心に太陽を持て (新潮文庫)

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制作 : 山本 有三 
  • 新潮社 (1981年6月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101060101

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心に太陽を持て (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 中学生の時から大事にしている本。
    これだけは捨てずに持ってきた。

  • 好きこそものの上手なれとはいえ、好きだけでは大成せず、系統だった知識も必要。チャンスを掴みとる努力。

  • 朝ドラのおひさまで気になり読みました!
    みんなに言いたくなる素晴らしい話ばかり!

  • 著者の作品は、小学高学年の頃に「路傍の石」「真実一路」を読みました。当時の私の心に響きました。先日、古本屋さんでこの本を見つけました。タイトルに惹かれました。読んで見て、あの頃に出会っていたら、きっと読み返したくなる作品だろうなあと感じます。ただ、年を取りすぎたかなあというのが実感です。

  • パナマ運河開通、女性の権利を勝ち取ったことなど色々な生き様を伝える話たちが書いてあります。全てがハッピーエンドではないけれど、考えさせられました。

     心に太陽を持て。
     あらしがふこうと、ふぶきがこようと、
     天には黒くも、地には争いが絶えなかろうと、
     いつも、心に太陽を持て。

     くちびるに歌を持て、
     軽く、ほがらかに。
     自分のつとめ、自分のくらしに、
     よしや苦労が絶えなかろうと、
     いつも、くちびるに歌を持て。

     苦しんでいる人、なやんでいる人には、
     こう、はげましてやろう。
     「勇気を失うな。
      くちびるに歌を持て。
      心に太陽を持て。」

  • "勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て"

  • 中学生くらいの時に読んだ。パナマ運河の話が好き。生涯そばに置いておきたい一冊。

  • 昔も今の読まれている、古典と言っていいくらいだ。
    こういう良書が読み継がれている。

  • パナマ運河を開通させた大佐の話、何度も失敗しながら大洋に電気通信ケーブルを敷いた実業家の話、長野県にて社会性の改善をも念頭に置きながら道路の緑地帯にリンゴの木を植え管理した高校生の話など、胸熱だった。皆努力している。

  • パナマ運河の話と、大西洋横断海底ケーブルの話がとてもよかった。

  • そろそろ2歳の子どもを持つ父親ですが、「これは子供に読ませたい!」と強く思いました。

    志を高く持たせる素晴らしい本です。

    個人的には、パナマ運河・海底電線・ファラデーの3つの話が特にグッときました。

    過ごした人生やおかれている状況によって、ぐっとくるポイントは違うと思います。

    この薄さ・このわかりやすさでこんなに心が晴れやかになる本はありません。

    そういう意味で、「心に太陽を持て」というタイトルはぴったりでした。

  • こういう本は本当に大事だ。我々が忘れてしまった生きる目的がある。

  • これを読んで、自分の中に少しだけ芯が通ったように思う。
    それをこれからしっかりしたものにしていきたい。

  • 青少年向けに書かれた本です。
    山本有三が編著した世界の学べるエピソードを集め、校正した本。
    書かれ口調も小学校高学年から中学生向けという感じですが、なかなかおもしろく読んでみました。

  • 小学校の卒業アルバムに先生の寄せ書きに「心に太陽を くちびるに歌を」というのがあり、ずっと記憶に残っていた。この作品の冒頭の引用詩の中に見つけたことが感慨深かった。13.6.22

  • 美しいお話の数々、優しい文章。国語の教科書が好きだったこどもの頃のような気持ちで、清々しく読めました。

  • 名著でしょう。
    いまさら説明の必要もないと思われます。
    中学時代の国語の先生が、
    声高らかに、朗々と表題作の詩を読みあげていた姿が、
    今も目に焼き付いています。

    今こそ、心に太陽をもて!

