銀河鉄道の夜 (新潮文庫 草 92-2)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101092027

感想・レビュー・書評

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  • 有名な標題作を始めとした童話集。
    ほとんどが丁寧語を用いて語り手がとつとつと語っていく形式。星、宇宙、動物といったものが中心となり作者独特の世界観が構築されており、それぞれの話に共通する単語を使っているとにやりとする。
    よだかの星、オツベルと像、銀河鉄道の夜、のあたりは教科書などで度々取り上げられることもあり作りも話の内容もよいと思った。特に銀河鉄道と夜の幻想的な世界は他の話より一層際立っていると思う。
    突然主人公が鳥のおじさんに慈愛的?になったりとか、ちょっと常軌を逸する行動にはついていけなかったけど。
    あとは逆に言えば他の話は個人的にはあまり感慨に残らなかった。

    文体や描写を楽しむのもいいが、解説を読みながらゆっくり読み進める方法がオススメ。

  • 奥付は昭和57年第45刷。本書が書棚にあるのに気付かず、新編を購入したらしい。しかし、本書と新編2冊(風の又三郎・銀河鉄道の夜)に収録された作品の多くが重複していたため、重複しない4話と、新編「銀河鉄道の夜」では省略されていた列車内でジョバンニとブルカニロ博士との会話を読んで読了とした。カバーは新編と同じ蒸気機関車が星々の中を走る絵なのは、鉄道ファンとしては残念だ。

  • 既に新編が出ていますが私のは昭和60年のもの。当時から挟んだままの広告によるとこの夏の100冊の本は若き日の小林薫氏で「インテリゲンちゃんの夏休み」だったみたい。出版社によって収録作品が異なるので表題が同じものを何冊か持っていますが、これは代表作がかなり入っていて読み応えがあります。

  • ジョバンニとカンパネルラを乗せた汽車は、はるか銀河の彼方へ。美しき理想にささえられた宮沢賢治の幻想の世界は今も私達の心の中に生きつづける。

  • 高校3年生、図書館にて
    913.6ミ
    2003

  • 「銀河の星霜の中を、汽車は走って行きました」

  • 「銀河鉄道の夜」「雪渡り」が大好きなんです。

  • アニメのボツカット(?
    が表紙になってるやつが好きなんですが・・・

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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