雪屋のロッスさん (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2010年12月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101069302

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雪屋のロッスさん (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • わたあめだと思って食べてたら超強力なわたパチだった感じの短篇集です。
    書き下ろしの「編集者の関口君」がお気に入り。

  • とっても短いお話がたくさん詰まっています。

    童話。寓話。。。
    やっぱり、「大人の絵本」かな。
    絵はないけど、絵がうかんでくるよ。

    いしい氏らしいお話ばかり。
    短いから飽きないで読める。
    長編だと、飽きちゃう人もいそうだけど、
    ちょうどいい長さです。


    深く考えないで読むのがオススメ。

  • 大人の為のおとぎ話。
    ほっこりする話、悲しい話、切ない話。
    どれも作者の眼差しがあたたかい。
    読んでいてほっとします。

  • ホロッとくる話、心温まるお話、せつないお話、ほのぼのする話…
    職業というテーマで統一されているけれど、それぞれいろんな味が楽しめます。
    童話のような、懐かしい感じもする、不思議な世界。

  • 一流の仕事をしている人たちの姿を描いたノンフィクション。

    なわけはなく、フィクションなんだけど、
    仕事ってなんだろうなと考えさせられる。

    どんな仕事でも、誇りをもって、何かのために自分を捧げる姿勢があればいい仕事はできるのだと思う。
    自分も、誰かのために一生懸命になれるような仕事ができたらいいなぁと感じる。

    「巡査になって五年目の石田さんは顔が鳥です。」
    とか
    「青木青兵は生ゴミ担当のポリバケツです。」
    とか、いきなり始まるといしいさんらしいなぁと思って、思わず笑ってしまう。

    はじめの『なぞタクシーのヤリ・ヘンムレン』でつかまれ、
    『調律師のるみ子さん』で完全に惹き込まれてしまった。
    どの話も、題名を見ただけで、どんな話だったか思い出せてしまうくらい単純な話で、でも思い出せてしまうってことは、それだけそれぞれが印象深い話ってことで、そのことがすごいと思う。

    ところどころ、どうしようもなく切ない悲劇が織り込まれてて、それがいしいさんの味なんだなぁと思う。

    この前読んだ、『胸の中にて鳴る音あり』と対になってるような気がして、
    続けて読むとおもしろいと思った。

  • 町や村のそれぞれの人それぞれの生活がかわいくて汚くてやさしくてずるくて愛しいと思った。

  • いろんな職業の人達を描く超短編。
    数ページに、ぎゅっと”物語”が入ってます。

    メルヘンのようにホンワカ、
    シビアな現実でもニヤリ、
    ファンタジーなのにチクリ。

    どの話も余韻を味わえるいいお話です。

  • 小気味が良い、という表現がぴったり。

  • 雪屋のロッスさんは、トラクターに似た造雪機に乗って、ほうぼうの街をまわります。
    大晦日、誕生日、スキー大会、クリスマス。
    ロッスさんの雪は、結晶のかたちに工夫がこらされ、通常の三倍長持ち。
    さて、ある冬の夜のこと―。
    「なぞタクシーのヤリ・ヘンムレン」「調律師のるみ子さん」「犬散歩のドギーさん」「見張り番のミトゥ」…この世のふしぎがつまった31の小さな物語集。

  • 掌編小説集。
    各編の主人公たちの、生業から切り取った世界の断片が鮮やかに描かれる。
    タクシー運転手、調律師、風呂屋に床屋、似顔絵描き...あたりは「職業」っぽい。
    でも、中には「ポリバケツの青木青兵」とか、「旧街道のミトゥー」なんてのも登場する。
    それぞれ短い物語なので、うかうか読んでいると、物語が急転直下、あれ?どうしてこうなった?なんてことになりかねない。
    油断禁物である。

    短い物語なのに、どこかにちいさな棘や、価値観のねじれを起こさせるものが仕込まれている。
    心温まるいいお話、めでたしめでたし、でないところが、この人の作品だなあ、と思う。
    アメリカで差別されながらもバスケットボール選手として活躍する中国人、スーホンくんが、やはり差別されるこびと達の励ましを受けて再起するけれど、結局、人々からはむごい仕打ちを受けること。
    ポリバケツの青木青兵氏は、生ごみ入れであることに誇りを持っていて、ひびが入ってお役御免になった後、偶然南の島で宝入れになるという第二の人生を歩むことになるが、誇り高き青木氏は不服そう、とか。
    美しいものと醜いもの、優しいものと恐ろしいもの、などがないまぜになった、味わい深い物語たちだ。

