東京23区物語 (新潮文庫 い 34-2)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101076126

作品紹介・あらすじ

東京23区の成立から41年。その間、この都市はめまぐるしい変貌を遂げてきました。本書はそのような23区の歴史を解説しつつ、そこに暮らす人々の生態と、彼らを収容する街の姿を見つめるです。東京に代々住みついている人にも、遠くの土地から東京に流れてきた人にも、また上京を夢見ながら村の青年団の一員となっている人にも役に立つマジメな東京ガイドブックです。

感想・レビュー・書評

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  • 三十数年前の東京がまた新鮮で

  • 23区のウンチク的な内容を期待して手に入れたのですが、その土地に住む人々の区へのプライド、他の区に対する偏見や妬みなどをユーモラスに解説した内容です。
    読んでいて気が付きました…自分も少なからずそう言う事を思ったりした事が有る事に…(笑)
    とにかく古い本で、発売が1985年昭和63年の本でバーコードが無い(笑)
    このアプリに登録出来るの?って感じでしたが…出来ました。

  • 2冊目の読書ノート 1993/9/5~2005/4/30に記載

  • 東京23区に住む人々等を一種の偏見を用いて端的に面白く書いた本。初版は30年ほど前のことなので情報はだいぶ古いが、東京15区とそれ以外とかそれくらいの東京人の意識の差であればこの本で十分理解はできる。
    ジョーク(だが東京に住む人が心に秘める思いはもしかすると事実)でほぼ語っている(本当のことを書いてある部分には「本当です」と書いてある)が端的な直観に近いので、真剣に各区やエリアの特徴・見どころを紹介する文章よりは、感覚的にわかりやすい気がする。でもやっぱりネタの古さが否めない。そこは仕方がないが・・・

  • 2001年に文庫判が出た、「新・東京23区物語」の原書。
    読み比べてみると、東京という街が10年でどう変わったか、つぶさに読み取ることが出来て興味深いです。

    情報としては最早古すぎて役に立たない面もありますが、80年代の東京の日常風景を今に伝えるという意味では、記録的価値が日に日に高まっている1冊だと思います。

    大江戸線もスタバも無く、世田谷の女の子が晴海でコンパニオンに化けていた頃の東京。ちょっとしたタイムスリップ本です。

  • 2014.12.?

    新しいほうがまだ読み終わってないのに、新しいほうの物語が最初の読んでいた人はわかるとか言うから読んだ。さらっと読んだ。さらっと読んでみたけど、泉さんの文章の書き方凄くすきだ。

  • 14/09/13、ブックオフで購入。

  • 1985年に世に出た東京人の生態学。ほぼ同時期に出た田中康夫『なんとなく、クリスタル』を髣髴とさせるレトロな固有名詞の数々。当時の三軒茶屋や中目黒の格の低さに確かな時代の移り変わりを感じる。皮肉たっぷりの文体だけど鼻につくことがなくて気持ちよく読める。

  • 古本購入のため、もう20年余も前の本だし、東京23区と言えど内容は古すぎたかも。

    だけど、本書の内容にプラスされた面白さを味わった。
    バブルテイストが垣間見え、さらに泉氏の辛口な独自の視点が鋭くて。。

    知らなかった東京の歴史と変化が、長くでも住んでいれば楽しめる本。
    これは、「東京のガイドブックです。」とはうなずけます。

  • 100422(a 100422)

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著者プロフィール

1956年、東京生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、東京ニュース通信社に入社。テレビ雑誌の編集者を経てフリーに。東京、昭和、サブカルチャー、街歩き、バス旅などをテーマに数々のエッセイ、コラムを発表している。著書は『大東京23区散歩』『東京23区外さんぽ』『大東京 のらりくらりバス遊覧』『冗談音楽の怪人・三木鶏郎〜ラジオとCMソングの戦後史』など多数。

「2019年 『1964 前の東京オリンピックのころを回想してみた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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