石涛 (新潮文庫 い 7-35)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101063355

作品紹介・あらすじ

ある日突然、中国の画家・石涛の絵が一点舞い込んできた。深夜、ウイスキーの水割を飲みながらその軸に対い合っていると、不思議にアレルギー地獄から解放される。だが、どこからともなく聞こえてくる持ち主の嗄れた声。以後、度々交わされる老人との挑発的な対話…忍び寄る死の予感と対峙するような表題作他、「生きる」など全五篇を収録。作家の生涯の仕事を凝縮した最後の短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 石濤の話に惹かれて

  • エッセイなのか短編小説なのかちょっと分かりかねるのですが、表題作ほか全体的な妙な空気はなかなか面白かったです。
    また、歳を取ること、死を身近に感じるということは何かを変えるのか?それもよく分かりませんが、作家の生への執着はちょっと怖いくらい。作家という人種は狂気と隣り合わせなのかな、やはり。

  • 読みやすくて不思議と面白い話♪<br>
    今まで井上靖といえば、歴史小説ばかり読んできたので、こういった軽く読める本はとても新鮮で、そしてとても面白かった!!
    <br><br>

    <strong>出版社/著者からの内容紹介</strong><br>
    <blockquote><p>ある日突然、中国の画家・石涛の絵が一点舞い込んできた。<br>深夜、ウイスキーの水割を飲みながらその軸に対い合っていると、不思議にアレルギー地獄から解放される。だが、どこからともなく聞こえてくる持ち主の嗄れた声。以後、度々交わされる老人との挑発的な対話…忍び寄る死の予感と対峙するような表題作他、「生きる」など全五篇を収録。作家の生涯の仕事を凝縮した最後の短篇集。
    </p></blockquote>

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著者プロフィール

井上 靖 (1907~1991)
北海道旭川生まれ。京都帝国大学を卒業後、大阪毎日新聞社に入社。1949(昭和24)年、小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950(昭和25)年43歳デビュー。1951年に退社して以降、「天平の甍」で芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞(1969年)、「孔子」で野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章。現代小説、歴史小説、随筆、紀行、詩集など、創作は多岐に及び、次々と名作を産み出す。1971(昭和46)年から、約1年間にわたり、朝日新聞紙面上で連載された『星と祭』の舞台となった滋賀県湖北地域には、連載終了後も度々訪れ、仏像を守る人たちと交流を深めた。長浜市立高月図書館には「井上靖記念室」が設けられ、今も多くの人が訪れている。

「2019年 『星と祭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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