くまちゃん (新潮文庫)

  • 1311人登録
  • 3.76評価
    • (77)
    • (176)
    • (123)
    • (22)
    • (2)
  • 144レビュー
著者 : 角田光代
  • 新潮社 (2011年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101058283

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
湊 かなえ
伊坂 幸太郎
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

くまちゃん (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 八日目の蝉 を録画したつもりが出来ていなくて悲しい。
    角田光代さんの恋愛小説がうまいのは周知のことだけど、今回は「ふられ」小説である。

    ふる側、ふられる側。どちらも経験しているけれど、どちらがしんどいかと言えば私の場合は間違いなく、ふられる方がしんどい。大人になってからの失恋は学生時代より辛いし、だからこそ慎重になりすぎたりもする。

    風の又三郎のように現れては消えて行く恋を通して、新しい自分を発見したり再認識することもある。「ふる」小説でなく、「ふられ」小説だからこそそれが嫌味なく描けるんだろう。
    恋愛の形には遊びか本気かしかなくて、それは付き合う前から決まっているものってイメージがあったけど、寄り道みたいな始まりでも本気になる恋もあるんだろうなーと最近思うようになった。逆もまた然り。

  • 話がテンポよく進んでいくので、読んでいて気持ちがよかった。
    そして、終わり方も気持ちがいい。
    失恋してぼろぼろになっても、後でじわーっと得るものがあるって、何かいいなぁ。
    ふったりふられたりしなければ、別の誰かと違う物語を作ることもないわけだし、出会いってほんと奇跡だなぁって思う。

  • 「ふった」人が次のストーリーでは「ふられる」という、
    どこかで誰かが繋がっている運びで続く、面白い設定。
    見方や立場をかえれば、フル方にもフラレル方にもそれぞれに苦悩があり、み~~んな痛みを抱えて、それぞれの人生を歩む。
    人って弱いし、でも、人って強い。
    自分の失恋体験と照らし合わせて、「うんうん。そうだったそうだった」と、股裂きのような、その痛みを思い出した。
    これからの道、あなたなしでどうやって歩くのよ。と。
    この別れに、どんな意味があるのよ。と。
    分身のような相手と離れ、体も心も半分持ってかれたような空虚感。
    そうやって、悶々としてたころ、あたしはあたし自身に初めて向き合ったのかもしれないなぁぁ。

  • 14/10/26

    角田光代さんの本読み漁ろうその2。
    『くまちゃん』てすごく聞いたことあって読みたいなあと思っててようやく読めました。仕事に対する不安がすごく生々しくて、ひりひりしながら読みました。『浮き草』では物静かな人のように扱われてた久信さんが『光の子』では、[なんだとこのブス。偉そうに。]とか、[何言ってんだこの女。わかったようなこと言いやがってこのブス。]とか心のなかで思っててすごくおもしろかった。笑

    P342-
    だれも彼も、それぞれの痛みを今もって抱えていて、奇妙な暗闇のなかを歩いていて、ただ「痛いよう」「暗いよう」と言いたいだけなのだ。その痛みや暗さを、いくら言葉を費やして話したところで、現実味を持って共有してくれる人はいないとわかりつつ、ただそうしたいだけなのだ。発展性はまるでない、進歩も前進もない、前向きさのかけらもない、そういう場所をこそ、さっきの女たちは求めているのだろうとこずえは理解したのだった。もちろん、自分も、である。

  • 読みたくなって〜また読んでる。2回目。

    恋って、タイミングだと、この本を読んで思う。

    それと、出会う歳も重要かもね。

    歳とったら、嫌でも落ち着いた恋愛がしたいんじゃないかなあ。

    主人公たちも、年齢を追うごとに落ち着いた恋愛をし、

    過去の恋愛をふりかえって、あの時の自分は若かったな、とか

    あの時の恋人はああいう風に考えていたのだろう、なんて考えている。

    あとは、恋は素直になること、自分の性格を隠さないことが大事だと思う。

    もう1つ、何か考えたことがあるんだけど、何だったっけ…。

    思い出したらまた書こう。

  • 失恋リレー。
    読んでいて、あーこの人も失恋するのかーって悲しくなるけど読んじゃう。
    主人公たちが昔の恋人のことをだんだん歳をとるごとに忘れていってるのが悲しい。あと、二人の温度差にも悲しくなる。

  • 恋の数だけ別れがあり、本作は「フられた」側の視点で描かれる。次話では「フった」側が「フられる」側へと数珠繋ぎ。何だか世の中廻ってるね。

    失う事やそれに纏わる想いや行為、悪足掻きは否定されるモノではなく「それでも人は恋をする」そして恋は「生きること」 のモチベーションであるな、と気付かされた一冊。

  • 角田光代が色んな失恋を書いたらしい、というだけで、興味津々、即、手に取ったわけでした。なんと、購入数日後に自分がこっぴどく振られるとは…。
    色々読んできて、角田さんの描く物語に感情移入することは、もう読む前から分かっている。むしろ、解説にもあったように、どんなことをまた「思い知らされる」かと、ちょっとした恐怖すら感じながら読み始めることになる。
    それでもやっぱり、「うあー…そう。私のあのときの気持ちを文章にすると、こうだった…」と、予想以上にがつーんとやられることがある。それが、私にとって今作では「浮き草」でした。振られたのに肩から力が抜けたようなあの感覚…。
    頭や体にぼんやりあったことが見事に文面にされていて、角田さんにまた自分を知る力になってもらいました。

  • 激しく共感しちゃった。見たくなかったとこまで見えちゃった感じ。

  • 図書館で。
    惚れこんでる方が恋愛では優位に立てないんだなぁというのがよくわかるお話、というか。大体ろくでもないなぁという人が次の話ではこっぴどく振り回されるのがなるほどねぇという感じというか。それにしても恋愛脳だなぁ、登場人物のほとんどが…なんて思いながら読みました。

