マイ国家 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2906
感想 : 136
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098081

作品紹介・あらすじ

マイホームを"マイ国家"として独立宣言した男がいた。訪れた銀行外勤係は、不法侵入・スパイ容疑で、たちまち逮捕。犯罪か?狂気か?-世間の常識や通念を、新鮮奇抜な発想でくつがえし、一見平和な文明社会にひそむ恐怖と幻想を、冴えた皮肉とユーモアでとらえたショートショート31編。卓抜なアイディアとプロットを縦横に織りなして、夢の飛翔へと誘う魔法のカーペット。

感想・レビュー・書評

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  • ホシヅル忌 
    ショートショート31編

    ラストは、タイトルの「マイ国家」
    自宅を一国家として暮らす男。国境は玄関。
    国家への皮肉をジョークとしてぼかす。
    そして、そこに何も知らずに足を踏み入れた銀行員の非喜劇。
    宇宙題材の作品も数点あるけど、世俗的なショート集かなと思う。
    その中で一番短い「語らい」が好きでした。
    SF恋愛ショート。事故で死んで帰ってこない男を待つ女。女の側には一匹の犬。男は犬に転生していた。気が付かない女の悲しみを聞き続ける。
    これを1ページでまとめ上げてるからすごい。
    どの作品もそうだけど、数行で異世界へ導いてしまう。そして多作で読みきれない。

    • みんみんさん
      おびさん♪楽しい一年をありがと〜♪
      来年ものんびりヨロチクビ‹‹\(´ω` )/››
      おびさん♪楽しい一年をありがと〜♪
      来年ものんびりヨロチクビ‹‹\(´ω` )/››
      2023/12/31
    • おびのりさん
      お犬様は、お元気になりました?
      良いお年を。そして、来年はまだ読もうと思います。レアな本のご紹介よろしくお願いします。
      お犬様は、お元気になりました?
      良いお年を。そして、来年はまだ読もうと思います。レアな本のご紹介よろしくお願いします。
      2023/12/31
  • 星新一の傑作ショートショート集。奇抜なアイディアと意外な結末の31篇。『国家機密』『いいわけ幸兵衛』がとくにお気に入り。

  • いつ以来の星新一か…
    こんなにもユーモアに溢れ、考えさせられ、クスッと笑い、ゾクッとし…
    息子に借りた本だけど、読んで良かった。
    好きな話は、
    いいわけ幸兵衛
    応接室
    調整
    国家機密
    ひそかなたのしみ
    服を着たゾウ
    など。
    どれも面白かった。

  • 短編なので合間で読むには適している。ただ何となく読み切らないとと言う義務感の様なものが表れて、少し苦痛になってきた。内容はクスッとする感じのものやハテナ?と言うものもあったが、ハテナ?についてはなく読み返す事なく読み進んだ。
    ショートショートが得意な作家さんらしい。ちょっと自分には合わなかった。

  • 裏切らない星新一さん。ただ面白いだけでなく、この世界、社会、生活への皮肉が入っていたり、嘆きが入っていたり、ん?あれ?と思うスパイスが効いている。ショートショートがこんなに多く書かれているのに、どれも視点が違うので飽きずに読めた。

  • 星新一は全部面白い。

  • ショートショートですので、どれもこれも簡単に読めます。ショートショート好きにはたまらない。

  • 1日1話、息子が寝る前に読み聞かせすることにより読了。
    以下、好きなお話。
    自分を売り込みまくるロボット「うるさい相手」
    室内装飾が全ての女「趣味」
    素晴らしい料理を誇るグラニア国の秘密「国家機密」
    どうにもならない衝動を抱えるロボットの顛末「宿命」


    催眠術にかかったゾウの生き様「服を着たゾウ」
    自宅でここは俺の国だ、と宣言する男「マイ国家」

    特にラスト二つの話は考えさせられる内容で面白い。

  • 初めての星新一さん。
    世にも奇妙な物語が好きなので、ブラック要素が多そうなこちらの作品を最初の一冊に。今更ながら、この短さでこのクオリティのものを何冊も出版してるなんてすごすぎる、、!と変な感想を持った。笑
    お気に入りは「儀式」「宿命」「マイ国家」。
    さすが今でも重版され続けているだけあって、まったく色褪せない話ばかり。

  • よい!

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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