べっぴんぢごく (新潮文庫)

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著者 : 岩井志麻子
  • 新潮社 (2008年8月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101064246

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べっぴんぢごく (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 初めて岩下志麻子作品を読んだ。バイトの女の子にもらった本。この世界観、なかなか吸い込まれる。実際、べっぴんが幸せとは限らない。そんな実例はたくさんみてきた。はたから見れば、ぽっちゃり家庭的な子が幸せそうにみえる。が、それは本当なのか?実は心の中をみなければわからない。そんなことを思いながらこの本を読み進めた。業を背負いながらも、かわいいと言われ続け、オトコを虜にするオンナになりたい。それが本音で、その憧れと、嫉妬から逃れられない業を持っているのかな。なんて思った。

  • 相変わらずおぞましいのに読んじゃう。

    この人のおかげで岡山弁がエッチく感じてしまう。
    (岡山の方ごめんなさい)
    もぅシマコさんたら。。。

  • シヲがあんまりにも怖かった・・・。
    いいわるいではない怖さだ。

  • 2013.8.24 更新

    数年ぶりに再読。
    改めて読んでも、いい。面白い。
    美しすぎることで人生を狂わせてしまう女達の血筋。
    「美しい」ことは「恐ろしい」と紙一重。

    -----------


    これ、女の業がほんと〜〜〜に怖い。幽霊なんかが出てくる話よりよっぽど怖い。ぞわぞわしながら読み進める感じ。描写もかなりエグくてエロい。この本はちょっと親には貸せなかった。そういう本。

  • 岡山版「百年の孤独」という惹句だが、どこそこ版だれそれ版「百年の孤独」という売り文句には若干食傷気味。
    もちろん内容は別だが。

    親子相姦きょうだい相姦はあれど、もと結合@@@相姦というのは初めて。
    因果を極める作者ならではだ。

    惜しいなーと思うのは、繰り返しが多いこと、説明的地の文が目立つこと、か。
    作者の持ち味は十分に出ていると思うし、設定も凄まじいので、足りないのは描写の丁寧さと密度。
    「赤朽葉家」級の作品になれただろうに。

    女の個性が徐々に薄まっていくのは「豊饒の海」と同じ、時代の浮薄さや因果そのものの「伝説性」の稀釈にもよるのだろう。
    しかし因果を絶やすか絶やさぬかの瀬戸際に@@@@を持ち出したあたり、やはり、やっぱり、凄い!

  • 岡山版百年の孤独、というほど壮大ではないんだけど、あっさり読める短さなのでこれはこれでありかなあ。美人と醜女が交互に生まれる家系というのも面白かった。

  • 土の匂いがする。すえた匂いがする。怖れを感じる。それ故か、魅かれる。

  • 美しい女と醜い女が交互に生まれる女系家族の物語。

    おどろおどろとして、それでいて生臭くない。岡山弁がなんとも怖い。

    美しくても醜くてもどちらも幸せでなく、女として生まれていることの哀しさがクローズアップされていて現代的でないといえば、そうですが。

    乞食。乞食隠れ。かつて日本にあったほの暗い異形さは全編に立ち込めていて雰囲気のある小説だった。

  • 美女と醜女が交互に産まれる女系の家系。
    因果が廻る。
    断ち切れる時は来るのか。

  • すぐ読める。

    各女性登場人物の性格の書き分けが良かったのに、最後の方は多少似たものになっていてそれが残念。
    時代と共に因習感は消え、普通の人間になると言う事だろうか。

    結局、シヲがしんでもその血脈は続くのか。

  • 体調を崩してしまってから
    迎えた 連休日
    空は抜けるような青空
    いわゆる 行楽日和

    こんな日だからこそ
    手が出てしまったのでしょう

    初夏の快晴とは
    まったく 相対する
    陰惨な情痴小説
    それは それとして
    楽しめました

  • 稀代の美しさを持つ乞食として生まれ、岡山の素封家に引き取られたシヲを起点とする女系家族の物語。
    だが、様々な因果によって、シヲの美しさは隔世でしか受け継がれず、この家系は美女と醜女が交互に生まれるという不思議さ。
    このシヲには、父である男の足だけの亡霊がずっと纏わりついている…乞食(ほいと)がくれと呼ばれるこの地方独特の木塀の下から時折のぞく父の足。そんな奇譚的な部分もどこか女の情念の怖さを醸し出している。

    途中までは面白く(特にシヲの少女~成人するまで)読んでいたのですが、ちょっと5世代は長すぎたかな、というのが正直な感想です。美女である小夜子編、未央子編あたりはちょっとキャラも似ていてエピソードも同じような感じなのが惜しいなと感じました。
    美しいものは驕りやすい、というのを描きたかったのかもしれませんが。

    素封家である家も時代の流れで没落し、シヲから数えて5世代目の亜矢は
    「この竹井の家は、いっぺん終わらしてみたら、ええ」
    と子を持つ事のない同性同士との恋愛に進むのですが…実はその相手は…というどんでん返し部分がこの物語の肝なのかもしれません。