  • あらすじ
     1920年,イギリス北部のコーンウォール・ポイントというところの沖あいを,小さな汽船が走っていた。その日は大変霧が深く,運悪く大きな定期船と衝突し汽船は沈没してしまう。大海に投げ出された乗客のひとりであるマッケンナは,墓場のように静かなその海にひとり凍え漂っていた。途方にくれ神に祈りをささげた時,その静けさのなかに聞こえるはずのないきれいな歌声を聞く。マッケンナはその歌声のする方へ力をふりしぼって泳ぎだす。



     「くちびるに歌を持て」。この本のタイトルを見たときに,率直に「いい言葉だ」と思った。この話を読んだ後に意味もなく歌を歌ってしまいたくなるくらいに全くその通りだと感じた。この話は元々青少年向けに書かれたもののため,話が割と短くて文章が分かりやすくとても読みやすいものであった。それ故に文章1文1文がそのまま頭の中に入ってくるようでとても臨場感を感じた。主人公のマッケンナが海にひとり放り出されてしまった時,どこを向いても海が見えるだけで助けも来ない状況では泳ぐにも泳げない。もし自分がそんな状況に陥ったらどうしようもなく途方にくれてしまうだろう。そしてマッケンナのように「おうい。助けてくれえ。」と自分が出せる限りの大声で叫ぶだろう。このような状況の中できれいな歌が聞こえてきたら,誰もが間違いなくそこへ行って声の主を知りたいと思うはずである。私はこの部分を読んだとき,大声で助けを求めるという意見を全くなかった事にしてこの女性のようになりたいと思った。その場の状況にただ流されるだけでなく,何事も前向きに考え周りの人を元気づけられるのはすごいことである。虚しい気持ちを励ますためにうたった歌が誰かに届いたのと,ただ助けを呼ぶために叫んでいたのとではどちらが良いかなんて考えるに及ばないだろう。女性は別に救助ボートを呼ぶために歌を歌った訳ではない。自分を元気づけ,この場をなんとか乗り切るために歌を歌ったのだ。自分が何の気なしに,損得勘定などを一切考えないでやったことが,誰かの救いになり,糧になり,楽しみのひとつになったとしたらそれは本当に素晴らしいことだと思う。
    マッケンナがみんなで歌を歌わないかと提案したように,周りと協調性をもち,助け合って生きていくことは今現代にもっとも必要なことではないかと考える。この話を読んでから日々の生活はできるだけ楽しんで過ごそうと努力している。学校の講義で「健康は日々の満足感と充実感でも成り立つものである」ということを学んでからは,私は毎日を健康に過ごしていると自身を持っていえるようになった。もしわたしがどこかで船に乗って,その船が沈没して海に投げ出されたとしても,流れてくる1本の材木にしがみついて,誰も聞いて無いであろう海の真ん中で歌を歌い,それを聞きつけた人と出会い,一緒に歌って楽しんで,救助のボートに見つけられ,「ありがとう」という一言をもらい,「今日も1日健康に過ごせた」と思えるような生活を送りたいと思う。

  • 朝ドラの「おひさま」でタイトルを聞いてから何だか気になっていた本です。正直、現代の大人が読むには少々浅すぎる感じは否めませんが、逆にいつに間にかなくしてしまった、純粋でまっすぐな気持ちを思い出させてくれたような気もします^^

  • いい話だなぁ、と思える話を集めた短編集。ほっとしたいときに読むといいのでは?

  • 繰り返し読みたい。心が温まる。

  •  同じような時期で青年世代を対象にした著作としては、吉野源三郎氏の「君たちはどう生きるか」が有名ですね。私もかなり以前に読みましたが、確かにとてもいい本だと思いました。今回手に取った本書もそれと同根の流れです。
     作者は、「真実一路」や「路傍の石」等を著した劇作家・小説家の山本有三氏。
     本書の内容ですが、終戦後、昭和31年に発刊された「新編・日本少国民文庫」に収録されていた作品をベースに、22の小編を精選、山本氏の加筆を経て再録したものです。暗い戦時期が終わり、これから将来あるこどもたちに対して人道主義にもとづく優しい心とまっとうな生き方を伝えたいという山本氏の一途な気持ちが溢れ出ている小話集だと思います。

