ぶらんこ乗り (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101069210

感想・レビュー・書評

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  •        -20090131

    ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、作り話の天才。もういない、わたしの弟‥。ミレニアム2000に誕生した物語作家の、奇跡的に愛おしい長編メルヘン。

  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18479

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA68020852

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 昔の思い出を弟の日記?お話をもとにたどっていく。
    死ぬこと、死に対して向き合うことを示してくれます。
    弟の話はひらがなが多く優しい印象を受けますが、幼い子供がこれを書いてる思うとなかなか恐ろしいです。
    時間が経ってまた読み返したら、違う視点でこの作品を読める気がします。
    折を見て読み返したい本です。

  • ずっと、弟が死ぬのかと思ってた。
    冒頭から姉の懺悔というか後悔が多かったから。

    そんなことはなかったし、そんなに浅いことじゃなかった。
    おばあちゃんの死から逃げるな、向き合いなさいはだいぶ応えたし象のローリングは未だに怖くて調べられてない。あやふやで不確かな世の中ででも時たま手を握れればいいじゃないかと、いしいしんじさんは誰かを励まそうとしてくれてたんかな。

  • 子どもらしい日記のように書かれた文章の隅々に散りばめられた言葉が、後半になって1つになっていき、最初から結末は決まっていたんだと気付かされる。けれどその過程の中でお母さんとお父さん、おばあちゃんと指の音、そして弟との幸せな時間は結末という一言では語れないものがあって、思い出はぶらんこのようにこっちのほうへ、ときにあっち側へとゆるやかに動く。前半は子どもらしい書き振りから、後半怒涛の展開に挫けそうにもなるけれど、全体を通して暖かく、優しい気持ちになれる作品。また読み返したいなあ。

  • 新文化:渡邊楓氏コラム

  • #半分の腹に夜風のゆびのおと揺れる枝先うでをのばして

  • 楽しい話かと思って読み始めたら悲しい話だった。
    現実を受け止めるのはとても辛いので、前を向ける分主人公は偉い。そのように育てたご両親やおばあちゃんも偉い。
    どうか弟が幸せになりますように。

  • 好きだけど好きすぎて封印していた本。再々々読目
    なのに胸が詰まって感想が書けない。

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著者プロフィール

いしい しんじ:作家。1966年、大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲二文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『トリツカレ男』『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『海と山のピアノ』『げんじものがたり』など著書多数。趣味はレコード、蓄音機、歌舞伎、茶道、落語。

「2024年 『マリアさま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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