- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101058252
感想・レビュー・書評
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人のお金についての価値観の話を聞くことがほぼないから、新鮮だった。
文武相応でないお金を使ってしまっているときは自分とのバランスを保とうとして使っているから、自分の中のなにかが不調だと気づいてあげようと思った。
20代の今、自分で稼いだお金の使い方についてちゃんと向き合おうと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【20代の時に使ったお金は私の一部になっているのか】
小説家・角田光代さんのエッセイ。テーマはお金で、本書によると角田さんは家計簿名人らしいです。角田さんの家計簿をのぞいてみましょうというエッセイでした。
定期券と縁がなく憧れてスイカと定期券入れを買ってみたり、縁が無かったバレンタインのチョコレートを購入したくなりデパートという戦場に赴いたり、旅行先で使うお金の話であったり、まずいラーメンに680円使ってしまったエピソードであったり。角田さんの価値観が垣間見える本でした。
20代の時に使ったお金はその人の一部になるのではないかと書いてあります。たとえば映画をたくさん観た人はその分映画に詳しくなれるし、おいしいものをたくさん食べた人は舌に自信がでるはずだ。といった感じのことです。
私も家計簿をつけているけれど、ノートを遺すことはないのでもう振り返ることはできませんが、20代のころどんなことにお金を使ってたんだろうなぁ。そんなこと考えたことなかったなぁ。 -
小説ではない、
角田さんをのぞきみできる。
淡々の短編なのがよい。