- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101058238
感想・レビュー・書評
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短編集。
日常に潜む「悪意」なのか・・・
すっきりしない話ばかりだった。
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ただただ怖かった。
けども、この本を通して作者は何を書きたかったのかという、その意図がわからなかった。自分の理解度不足だとはおもうけれど…。
もう1回読んでみようかな。 -
14/11/05
角田光代さんの本を読み漁ろうその3。
かわいいかわいいタイトルとは違う、恨み憎しみ嫉妬的なもの、やらやらを描いた可愛くない短編集でした。
P90-91
愛することと憎むことことは表裏の何かだと茂道は言ったけれど、違う、それはやっぱり歴然と混じりあわない肯定と否定だと翠は思った。混じりあわないはずのものが、個人のなかで矛盾せず同じ強度で存在し得るというだけだ。(スイート・チリソース) -
マイナスな気持ちの濃ーい短編集。
精神状態が良い時に読まないとひきこまれるかも。
まぁ世の中こういう目をそらしたくなるマイナスな部分も
多々あるし、今は昔よりそういう部分がよっぽど多いかもしれない。
それでも本の中の世界位、こんなに暗い世界じゃないほうが良い。
今の世の中だからこそ、うまれてしまった作品という感じ。
この本、手元には置きたくないし、読み返しもしたくない。 -
不穏な空気と殺意をはらんだ7つの読み切り短編を収録。いずれの物語も、登場する人物が次第に一つの閉塞した世界観に支配され、人格が破たんしていくのを見届けるような中味だ。その異常さが読む者に緊張感を強いていく。
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一見、童話のような題名だが、内容はとんでもなく黒い物語が7編も。
「あたし、これから殺人計画をたてる」。
我慢を重ね、やっと受かった高校で待っていたものは
元カレ剛太の「抹殺」宣言と執拗な嫌がらせ。
すべての友に去られた沙織は、不登校の弟をコーチに
復讐の肉体改造を決意するが・・・。
印象に残ったのは「おやすみ、こわい夢を見ないように」「うつくしい娘」。
この2つは☆4ですが7編の平均でいえば☆2くらいか。 -
うーむ。角田さんのいくつかの作品は嫌いじゅないが、これはまったく。
会話が直接話法と間接話法のミックスで表現されるが、間接話法の比率が高いとすごく、平坦に見える。登場人物がみんな、揃いも揃ってひねくれていて、愛せない。読み進めるほどに、気持ちが乾く。潤いのない作品。
そんな気分になる必要があれば、だけど、後味が悪くなりたいなら、読んでもいいかな。 -
どれもこれも状況がヌルヌルと落下していき、下げ止まり辺りで話が終わる。読み終わるとヌラ〜ッとしたいや〜な気分。
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あたしですか、あたしはこれから人を殺しにいくんです。
この書き出しに引かれて買ってみました。
作者は、はじめて読む角田光代。
感想は読後感のよくない1冊、リアルにありそうなことや心情だからこそか、あまり好みではなかったです。