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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
彼も人なり、我も人なり
差別という見えないラインが目に見えます。
丑松が破戒を決意してから情景が一転する様はスゴイです。
それまでの土気色の情緒が、一瞬に色彩を持ち始めたのです。
こればっかりは鳥肌が立ってしまいました。
ただ、告白の内容に疑問も残りました。
なぜ丑松は己を卑下してしまったのか?
これでは賛否が完全二分したのも解ります。
私は…そうですね、彼の生徒を想っての言葉だったと考えれば
いいと思いますよ。この告白。
差別問題を扱った作品。
震災後、福島県民の入院拒否が問題になったのを思い出した。
仕事でもプライベートでも差別は蔓延しているし、難しい問題。
減っても無くならないというのが持論です。
所詮みんな自分がかわいいし、それが当たり前。
そのなかで相手をどれだけ思いやれるかが大切だと思う。
本書の話は感動。泣ける、、、
「読書力」の35ページにある本…
法政大学第一中・高等学校で岩井歩教諭が実践した、定期テストに読書問題を取り入れた実践。
14冊目…高2の定期テストに
エタ・ヒニンという差別階級の人が、学校の先生になり思い悩む話。
思いだろうな~と覚悟しながら読んだが…
「沈黙」を読んだ後では、
そんなに重くないじゃない。本人悩んでいるほど、まわりの人、気にしていない…
温かく見守ってくれているじゃない…
と、思いましたが…。
これを完成させるのに、
藤村はとても大きな犠牲を払いました。
この小説からは、そのような努力・苦労が
少し読み取れるような気がします。
藤村の小説の中では読みやすい作品だと思います。
ずっしりきた。
人間の判断なんて、こんなにあっけなく変わっちゃうものなんだ。
心理描写と文章は上手いんだけど、罪悪感と焦燥感に押しつぶされそうなヒヤヒヤな内容って苦手。
「穢多」である丑松についての物語。これについては,部落問題に焦点を当てたとする社会小説であるという視点と,丑松が自らが穢多であると告白するその精神の苦闘を描いたとする非社会小説であるとの視点の2つがある。
個人的には,部落問題が根底にあるが,むしろ丑松の苦悩が強調されているように感じた。
藤村自身は,改訂版発行に当たり「過去の物語である」と言っているが,現在においても部落問題は残っており(程度の差はあるとは思いますが。),部落問題を取り上げた社会小説としても重要な一作だと思います。
途中。 やばい。 内容もさることながら、この装丁もやばい。 頭から尻まで何かで自分を隠して歩いてる。 これは被差別部落者、瀬川丑松(うしまつ)の物語。 一部抜粋 はじめて丑松が親の膝もとを離れる時、父は一人息子の前途を深く案じるという風で、さまざまな物語をして聞かせたのであった。 (中略) その血統は昔の武士の落人から伝わったもの、貧苦こそすれ、罪悪の為に穢(けが)れたよう... 続きを読む »
丑松の覚悟と心情を描く表現の力強さに感動した。
破戒。 良い題だと思う。
文句がない訳ではない。
筋は少しあからさますぎるし、丑松と敬之進以外の人物は少し薄っぺらいように思えてしまう。
しかし、それでも読んで良かったと思える名作である。
訴えているものが比較的わかりやすく感じて好きです。
今とは全然違うものすごい決心だったり、覚悟だったりの想像は難しいのですが。
差別でなくとも昨今、人が人を傷付けてしまう事柄がニュースなどで報道されています。
また、私も傷付けられたこともあるし、無意識に傷付けていることもあるかもしれない。
それを考えた時に読みたいと思ったのがこの本でした。
内容は所々知っていましたが、通読するのは初めてです。
大切にしたい人がいる、大切にしたいものがあるということは幸せなこと。
でも苦しみも伴います。
告白すると決心しても、それは理想通り、決心通りにはならず、他人から見たら中途半端に感じるかもしれません。
でも主人公は自身の精神に打ち勝つ事が出来ました。
容易な事ではありません。
他人に言えない悩み、過去など誰しも何らかは抱えているものだと思います。
簡単に印象や間違った知識で他人を傷付けてはいけない。
苦しみもがき、乗り越えた末には強さと優しさが自然と身に付いている。
例え他人に評価されなくとも。
差別の話、苦悩の話。いまいち上手く想像ができない無根拠の差別とその苦悩。それはある意味幸せなことだと思う。構造的な暴力などと言ったらチープかな。
告白の仕方やその後の丑松に議論があるらしい。個人的にはあれでいいのかな。と思う。嘘がない感じがするので。そこからどうするか、を問われている気がする。
言わずと知れた島崎藤村の代表作。
「橋のない川」でも、清太郎や孝二が読んでいたなぁ。
「橋のない川」と違うのは、丑松が素性を隠し一般社会(と言っては語弊がありますが)に入り込むことによって、より生の差別感情にさらされている所。
