが都知事選に臨む。何が選挙に勝利せしめるか。謹厳実直な夫と行動的な妻。無縁墓を避けたかった妻は、それを甘んじて受けてでも自分の生を全うする方を選ぶ。2016.8.19

  • はじめて三島由紀夫の作品を読みました。洗練された美しい日本語で書かれていて、自分の歳では内容を完璧に理解するのはまだ難しいかもしれないけれど、もっと他の三島文学も読んでみたいと思いました。

  • 元外交官と老舗料亭の女将のお話。
    何故かしら未成年時代に初読み、いっぱし?の大人になってから再読、今回で3度目の読書。 世代を経て読み返すたびに、この作品の評価がどんどん上がっていく。 彼らの年代になったらまた読んでみたい。 背景描写が美しく、読みやすい。
    201510 完読 

  • プライバシー問題で有名な作品。
    やっと読むことができたが、三島由紀夫の文書の美しさとノンフィクションとしか思えないほどの登場人物の動きに感動する。
    当時の政治(今に通じるのかも)のことなど現代人にも勉強になる一冊。

  • “女が金に負け、男が金に負ける。” 論理も媚態も金の不合理に負ける選挙という宴。 知識人の理想を追う名家出身の夫と、民衆の現実感覚で、政治の世界に水を得る、成り上がりの妻。 死の静と、生の動 あらゆる対比がアイロニカルに、三島の美しい響きの洗練されたセンテンスで描かれ、読後のほんのりした儚さが残り続けてる。

  • やっぱり、凄いです。三島由紀夫さん。

    丁寧すぎる心情描写。魅力的な登場人物。
    お得意の皮肉めいた表現。
    政治が絡む話なので、難しいのかな?
    と思っておりましたが、全くそんなことは
    ありませんでした。

    外国で有名になった作品らしいですが、
    この「宴のあと」を自らの国の言語で読める私たちは、
    とても恵まれていると思います。

  • 表現技法が繊細でリアリティが感じられたが、若干、文書に飾り気がありすぎるように思われる部分があり、少し重く感じた。選挙戦での意思と意思のぶつかり合いにはドロドロとしたものがあったが、終わってみれば綺麗さっぱり。読みやすい小説だった。

  • 生きるということにダイナミックで、活動していることに焦点を絞って燃え続ける灯火のようなかづと、静謐に重たく堅苦しくなるほど古めかしい清廉潔白な立ち居振る舞いの雄賢。生き方を変えるには歳をとりすぎた、全く正反対の二人がお互い惹かれていく前半部は、特に艶めかしい三島由紀夫の筆致が美しいの一言。選挙という宴のあとの、しっとりとした二人の瓦解もまた、美しい。

  • 三島文学をおよそ20年ぶりに読んでみたが、日本語の使い方がとんでもなく巧みで、複雑な心理描写も面白く、今更ながらさすがだなあと感服した。都知事候補のお爺さんと、それを支える女性のお話。日本らしい複雑な心理描写に引き込まれた。

  • 単語の選び方が三島。
    恋心の描き方が三島。

  • 潮騒から、三島を読むぞ!と思って手に取りました。
    公民の授業で昔ならった気がする。

    都知事選といえば、いつでも暑くなるものなんですね。
    女性の方がぐいぐい強い。

  • 選挙や恋愛に燃えるかづだけれども、いまいち理解できない女だ。解説に書いてあったとおり。政治家志望の夫よりも妻のかづのほうがよっぽど政治家であった、っつー話。なぜあんな男に惚れたのかよくわからない。

  • 幻を求める人間もいる。

  • 再読。表題の付け方がうまい。たしかに選挙は、それに関わった当事者たちすべてにとって、壮大な宴だろう。そこに至るまで、その渦中、そしてその後までの展開が実に緻密に、またゆるぎないリアリティをもって描かれる。特に主人公かづの強さと凡庸さ、そして彼女の一連の行動を通して浮かび上がる、保守と革新両陣営それぞれが持つ、ある種の本質がそこに見事に浮かび上がってくる。物語の最後が、宴のあとの虚しさに終わらないところにも、三島らしい洒脱なエスプリが効いている。

  • 何故か家にあったので、初めて三島由紀夫に挑戦。切腹した人だよな…という微妙な予備知識しかなかったんだけど、そこから思ってたイメージとは全く違った作品だったので、ビックリした。まず情景描写が恐ろしく繊細で美しい。耽美な感じ。あんだけ細かく書いたら冗長に感じそうなものだけど、それが全然無いのが凄い。あと女性が魅力的に描かれている(男性については時代背景とかもあってよく分からない)。しかし、政治が絡む人間関係の機敏というのがイマイチピンと来ない。あと個人的には、一人称ではない文章は読みにくいなと思ったり。でも全体としては思ってたより読みやすくて気に入りました。

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