お目出たき人 (新潮文庫)

  • 476人登録
  • 3.35評価
    • (20)
    • (44)
    • (110)
    • (16)
    • (1)
  • 62レビュー
  • 新潮社 (1999年12月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101057149

お目出たき人 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 片想いのすすめ。
    てゆうか片想いよ、すすめって感じ。Go ahead!

  • 誇り高き失恋ロマンチスト、武者小路実篤!
    友情、愛と死に続いて3作目読了。

    あ、目が合った!
    いま、絶対俺に微笑んでくれた!
    俺のこと好きに違いない!
    結婚だ!やったぜ!

    他の方と婚約しました…orz
    ってゆーお話。

    これは、本当におめでたい。主人公が笑けるくらいおめでたい楽天的夢想家。
    鶴という恋する女性をこれでもかってくらい理想化し偶像化して、チマチマあーでもないこーでもないって一人で考えて何のアクションも起こさぬまま振られるっていう、救いようの無いストーリー。

    巻末の阿川さんの解説がなんとも痛快。

  • 「自分は女に餓えている」

    「自分の個性をまげずに鶴とならば夫婦になれるように思われて来た」

    「自分には鶴と一緒になって始めて全人間たることが出来るように思えた。何かかくにつけ、読むにつけ、見るにつけ鶴が居たらと思う。嬉しい時も淋しい時も悲しい時も、美しいものを見るときも、甘味いものを食う時も鶴と一緒だったらと思う」

    然し、物語を通して鶴との具体的な交渉は一切なく、独り善がりの空想に終始する。自他の隔壁が融解することでなければ、個々の強張った自我がほどけて互いにまた撚り合っていくことでなければ、わざわざ愛に特別な場所を与える理由も無かろうに。

    現代、この男にいろんな名前が与えられているのは、周知の通り。

  • とにかく主人公が本当におめでたくてめちゃめちゃ面白い。独り善がりな妄想、思い込み、勘違いのオンパレードでアイタタター!な男なのだけど、片想いってこんなものでは?

  • これほどタイトルにバッチリな主人公も珍しいなと。本当にお目出たき人です。『女に餓えている』何度この言葉がでてくることか。それでいて理性的でいようとするけど、やっぱり出てくるこの言葉。年の離れた近所に住む娘に恋する自分だけど、女性からすると、あまりにこの言葉がネックになってます。寂しいだけ?相手してくれる女なら誰だっていいんじゃないの?なんて解説に書かれてる阿川さんに同感です。
    足掛け5年。彼女、鶴に一度も話したこともありません。引っ越してしまった彼女の学校付近をウロウロするばかりです。奇跡的にばったり出会っても挨拶のひとつも出来ません。それでいて頭の中ではすっかり彼女は自分に恋していることを疑わず2人は愛し合う夫婦になっています。そして人任せの求婚はうまくいくはずもなく。失恋して泣いていたものの、終いには彼女がお嫁にいったのは家族の勧めで鶴はイヤイヤだったと思い込み勝手に憐れみます。
    なんとまぁお目出たき人です。恋に恋してる大人の男の片想い失恋物語、ここまでくると天晴れなものです。

  • なんとじれったい。26歳になっても童貞男の純愛?
    優柔不断な思春期のままの恋物語。よく最後まで読み通せたと自分を褒めたい。中高生には受けるかも・・・
    色紙「仲良きことは美しき哉」などに感激したのは、確か私も高校生。東京の文通相手に惚れたりしてた頃

  • めっちゃわかる…痛いほどわかる…
    都合よく考えることは悪いことじゃないと思う。勘違いから恋が生まれることもある。上手くいくときもあれば、ダメなときもある。結局、相手の気持ちは聞いてみないとわからない。勘違いしないと勇気も生まれないかもしれない。後悔しないように相手に直接想いを伝える方がいい。それでダメなら諦める。諦められなかったら、もう一度いって諦める。言うは易し、行なうは難し…
    というか、明治に書かれたことが、今、自分が考えていることと一緒だということが面白い!恋の悩みって不変なんですね笑

  • 長い・・片思いすすまない。。展開もすすまないし、
    特に特殊な登場人物もいない。。こういう話は苦手だわーと解説よんでおわろうとしたとき、最後に阿川佐和子さんにやられた。。つねに与えてもらうの待つのではなく、自分から考えたり取りに行くことが大事

  • 女に餓えている自分は、近所に住む鶴という女に恋している。男と女が惹かれあうのは自然なこととする自分は、鶴と結ばれることを信じて疑わない。足かけ五年恋しているものの、鶴と言葉を交わしたことは一度も無い。空想家である自分はそんな彼女をどんどん理想の女に近づけていく。

    自分の鶴に対する思いは膨らんでいくものの、ある日仲介人の川路からの手紙で、鶴は他にも多くの魅力的な男性から結婚を申し込まれていることを知る。自分はショックを受け、日記や自作の詩にその思いをぶつける。しかし自分と鶴は夫婦になるという自然の黙示を信じているので、あきらめることなく彼女を想い続ける日々を過ごす。

    ある日偶然約一年ぶりに甲武電車で鶴に逢い、ついに自分は鶴と結婚するのだと確信し、ますます鶴を強く想うようになる。ところが五カ月後、再び川路から届いた手紙により、鶴が人妻になったことを知る。それでも自然の黙示に従おうとする自分は、挙句他の男と結婚した鶴を憐れむようになる

  • 話したこともない近所の鶴に恋い焦がれた主人公のお話。再会し話すチャンスがあったのに...まあエモいですね。

全62件中 1 - 10件を表示

武者小路実篤の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

お目出たき人 (新潮文庫)に関連するまとめ

お目出たき人 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

お目出たき人 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

お目出たき人 (新潮文庫)の作品紹介

自分は女に、餓えている。この餓えを自分は、ある美しい娘が十二分に癒してくれるものと、信じて疑わない。実はいまだに口をきいたことすらなく、この一年近くは姿を目にしてもいない、いや、だからこそますます理想の女に近づいてゆく、あの娘が…。あまりに熱烈で一方的な片恋。その当然すぎる破局までを、豊かな「失恋能力」の持ち主・武者小路実篤が、底ぬけの率直さで描く。

お目出たき人 (新潮文庫)の-

お目出たき人 (新潮文庫)の-

ツイートする