  • この本を読まなかったら一生知ることのなかった、知っておいて損のない話を知識として蓄えることができたので満足。

  • 朝ドラの「おひさま」でこの本の冒頭の詩「心に太陽を持て」が印象深く使われていた。本屋で文庫本を見つけたので買ってみた。

    開いてみると、いくつか「そうだったのか」ということが。一つは、私の大好きな本である吉野源三郎「君たちはどう生きるか」は戦前の「国民少年文庫」に入った一冊だったのであるが、あれは山本有三責任編集、吉野編集長で作ったものだった。この本は、その第一回配本で山本有三がまとめたものであった。戦後になって改訂版を出して、10編新しい話を入れたみたいなので、どれがオリジナルの話なのかちょっと分からないが、吉野のあの本にも負けない実に良質の少年本だった。

    戦前のそれも昭和10年になると、軍記モノが幅を利かす時代でこのような本を出すのはとても勇気が要ったことだろうと思う。ほとんどはアメリカやドイツ、イギリスの話です。イギリスの船が沈没した時に、漂流者をずっと歌で励ました女性の話「くちびるに歌を持て」あるいは何度も何度も困難を克服した「パナマ運河物語」社会事業である海底電線のために、何度も破産をこうむりながら事業を成し遂げた男の話「海底電線と借金」、読んだことのあるようなないような話が次々と出てきます。

    例えばこの話は明確に読んだことのある話でした(もしかしたら教科書に載っていたのか)。短いので紹介します。

    「一日本人」

    「なんだ。なんだ。」
    「どうしたんだ。どうしたんだ。」
     口々にさけびながら、バスティーユのひろ場のほうへ、人々が飛んでいきました。じりじりと日の照りつける広い往来には、たちまち黒山の人だかりができました。
     人がきのなかには、荷物を山のように積んだ荷馬車が、動かず突っ立っていました。しかし、みんなが駆けつけたのは、もちろん荷馬車が珍しいからではありません。荷馬車をひいててきた馬がおなかを見せたまま、道端に倒れてしまったからです。おなかにはあぶら汗がいっぱいにじんで、黄色く光っていました。
     馬は暑さでつかれているところへ、舗道に水がまいてあったために、ひずめをすべらしてころんだのです。
     御者はいうまでもなく、そこへ集まった人たちもなんとかして馬を立たせてやろうといろいろと骨をおりました。馬も立ち上がろうと、もがきました。しかし、鉄のひずめが、舗道の表面をななめにこするばかりで、どうしても立ち上がることができませんでした。そのうちに、馬のおなかは次第にはげしく波をうち始めました。こまりきった御者は、手のつけようがないという顔で、馬の腹をみおろしながら、ため息をついていました。
     その時、顔の黄いろい、あまり背の高くない、ひとりの紳士が人がきの中からつかつかと出てきました。かれは、いきなり自分のうわぎをぬいで、それを馬の足へひきました。それから、みぎ手でたてがみをつかみ、ひだり手で馬のタヅナをにぎりました。
    「それっ!」
    かれはからだに似あわない、大きな、かけ声をかけました。それははっきりした日本語でした。
     馬はぶるっと胴ぶるいして、ひと息に立ち上がりました。うわぎですべりがとめてあったために、まえ足にぎゅっと力がはいったからです。
     見物のなかには、思わず「あっ。」と声をもらす人もいました。
     御者は非常に喜んで、いくたびか、その黄いろい顔の紳士にお礼を言いました。だが、紳士は、「ノン、ノン。」(いいえ、いいえ。)と軽く答えながら、てばやくうわぎを拾いあげました。そして、どろをはらってそれを着ると、どこともなく、すがたを消してしまいました。
     このことはすぐパリの新聞に出ました。いや、それはフランスだけではありません。イギリスの新聞、イブニング・スタンダードにまで掲載されました。(1921年6月30日のぶん。)そればかりではありません。イギリスで出版された逸話の本のなかにも、「日本人と馬」という題でのせられていま... 続きを読む

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