夜明け前 (第1部 下) (新潮文庫)

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著者 : 島崎藤村
  • 新潮社 (1954年12月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101055091

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夜明け前 (第1部 下) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「夜明け前 第一部(下)」島崎藤村著、新潮文庫、1954.12.25
    308p ¥320 C0193 (2017.05.19読了)(1998.08.11購入)(1987.10.15・54刷)
    第一部の下巻を読み始めました。
    第8章を読み終わりましたが、難渋するところもありますね。1987年10月の54刷を読んでいますが、注解がついています。85項目ほどが説明してあります。時代が変わるとともに、注解が必要な言葉が出てくるのでしょう。
    半蔵さんは、国学の仲間が京都で活動しているのを耳にしながらも、本陣の仕事に…。
    和宮と結婚した将軍が、上洛して攘夷の約束をさせられたり、都の勢力争いで長州が敗れて7人の公卿が都落ちしたとか、長州のみが、攘夷開始の起源を守って外国船に攻撃を加えたとか、生麦事件を起こした薩摩藩が、イギリスの要求に応じないので、薩摩まで軍艦で行って砲撃したけど、薩摩に反撃されて薩摩を占領することまではできなかったとか、色んな情報が馬籠宿にも入ってきています。助郷の制度の変革に動こうとしています。

    第九章では、江戸の道中奉行から呼び出されて、木曾十一宿の総代として半蔵ほか二名が江戸へとやってきました。
    江戸は、公用でやってくる人が多いので、長期間安く泊まれる宿が多いとか。
    半蔵たちも6月から10月まで江戸で過ごしています。
    この間に水戸浪士たちによる天狗党の乱が起こっています。この本では天狗党の乱ということばは出てこないので、何のことかわからい可能性はあります。

    第10章は、天狗党の乱が引き続き記されています。どうしてこんなに詳しく書いてあるのかと思ったら、あとで、半蔵たちの木曾十一宿も通るんで、ということです。
    天狗党の通り道にあたるところには、阻止するように、という幕府からのお達しが出ているのですが、200年以上も戦争をしていない侍たちに戦う力はありません。
    天狗党の追っ手をまかされた田沼玄蕃頭も一定の距離を保ってあとからついてゆくだけです。

    第11章。武田耕雲斎の率いる天狗党は、同じ水戸出身の徳川慶喜を頼って京都を目指したのですが、加賀藩に投降し、さばきを待っていたら、やってきた田沼玄蕃によって処刑されてしまったようです。武器を持っているうちには手出ししなかったのに、武装解除されてしまうとやりたい放題です。
    参勤交代は、復活したのですが、それに応じて再度江戸にもどる大名の妻子は少なかったようです。

    第12章。主人公の半蔵は、国学を学ぶものということで、時々関連の話が挟み込まれています。国学四大人ということで荷田春満、賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤、が挙げてあります。後ろの3人の名前は聞いたことがあるのですが、荷田春満という方は知りませんでした。
    国学というのは、何でしょうかね。日本文化の元は、天皇親政にありということでしょうか。小林秀雄の「本居宣長」でも読んでみますかね。
    物語の方は、長州征伐の最中に将軍家茂が亡くなって、後を継いだ徳川慶喜が、大政奉還してしまいました。
    半蔵さんの方は、災害や不作のためにコメが不足し高騰しているので、何とか確保し、困っている人たちに支援するために奔走したり、京都方面の情報を収集するために名古屋方面へ出かけたりしています。
    国学の仲間たちが天狗党を支援したり、京都で活動したりしているのを横目で見ながら現実に立ち向かっています。

    10章だとまだ半分ですね。半分を超えるとなんとなくスピードが上がる気がしますので、…。
    9章の江戸での用事は、4か月ぐらいかかってますので、ちょっと驚きです。三人一緒に行っているので、用事がないときは、三人でつるんで物見遊山にでも行きそうですが、それぞれ別行動で好きに過ごしてるようです。半蔵さんは途中... 続きを読む

  • 「夜明け前」は、黒船が到来した幕末から明治維新まで、木曾路の庄屋兼宿の主を主人公として、時代の移り変わりを描いた歴史作品である。

    江戸と京都の中間に位置する木曾を舞台にした時点で、勝負は決まったようなものだ。

    江戸から京都へ、京都から江戸へ、そこを訪れる武士たちの様子によって、激しい時代の変遷をうかがい知ることができる。
    見事な着想だが、しかもそれが島崎藤村の父がモデルだとは。
    作者がこの文学史に残る大作を書くことは、運命だったかのように思える。

    この巻では、水戸の天狗党事件を中心に、大政奉還までを描く。
    最初の巻では、淡々とした物語という印象だったが、戦闘シーンもあってかなりドラマチックな展開。
    一気に読ませる。

    天狗党のことは、これまでほとんど知らなかった。
    水戸の人々にとって、幕末と明治維新とは、裏に痛切な事件を秘めた勃興と没落の時代だったようだ。
    尊王攘夷の中心として、また討幕運動の中心として、一貫して時代を動かす人々を送り出し続けるが、この事件で人材が尽き果ててしまい、明治政府には一人の高官も送ることができなかったという。

  • やっと半分読み終わった!
    なんとスケールのでっかい木曽の話。
    さて、第二部はどんな展開になるのでしょうか・・・?

  • 読んだきっかけ:100円で買った。

    かかった時間:5/9-5/29(21日くらい)

    解説(帯より):参勤交代制度の廃止以後木曾路の通行はあわただしくなり、半蔵の仕事も忙しさを増す。時代は激しく変化し、鎖国の解かれる日も近づく。一方、幕府の威信をかけた長州征伐は失敗し、徳川慶喜は、薩長芸三藩の同盟が成立していよいよ倒幕という時に大政を奉還した。王政復古が成り立つことを聞いた半蔵は、遠い古代への復帰に向かう建て直しの日がやって来たことを思い心が躍るのだった。

  • 第一部の上よりは、作品に動きが出てきたとはいえ、やはり冗漫の感は否めない。
    歴史の説明と物語内容が必ずしも有機的につながっていないから、どうしても必然性を感じられず、読んでいて退屈になる、

    長篇は、むずかしいのですね。

    それにしも長い!あと二冊って!!

  • 感想は上巻のほうに書きました。

  • 湯河原などを舞台とした作品です。

  • 国学を現在進行形でかじっているわたしにとっては、半ば副読本のようになっている。天の導きかなこれw
    深い背景を前に置き、淡々と静謐に進んでいくストーリーは緊張感を孕む。面白い。
    ただもっと脚注増やしていいんじゃないかな……。時代が隔たるにつれてどんどん分からなくなっていくものがあるし。幕末よう知らん人にはすごく読みづらそう。

    破戒→注釈多すぎてネタバレ
    夜明け前→注釈少なすぎて不親切

    中間はないのか…。
    あとなんでこれだけイメージないの?

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