しあわせのねだん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1992
感想 : 185
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101058252

感想・レビュー・書評

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  • 人のお金についての価値観の話を聞くことがほぼないから、新鮮だった。
    文武相応でないお金を使ってしまっているときは自分とのバランスを保とうとして使っているから、自分の中のなにかが不調だと気づいてあげようと思った。
    20代の今、自分で稼いだお金の使い方についてちゃんと向き合おうと思った。

  • 【20代の時に使ったお金は私の一部になっているのか】

    小説家・角田光代さんのエッセイ。テーマはお金で、本書によると角田さんは家計簿名人らしいです。角田さんの家計簿をのぞいてみましょうというエッセイでした。

    定期券と縁がなく憧れてスイカと定期券入れを買ってみたり、縁が無かったバレンタインのチョコレートを購入したくなりデパートという戦場に赴いたり、旅行先で使うお金の話であったり、まずいラーメンに680円使ってしまったエピソードであったり。角田さんの価値観が垣間見える本でした。

    20代の時に使ったお金はその人の一部になるのではないかと書いてあります。たとえば映画をたくさん観た人はその分映画に詳しくなれるし、おいしいものをたくさん食べた人は舌に自信がでるはずだ。といった感じのことです。

    私も家計簿をつけているけれど、ノートを遺すことはないのでもう振り返ることはできませんが、20代のころどんなことにお金を使ってたんだろうなぁ。そんなこと考えたことなかったなぁ。

  • 小説ではない、
    角田さんをのぞきみできる。
    淡々の短編なのがよい。

著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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