    それにしても女性陣は思い切りが良いな。男と付き合うために仕事辞めるって描写がそこここに出てきてちょっとびっくり。いやぁ、経済力大事よ?なんて思いながらこれにかけちゃうって辺り女は度胸だなぁと…感心はしないけどまあすごいなぁなんて思いながら読んでました。
    まあそんなこと言ったら花見の席で初対面の男の子を持ち帰るなんて無いだろうし、学生時代からのアイドルと付き合うこともまあ現実ではあまり無いだろうからそんな心配ご無用といえば無用なのかもしれないけれども…
    恋愛脳スゴイ、としか感想が出てこない辺りでまあ恋愛小説には向かなそうだな、なんてぼんやり思いました。

  • 初の角田光代。"ふられ"小説。失恋リレーが異色の連作短編集。登場人物がみなわりといい加減で(失礼)リアル感がなかったが、ラスト2話で急に面白くなった気がする。何が一番共感できたかというとあとがきだった。こういう考えを持つ著者による本だと思うと、自然と響いてくるものがある。ただの切ない恋愛小説ではなく(むしろあまり切ないとは思わなかった)、過去の栄光や何の保証もない未来の可能性から離れて、なりたい自分になることへのエールが含まれていると感じた。
    170928読了。

  • 振られても、振っても生活は続くってことが
    作者からの何よりのエールだと思う.

  • 八人八通りの恋の仕方とふられる話。『くまちゃん』『アイドル』のみ読了。恋愛小説を求めていないときだからか、そもそも作者との相性が悪いからか、読み進める気にならなかった。言葉の使い方や表現は嫌いじゃないんだけどな… なんでだろう…

  • 連作短編。
    上手くいかない恋の登場人物が、次の作品につながっていく。
    恋愛小説はそれほど好きではないが
    これは楽しめた
    好きな相手と自分は
    全く同じ感覚で相手を好きなんじゃないから
    うまくいかないのは当たり前だけど
    そのまま続けられるのか
    別れてしまうのか
    どっちが幸せかわかんないな
    大好きなスターと付き合えても
    それが本当に幸せかわからないし
    好きな人が幸せならそれで幸せになるかもしれないし

  • 角田光代さん「くまちゃん」、2009.3刊行、2011.11文庫化です。不思議な面白さの作品でした。失恋のしりとり物語でしょうか・・・w。失恋する主人公が次々に入れ替わっていく連作短編7話です。岡崎ゆりえ28歳と片田希麻子34歳、会ってみたい気がしました(^-^)

  • 最初の話でふったひとが次の話でふられてリレーみたいにちょっとずつ繋がってる系。
    失恋のお話だけど暗すぎなくてふられた人も前向きに強くなっていく元気がでる本。
    恋愛経験も浅くてふられたこともないけどいつか、大きな失恋をしたときにまた読みたいなと思う。

  • 表題作。
    井の頭公園でのお花見で知り合った男の子の話。
    「くまのイラストの服を着てる」という特徴が、「くまちゃん」のダサいけどポップでかわいくてほっとけない感じをよく表してるなーと思う。

    私もこんな恋愛したかった。

  • ブクログの談話室で短編のようで最後に話が繋がる小説で紹介されていた1冊

    主人公がバトンを渡すように
    恋愛相手の次の恋が短編になっている
    最後のお相手が最初の主人公なのも面白かったかな

  • 誰でも恋愛してお別れしてを繰り返すことを教えてくれる本です。
    失恋したときついつい自分のことを悲劇のヒロインにしたがるし都合よく考えがちですが、お別れした後幸せになるかどうかは自分次第なんだ!と思わせてくれる小説です。

  • 失恋した時に読む本。
    いろんな失恋があって、いろんな恋がある。
    でもまた恋するし、失恋はつらいけど、人生に必要なものなんやろうなあ。

  • 男女の恋の始まりと終わりは、その時に自分にとってそれが必要だからというのは納得がいく説だ。だから、始まりと終わりがあるのは当然なのかもしれない。ともに変わり続けることができれば、長い付き合いになるのかな。オイラは久信が文太を慕う気持ちがいちばんリアルだった。キスもセックスもないけど、会うことが嬉しくてしかたない男はオイラにもいる。女の子とデートする訳でもないのにスキップしてしまうのではないかと思うくらいワクワクしてしまう男って確かにいる。オイラにはその毛があるのかも?と思うことがある。そいつみたいになりたいっていう尊敬なのかな。相手が男でも女でも、ワクワクドキドキさせられるような自分でありたいものだ。そして、ワクワクドキドキさせてくれる人がいるというのは大きなエネルギーだと思う。

  • ふられて悲しい時に読む本

  • 胸にささった!!

  • 久しぶりに恋愛がテーマの小説を読みました。
    恋愛がどうこうというより、出てくる女の人がみんな自由で羨ましかった。
    特にゆりえときまちゃん。

  • 2016.9.1-51
    苑子はくまのトレーナーを着ていた英之に、英之はアイドルにあこがれていたゆりえに、ゆりえはアイドル槇人に、槇人はアイドル芽のでない女優希麻子に、希麻子はデザイナー久信に、久信は幼馴染の文太に振られ・・そして文太は苑子と結婚し、5人の男に振られたこずえが入った乙女相談室でゆりえと巡り合う。

全144件中 1 - 25件を表示

くまちゃん (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

くまちゃん (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

くまちゃん (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

くまちゃん (新潮文庫)の単行本

くまちゃん (新潮文庫)のKindle版

ツイートする