おやすみ、こわい夢を見ないように (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.27
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本棚登録 : 1068
感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101058238

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。
    日常に潜む「悪意」なのか・・・
    すっきりしない話ばかりだった。
    (図書館)

  • ただただ怖かった。

    けども、この本を通して作者は何を書きたかったのかという、その意図がわからなかった。自分の理解度不足だとはおもうけれど…。

    もう1回読んでみようかな。

  • 14/11/05

    角田光代さんの本を読み漁ろうその3。
    かわいいかわいいタイトルとは違う、恨み憎しみ嫉妬的なもの、やらやらを描いた可愛くない短編集でした。

    P90-91
    愛することと憎むことことは表裏の何かだと茂道は言ったけれど、違う、それはやっぱり歴然と混じりあわない肯定と否定だと翠は思った。混じりあわないはずのものが、個人のなかで矛盾せず同じ強度で存在し得るというだけだ。(スイート・チリソース)

  • マイナスな気持ちの濃ーい短編集。
    精神状態が良い時に読まないとひきこまれるかも。
    まぁ世の中こういう目をそらしたくなるマイナスな部分も
    多々あるし、今は昔よりそういう部分がよっぽど多いかもしれない。
    それでも本の中の世界位、こんなに暗い世界じゃないほうが良い。
    今の世の中だからこそ、うまれてしまった作品という感じ。
    この本、手元には置きたくないし、読み返しもしたくない。

  • 不穏な空気と殺意をはらんだ7つの読み切り短編を収録。いずれの物語も、登場する人物が次第に一つの閉塞した世界観に支配され、人格が破たんしていくのを見届けるような中味だ。その異常さが読む者に緊張感を強いていく。

  • 一見、童話のような題名だが、内容はとんでもなく黒い物語が7編も。

    「あたし、これから殺人計画をたてる」。
    我慢を重ね、やっと受かった高校で待っていたものは
    元カレ剛太の「抹殺」宣言と執拗な嫌がらせ。
    すべての友に去られた沙織は、不登校の弟をコーチに
    復讐の肉体改造を決意するが・・・。


    印象に残ったのは「おやすみ、こわい夢を見ないように」「うつくしい娘」。

    この2つは☆4ですが7編の平均でいえば☆2くらいか。

  • うーむ。角田さんのいくつかの作品は嫌いじゅないが、これはまったく。

    会話が直接話法と間接話法のミックスで表現されるが、間接話法の比率が高いとすごく、平坦に見える。登場人物がみんな、揃いも揃ってひねくれていて、愛せない。読み進めるほどに、気持ちが乾く。潤いのない作品。

    そんな気分になる必要があれば、だけど、後味が悪くなりたいなら、読んでもいいかな。

  • どれもこれも状況がヌルヌルと落下していき、下げ止まり辺りで話が終わる。読み終わるとヌラ〜ッとしたいや〜な気分。

  • あたしですか、あたしはこれから人を殺しにいくんです。
    この書き出しに引かれて買ってみました。
    作者は、はじめて読む角田光代。
    感想は読後感のよくない1冊、リアルにありそうなことや心情だからこそか、あまり好みではなかったです。

著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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