- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101058245
感想・レビュー・書評
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短編集なので一気に読めたし読みやすかった。
本と恋愛に関連したストーリー。最後の初バレンタインはなんだかあまずっぱくて好きだったかも。
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本がもつパワーを感じる一冊
本が好きな人たちの本との思い出や、不思議な出会いの話
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本好きでよかったと思えるような、
本のことがますます愛おしくなるような、
また本を読みたくなるような、
素敵な物語です。 -
本にまつわる九つの短編。
同じ本を読んでも読み手によって感じ方はさまざまだろう。
そして、話しの中にあったように同じ人間が読んでも読んだ時期や環境によって違った面が見えてくるので違う話しのように思えるかもしれない。
本を読む楽しみを改めて教えてくれる本だった。 -
「本」にまつわる短編集で、
最近読書にハマりだした私にとって興味深いテーマでした
本との関わり方は人それぞれ。
本の内容はいつだって変わらずそこにあるはずなのに
読むときの自分の状況によって感じ方が全く変わるのは、
映画もドラマも音楽も、絵画も
今生きている世界そのものも、全てに当てはまることだなぁと思いました。
科学を学んだら日常生活に潜むあらゆる不思議の原理がわかるようになったりと、
何かを学ぶと世界の見え方がガラリと変わることがあります
何かを学ぶと新たな視点ができて、何も知らなかった頃の自分の感じ方はもうできなくもなります
だからこそ、そのときそのときで自分で感じることを大切にしたい
たくさんの経験を積むことも大切にしたい
と、これまで大事にしてきたことをさらに大切にしようと感じます。
「さがしもの」の中でおばあちゃんが孫に言った
「いつだってそうさ、できごとより、考えの方が何倍もこわいんだ」
という言葉が特に印象に残ってます
これから先の人生、ツラいことや大変なことも含めていろんなことが起きるだろうけど、
なにも怖いことなんてないような気持ちになれました -
本にまつわるいくつかの短い物語と、作者自身の想いを込めたあとがき風エッセイ一編。
登場する本の内容はそれほど解説されずに、本を手放したこと、本を読んでいる人のこと、本のあった場所のこと、本に書かれた落書きのこと、それぞれ本を巡るエピソードが「少し不思議」風に描かれていく。
どの物語も、「紙の本」ならではの匂いと質感が、懐かしさと愛おしさを伴って、漂ってくる。
特に表題作の『さがしもの』では、主人公の14歳から30歳までの決して短くない期間を、「本をさがす」という視点で見事に短編として表され、「さがして」と頼んだ祖母の人生までも浮き上がってくる。
秋晴れの中、ゆらゆらと落ちるさまを眺めながら読みつつ、自分の本にまつわる過去の出来事を思い出してみると、いつのまにかその物語もこの本に潜んでいるかも…。 -
前読もうとした時はなかなか進まなかったのに今回はサクサク読めた。この短編集にも自分の成長や心の状態によって同じ本でも感じ方が変わるというお話があったが、わたしはそれをこの本自体に感じた。この短編集を通して感じたゆったりとした雰囲気が今のわたしにはちょうどよかったのかもしれない。
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本にまつわる短編集。
読書好きな人は共感できる場面が多いのではないだろうか。
一見、同じ本でも、読み手の心情や立場によっては特別な1冊になる。
色々な感情や思い出をのせられる。
値段以上の価値を持つ.
本とはそういうものである。