- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101063355
作品紹介・あらすじ
ある日突然、中国の画家・石涛の絵が一点舞い込んできた。深夜、ウイスキーの水割を飲みながらその軸に対い合っていると、不思議にアレルギー地獄から解放される。だが、どこからともなく聞こえてくる持ち主の嗄れた声。以後、度々交わされる老人との挑発的な対話…忍び寄る死の予感と対峙するような表題作他、「生きる」など全五篇を収録。作家の生涯の仕事を凝縮した最後の短篇集。
感想・レビュー・書評
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石濤の話に惹かれて
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エッセイなのか短編小説なのかちょっと分かりかねるのですが、表題作ほか全体的な妙な空気はなかなか面白かったです。
また、歳を取ること、死を身近に感じるということは何かを変えるのか?それもよく分かりませんが、作家の生への執着はちょっと怖いくらい。作家という人種は狂気と隣り合わせなのかな、やはり。 -
読みやすくて不思議と面白い話♪<br>
今まで井上靖といえば、歴史小説ばかり読んできたので、こういった軽く読める本はとても新鮮で、そしてとても面白かった!!
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<strong>出版社/著者からの内容紹介</strong><br>
<blockquote><p>ある日突然、中国の画家・石涛の絵が一点舞い込んできた。<br>深夜、ウイスキーの水割を飲みながらその軸に対い合っていると、不思議にアレルギー地獄から解放される。だが、どこからともなく聞こえてくる持ち主の嗄れた声。以後、度々交わされる老人との挑発的な対話…忍び寄る死の予感と対峙するような表題作他、「生きる」など全五篇を収録。作家の生涯の仕事を凝縮した最後の短篇集。
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