愛と死 (新潮文庫)

  • 新潮社
3.73
  • (137)
  • (156)
  • (208)
  • (28)
  • (5)
本棚登録 : 1552
感想 : 163
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101057033

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 武者小路実篤 1885.5.12 -1976.4.9 実篤忌

    恋愛小説で良いのかな。
    まだあまり売れていない小説家が、友人の妹に恋をする。活発で明朗な彼女に惹かれる。二人は、ゆっくりと愛を育む。そこへ、作家のパリへの留学が決まり、結婚の約束をして旅立つ。いよいよ帰国の船の上で、彼女がスペイン風邪で急逝したとの電報を受け取る。失意の作家。その後の人生を彼女を忘れずに生きる。
    このストレートな悲恋感が人気だったのでしょうか。映画化ドラマ化されているようです。
    恋に堕ち、遠距離恋愛、死別と、今でもコミックのストーリーにありそうな。
    武者小路先生は、村落共同体「新しき村」が謎なんですよね。

  • 私がスペイン風邪という言葉を知ったのはこの本。
    コロナになって思い出した。号泣しながらイッキに読んだなぁ。切ない恋物語です。
    今の時代では味わえないのだろうなと。

  • 読んでいてかなり恥ずかしいですけど、
    こういう文章を書けるのは才能だなあ、と思います。
    非常にありがちでシンプルな話ですが、
    そういうストーリーをきちっと書けて読ませることのできる作者は素晴らしいと思います。

  • 払拭できないラブコメ感。
    何がいいのか分かりませんでした。
    「友情」のほうがまだ好きかな

  • 小説家村岡が洋行を終えて無事に帰国の途についたとき、許嫁夏子の急死の報が届く。

  • 人を愛するという力は大きいと思った。幸せと不幸せは隣り合わせだとも思った。

  • 一度読めばもういいと思った。
    展開に捻りがなく、序盤で話の流れが大方予見できてしまった。

     

  • 収録内容は以下の通り。

    本編
    本多顕彰: 解説

    背景に見える著者の生死観が参考になった。

    カバーと題字は著者本人。

  • 夏子の死についての電報が届いた時、焦りすぎてカタカナが読み取れませんでした。幸せ絶頂の中、突然すぎて辛かった。
    100ページ未満の物語にとても感情移入してました。

  • それぞれのピースがかちりとはまった二人が不幸にも死に別れる純愛小説。文豪の作品だが、堅苦しくなく、読みやすい。
    (死んだものは生きている者にも大いなる力を持ち得る者だが、生きているものは死んだ者に対してあまりにも無力なのを残念に思う。」

著者プロフィール

東京・麹町生れ。子爵家の末子。1910(明治43)年、志賀直哉らと「白樺」を創刊、「文壇の天窓」を開け放ったと称された。1918(大正7)年、宮崎県で「新しき村」のユートピア運動を実践、『幸福者』『友情』『人間万歳』等を著す。昭和初期には『井原西鶴』はじめ伝記を多作、欧米歴遊を機に美術論を執筆、自らも画を描きはじめる。戦後、一時公職追放となるが、『真理先生』で復帰後は、悠々たる脱俗の境地を貫いた。1951(昭和26)年、文化勲章受章。

「2023年 『馬鹿一』 で使われていた紹介文から引用しています。」

武者小路実篤の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島由紀夫
武者小路実篤
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×