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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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桜の樹の下には屍体が埋まっている!(桜の樹の下には)
― 188ページ -
私はお前にこんなものをやろうと思う。
一つはゼリーだ。ちょっとした人の足音にさえいくつもの波紋が起り、風が吹いて来ると漣をたてる。色は海の青色で――御覧そのなかをいくつも魚が泳いでいる。もう一つは窓掛けだ。織物ではあるが秋草が茂っている叢になっている。またそこには見えないが、色づきかけた銀杏の木がその上に生えている気持。風が来ると草がさわぐ。そして、御覧。尺取虫が枝から枝を匍っている。
― 53ページ -
突然、私は悟った。雲が湧き立っては消えてゆくいく空のなかにあったものは、見えない山のようなものでもなく、不思議な岬のようなものでもなく、なんという虚無!
― 203ページ
みんなの感想・レビュー・書評
何度読んでも、「死」の香りがするのに、何でこんなに引き込まれるのだろう。
どの作品にも特異でありながらも瑞々しい感性があふれており、読んでいると何だか浄化されるような気持ちになる。
とにかく内面描写がうますぎる。
死を見つめながらも、素晴らしい作品を残した基次郎。
作品数は決して多くを発表してはいないが、質の高い、素晴らしい作品を世に残してくれたことに感謝である。
私はその中でも『桜の樹の下には』が特に気に入っている。
自らの病と闘いながら生み出された作品たちだからこそ、読む側をみりょしてやまないのだろう。
これからは一般教養として文学史にのるような近代文学にも手をだそうと思い、購入。
一番有名な「檸檬」はじっくり読みましたが、そのあとの短編を読んでいたら、思ったこと(感想)をすっかり忘れてしまいました。だめですねえ。
ただわかるとわからないの狭間のような感覚を持ったような気がします。
有名な檸檬よりも、私は「冬の日」の張り詰めた美しさが好き。
梶井基次郎の作品の中で一番美しいといわれています。
色彩、光のコントラストの鮮やかな、神経質なほど繊細な線の絵を見ているような感覚。
絵も、本も、こういうイメージが好きです。
時間は有限であることを感じながら瞬間を客観と主観の間をメトロノームみたく大きく振れる心のあり様が見えました。
銀河劇場での舞台を観て、この本を買うに至る。
正直、今まで食わず嫌いで避けていたのだが、
舞台での朗読を聞いているうちに、読みたくなった。
読んだ人たちは檸檬を思い思いの場所へ置きに行ったのだろうか?
自分ならどこに行くだろうか。
檸檬がいくつあれば足りることやら…。
なかなか読み進めなかった。
作者の浮き沈みに合わせて自分まで浮き沈みしてしまったからだろうか。
『冬の蠅』が気持ちに響いた。
「事象」(見えるもの) と
「精神」(見えないもの) の 関係性。
その関係は、“つながり”であるのと同時に“隔たり”でもあるのだ。
著者の精神の浮き沈みが読んでいて面白い。
沈んでいる時と、安定している時との色彩の違い。
同じ「色」でも、「寒色」と「暖色」のような。
私は、「心の闇」や「病んだ精神」といった表現があまり好きではない。
なぜなら、今まで「健常な精神」というものに出逢ったことがないからである。皆、どこか破損しているんだ。
(うーん…上手くまとまらん。続きは改めて書くことにしよう)
ものすごく好きな本。新古典主義の完璧なアングルの絵と著者の不安定な精神世界の対比が今でも強烈に印象に残っている。
恐れ多いけど、自分と少し似ている気がする作家。
『泥濘』で特にそう感じた。
個人的には『冬の蠅』と『Kの昇天』が好きだった。
いくつか初読で印象に残った作品がありましたが、特に1つ挙げると『冬の蠅』です。あとがきによると、この作品を著者の最高傑作と評する人も多いらしい。もちろん、そんな深い読解ができた上で印象に残ったのではないので、ちょっとググって識者の解説を探してみた。
http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~houki/bungaku/kajii/huyunohae.htm
私は、未だ主人公のように挑戦はできずに生きている、冬の蠅です。
かろうじて、牛乳瓶の中には落ちておらず、気まぐれな条件にも晒されてはいないものの...。
冬の蠅には決して生の充足が無いのならば、いつか必ず訪れる死神に背を向けず、むしろ飛び出してそれを直視してやる、そんな生き方ができるだろうか。
ここでは親しみを込めて、もんちゃんと呼ばせていただく!
もんちゃん!僕はあなたと一緒に京都の裏路地を歩きたかったよ!
行き止まり、坂道、泥濘、袋小路。
どこでもいいから。
狂気の裏返しにある人間性を突き詰めたような感情
詩人を夢見たあなた
見かけとは裏腹に繊細すぎる文体
しかし、今の僕たちは1930年当時の情景がわからない。
だから、古い京都の裏路地を歩くと、こんな感じなのかなぁと思っている
文学って素敵ですね。
悲運の作家、梶井基次郎の創作集。表題作「檸檬」は、灰色の心情と、瑞々しい檸檬の鮮烈さとの対比が美しい名作。

2周目。
不治の病を患い、現生に絶望した梶井の目線で綴る、悲哀に満ちた世界観。
毎夜一編ずつ読んでから寝てます。
「桜の樹の下には」が特に好き。美しさの内奥にはそれと照応する醜さが隠されている、...