    亜矢の「いっぺん終わらしてみたら、ええ」という言葉と、100歳をゆうに越え、死んでいくシヲの最後の言葉の「この家は、絶えりゃあせん」という言葉の対比が効いていて、この後もこの呪縛は連綿と続くのだろうという予感がひしひしと怖かったです。

    女性の情念の恐ろしさ、美醜によって生き様が左右されるところなどは、ドロドロとした怖さを本当に感じますね。
    エピソードがかぶる部分以外は、怖くて面白かった、でも読む人を選ぶかな(笑)

  • 表現に気を取られてあまりストーリーを覚えていない。
    個人的に相性が悪かったのでしょう、
    読み終わるまでずっと嫌悪感を引きずった。

  • ホラーでもミステリーでもなく、情念の怖さ。探偵の出てこない横溝正史的な、ドロドロした血族の因業があって、個人的にものすごく面白かった。

  • 岩井志麻子さんは初めて読みました。
    この間西澤保彦の収穫祭を読んでいる間に、大量殺人の小説が読みたい、と思って調べていたのですが、そこでこの岩井志麻子の夜啼きの森がヒット。
    で、これもおもしろそうだったので借りてみました。

    ブスと美人が交互に生まれる家系。男は生まれない。
    ブスも不幸で美人も不幸。

    おもしろかったけど、ちょっと尻つぼみかな。
    手も足も無い、顔のパーツすら分からない子供が女になったところは正直寒気がした。
    そしてその女を可愛く思って孕ませる男も到底理解できない。

  • いいともに出ていた作家さんなので読んでみた。

    男大好きな女系家族の話。
    明治~昭和まで・・・。

    もうチョットオカルトなのかと思っていたら・・・。

  • まともな人生を
    歩みたいとおもいました

  • 志摩子お姐様の岡山ものです。

    乞食隠れという境界を超えてやってきた、異界の住人乞食。構図が大変分かりやすく、それゆえに物語の進みがスムーズで、いい小説のお手本のような作品でした。
    こぉいう、おどろおどろしくて土俗的なホラーは大好きです。これだから志摩子お姐様はやめられません。
    久しぶりにかなりヒットしました。

    ただ、六代はちょっとやりすぎかも。

    それゆえに印象薄い世代があったのがちょっと残念でした。

  • 読み始めた日に物語に出てきた遼東半島の話が出て、なんだか嬉しかったです。
    すごかった・・・
    自然に情景が頭い浮かんできます。

  • 壮絶だった……。
    読み終わってまず圧巻というか。読んでいるうちに夢中になり過ぎて読み終わってどっと疲れる。もちろんいい意味で。
    何かが乗り移ったように引き込まれる物語は凄まじい。
    しかしよく考えたらかなりエグイ話だったなぁ。下品ではないけれど、エグイ。これは一回読んだら忘れないだろうな。

    概略
    死霊が彷徨い、腐臭漂う岡山の寒村。
    村で一番の分限者の家に生まれながら、牛蛙と綽名されるほど醜いふみ枝は、母シヲの淫蕩な美しさを憎悪する。
    しかしふみ枝の娘は、シヲに生き写しの、禍々しいまでの美貌を備えていた。
    美女と醜女が一代交替で生まれるのは、禁忌を犯した罰か、土俗の死霊の祟りなのか----。
    呪われた家系を生きた六代の女たち、愛欲と怨念にまみれた、百年の因果の物語。

  • 資料ID:C0028940
    配架場所:本館2F文庫・新書書架1

  • 美女の陥りやすい不幸・ぶちゃいくの陥りやすい不幸 それぞれのバリエーションが網羅されてる。粘度がめちゃめちゃ高くて、どっぷり場末女な気分の時に的してる気がします

  • 綿々と続く色欲の因縁の話です。ただ元を正せばこの人の作品によく見られる近親相姦による呪いの子…という話で、その辺はまあなんとなく納得すれば良いと思います。

  • 表紙はイラストレーターのさやかさんですね。ジャケ買い効果もあるでしょう。

    女性がああいう風に順番こに生まれるというのはどこかの民話か説話にあるんでしょうか。(もしあればゼヒ教えていただきたい)
    まずこれがとても良い設定。ありそうでないと思う。これのおかげで物語らしさが増してどこか非日常的な世界を奥深くしてる。


    完全に余談ですが、状態保存しておくつもりがうっかり新潮マーク切っちゃった。すこし凹んだ2008年。

  • 章が変わるごとに繰り返し書かれる「村一番の分限者」、「因果」、この表現がクドい。読んでいて「何が因果なのか?」と疑問に思うが、やっと最後の方で明らかにされる。が、これは真実かどうか、語り手は誰なのか、ただの脚本なのか…。文体の句点の使い方がおかしいと思う。

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