    ところで、他のいしい作品を読んでいても感じるのだけれど、作品と現実世界との距離感って、一体どうなってるんだろう。
    あとがきの、「編集者の関口う君」を読んで、ちょっとだけ見えたような気がした。
    紙の本を愛し、声高に主張はしないけれど、誇りを持って仕事をする「関口君」の姿は、いしい的世界では、こうなるんだな。

  • 不思議なおとぎ話の短編集です。

    想像と現実の混ぜ方が本当にうまい。

    淡々とファンタジーを話されるのでついついファンタジーの世界に引き込まれてしまいます。

    いしいしんじ真骨頂です。

  • ◯◯の◯◯さん。
    様々な職業を持つ人々のお話。
    一話一話が非常に短いのでサクサクと読める。
    それぞれのお話の主人公の設定が、よく考えられておりとても魅力的。
    しかし、心温まり…はしなかった。
    私の理解力が足りないのかも知れないが、結末に共感もほっこりもできず。
    大体が「ふーん」という感想しか持てなかった。
    もうちょっと、ひねりがあったりパンチが効いている方が私は好きかな。

  • 非常に短い30作品。仕事に携わる人の話。職業としてでないものもあり、自分に与えられた宿命ともとれる。じんわり心があたたまるものもあれば、世知辛さが身にしみる話もある。仕事は自ら獲得し、やりたいことをやるのが理想かもしれないが、与えられたこと、自分ができる目の前のことに全身全霊をつくすということも、この上なく尊いと感じる作品集だった。丁寧語とそうでない言葉が入り混じる独特の文体。棺桶セールスマン、ポリバケツの青木青兵、ブルーノ王子が印象的。

  • 30の短編集。
    心暖まる話もあれば、毒々しい話もあり…
    どこか、災害や死の影がつきまとっている1冊。繰り返し読みたい。

  • いしいしんじ。
    数分で一編が、読めてしまう短編集。

    電車の中で、お風呂の中で…。
    隙間の時間に読むと、色々な読後感が。

    微笑ましい話もあれば、
    少し切ない話もある。

    お気に入りは、
    ・コックの宮川さん
    ・果物屋のたつ子さん
    ・雨乞いのかぎ
    ・玩具作りのノルデ爺さん

    O・ヘンリーが好きな人には、
    是非読んで欲しい、一冊です。

  • だいぶ前に買って取っておいた本。
    冬の寒い日に取っておいたので、今日は雪が降るって言うんでようやく読みました。
    面白かったー!
    つよい、やさしい、臆病な人々の物語でした。
    クリスマス前とかにアドベントカレンダー気分で一話ずつ読むのも良かったかなーと思いました。

  • 悲しいのにしあわせ。

  • 30話の、短編集。

    すごく独特で、いい。

  • 中身とかってよりも、いしいしんじさんの語り口が好きすぎて読んでる気がするwもちろん中身も大好き。象が仲間の墓を作るって知ったのはこの本のおかげ。博多から鹿児島までの電車でゆったり読みました♡

  • いろいろな職業の物語。

    現実と非現実の具合がいしいしんじだなぁ。

    30話あった後の関口君が良い。
    「本には、絶対紙がいるのです」

  • さらさら読める短編小説集。読んだあとに熱いお茶でホッと一息つきたくなるようなお話しばかりです。ブラックなお話しもなかにはあるけれど、暗くなるようなことはなく、雪が積もった日の朝のような感じ・・といってもわからないか。なんとなくノスタルジックな気分になる一冊なのです。

  • 心が疲れたときは、いしいしんじ の物語はお勧めですね。特に本書は、すべて短編で読みやすく、小学生でも高学年ならば十分楽しめるお話です。
    31のお話の登場人物。TNTのお気に入りは、玩具作りのノルデ爺さんです。

  • 数多の短編が集まった文庫。

    それぞれは、それこそ星新一のショートショートのように、
    とても読みやすく、あっという間に最後のページまできてしまった。

    それぞれのタイトルからは想像もつかないような話があり、
    とりわけ、擬人化されたポリバケツの話はなんとも不思議だった。
    ポリバケツにも名前をつけれちゃうのね・・・

  • やっぱりこの人が描く話は好きだなと思った。今まで読んだショートショートはこれで二冊目で、一冊目は超有名な星新一のだったけど、個人的にはこっちの方が好きだ。

  • 個人的に、いしいしんじの作品のなかで、1番読みやすくて、面白いと思う。
    よく人に貸してます。

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