知識階級にも当たり前のように差別意識がはびこっていたのだなぁ、と痛感させられる。「破壊」ではなく、「破戒」。戒めを破る苦しみの事なんだと初めて気づいた。
ただ、丑松自身も寺の下男を他の人が「庄馬鹿」と呼んでも何も感じないところなど、差別に苦しむ丑松でさえも必ずしも被害者というだけではないというところに人間の心の恐ろしさを感じる。
部落差別を題材にした作品である。
部落に関する描写は、今作ったら一斉に非難を受けそうな感じであるが、そのあたりは時代背景を鑑みて割り引いて評価する必要がある。
部落差別という点がメインかと思っていたが、どちらかというと丑松の成長(といってしまえば進歩主義的になってしまいそうだが)を主題に持ってきている作品であるのだなと納得。
困ったな、これは名作だ。しかも、もはや最初に出版されてから100年以上経っているにも関わらず、現代においてもアクチュアルであり続けているというひどく厄介なものを抱えた名作だ。 主人公である瀬川は穢多である自らの出自をひた隠しにして生きてきたものの、様々な契機の前に遂には父から「隠せ」と言われ続けてきた戒めを破ってしまう。その過程で瀬川は様々な悩みや葛藤に陥ってゆくのでかど、何よりそこで印象に残... 続きを読む »
自然主義文学の嚆矢となった近代日本文学の頂点をなす傑作。部落問題というデリケートなテーマを真正面から扱った当時からすれば衝撃的であったろう著作物。筆者が詩から散文に転向して初めて記した作品ではあるが、その完成度の高さは夏目漱石をして「明治の小説としては後世に伝ふべき名篇なり」と言わしめたほどのもの。社会的に受け入れられない生来の血筋を抱え煩悶し続ける主人公の途絶えることのない苦しみが心に重くのしかかってきて迫力がありました。このような作品を100年以上も前に出版した著者は偉大だと感じます。
不遇な境遇は打ち壊すために存在している。
何かにコンプレックスを持っている人に是非読んでもらいたい。
穢れに果敢に立ち向かった一冊。まさに「ペンは剣よりも強し」だね。
「部落差別の話だよ」とだけ概要を聞いていた。差別撤廃に向けて戦う話なのかなぁと勝手に思っていたが、そうではなく自らが部落出身者である主人公「瀬川丑松」が、「身分をばらすな」という父からの戒めを破る話だった。 私が住んでいる街の中にも、同和地区だった所があるらしい。今はどうだか知らないが私が中学生の頃は学校教育の中で熱かったので、知識としては持っている。 だが、「人の心はそうそう進歩し... 続きを読む »
僕の人生のバイブルのような本です。
小学生の時にこの本に初めて出会い、以来、僕はどんなに仲の良い人であってもなるべく自分の本質はさらけ出さないように生きてきました。
えたなどの人種差別の問題とはまた別ですが、僕の思考は少々特殊なようで、本質をさらけ出して接すると引かれてしまうことが多々あります。
内容に関して少し触れますと、主人公丑松の心の中の動きが非常にリアルに描かれており、読み手に語りかけてくるような圧倒的な感情の波を感じました。
また、差別問題をテーマとしており、差別される側、する側の動き?というようなものが少々わかったような気がします。
スマホの青空文庫アプリで読了。
久々に古典小説を読んだが面白かった。古典は定期的に読まないといけないなと実感。
前半丑松のどんよりとした陰鬱な気持ちの描写が長々と続き、父の葬儀を済ませ蓮華寺に戻ってきた所からの急展開は一気に読ませるものがあった。最後自分が穢多だと打ち明ける所は、前半部分の陰鬱とした気持ちが一気に爆発したかのような爽快感もあった。
古典ではあるものの読んでいて、丑松に感情移入出来、ストーリーとしても非常に面白く感じた。また、差別というものの愚かさが、新平民ではあるが聡明な丑松や蓮太郎と、生まれは良くとも愚かな高柳や校長一派の対比でうまく描かれていた。
現代ではよりタブーとなった被差別部落の問題を扱った作品。主人公の懊悩、葛藤がうまく描写されており、信州の暗く重い雰囲気ともぴったりとマッチしている。自然主義を代表する藤村の傑作ではあるが、終わり方に違和感を覚えたのも確か。
部落のいえゆるエタの方々を通しての差別に関する本です。古典は現代では使用されていない
語句が並ぶ中で比較的読み易い本ではないかと
思います。
ちょっと前にこのような現実があったことを
厳粛に受け止める気持ちになります。
いつも思うけど絶対古典文学は定期的に
読んだほうがいいですね。思考力が高まる。
部落問題だとか自然主義文学だとか度外視しても面白いのです
読みながら瀬川丑松とアムロ・レイを重ねていたのだが
解説に「目醒めたもの」とあってニヤリ

淡々とした語り口の中に主人公の沈鬱がどんどんと積もり溜まっていくようだった。
「隠せ」。敬愛する先輩への熱情さえも敵わなかった生きるための戒め。けれど結局、丑松は町を追われてゆく。差別とは何か。丑松...





