妖精配給会社 (新潮文庫)

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著者 : 星新一
  • 新潮社 (1976年11月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098098

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妖精配給会社 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 【見えなくても、確かにあるもの】

    僕らには見えないものがある。
    たとえば、細菌などは肉眼で見て取る事はできない。

    僕らには聞こえないものがある。
    犬や鳥だけが感じられる音がこの日常には溢れている。

    僕らには見る事が許されてない、花や、星や、生き物などが沢山あるんだろう。

    そのあるけど見えないものに実は僕らは大きな影響を受けて生きているのかもしれない。

    星さんの本には見えない星がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。

    見えなくても、確かに感じられるはずだ。

  • ただのファンタシーじゃ終わらない

  • 私はわりと読んだ短編を忘れてしまうたちなんだけど星新一は目次見るだけでわりとどれがどの話か思い出せる。そういうわけでわかりやすくて覚えやすい話が多いということなんだろうか。
    好きな話は「ひとつの装置」と「分工場」ということにしてたんだけどこう見返してると心にざくざく刺さってるのがまだまだいっぱいあるのがわかる。
    そうだそうだ「三角関係」と「逃走」が衝撃だったもんだった。前者は寂しさのあまり無意識にひとりで昼ドラやる話(クソネタバレ)、後者は自分の狂気を主張し続ける狂人の話(クソネタバレ)。厨二病が持病なもんで狂気と死にとらわれててしょうがねえな…あと「友だち」も好きだった。

  • とても読みやすい洗練された文章。
    通勤時間でさっくりと読める。
    妖精や宇宙人など、星新一ならではのありえない設定が出てくるが、登場する人間は普通の人間そのもの。
    これが何十年も前の作品なのだから、人間って変わらないんだなぁ。

  • どの話も少し現実場離れした世界が舞台だが、そうした舞台で繰り広げられる話がどこか現実にも繋がっている部分があってドキッとさせられる。
    「ひとつの装置」「週末の日」がお気に入り。
    星さんのショートショートは軽快な文体で微妙な後味の悪さがあるのが好きだなと思う。結末を読むと「あーあそうなっちゃうか」と思うと同時に、どこかにやっとするような気持ちになる。

  • (表題作)他にも聾唖者とか沢山いるだろうに……とは思っても、そう言う一部の人達の声は、あの大きなムーブメントの中ではかき消されてしまうのだろうな。

  • 『妖精配給会社』『ひとつの装置』『銀色のボンベ』『分工場』『終末の日』がお気に入り。

    試験の合間に『おみやげを持って』を読んでしまったのが、今でも印象に残ってる。

  • (短いので忘れてるってこともあるが)何度でも楽しんで読める。『ひとつの装置』がベスト。

  • 星新一さんのショートショート集。
    元々は早川書房から1960年代に出版された本。当時の世相を色濃く反映しつつも平成の今にも通用する上質なSF集。

  • 力強さが凝縮されている、無駄の無い、これ以上短く出来そうも無い短い文章の極み。

  • 作者にしては珍しく中国を舞台にしたホクロの話が面白い。ここまでドライだと痛快。

  • 『妖精配給会社』老社員に特に益もなく終わった。少し物足りなさを感じるし妖精は世界をダメにする存在なのかもいまいち刺激がなかった。淡々とした話で不満もなくかといって満足でもない。不思議な話。

  • 短編がごっそり、で読むのが止められない状態に。

    最初の福の神、には驚きでした。
    想像するイメージと違う…のもありますが、世界樹立。
    神様もそんな競争してるのか、と脱力。

    表題の配給会社は、想像するとぞっとします。
    が、人間隣に居て甘い言葉ばかりかけてくれる存在を
    そう手放せるものでもないですし、想像通りならば
    きれいさっぱり相手の思考にしたがって終了、かと。

    一番怖いのは、ボタン星人、かと。
    タダより安いものはない。
    授業料にしては、かなり高額を払わされた状態です。
    でもまぁ、こんな状況になるとは思いませんし…ね。

  • 『教訓。女はだれでも、自分を美しいと信じているものである。また、男の結婚約束は政治家の公約のごとし。』

    春の寓話の最後の部分。気に入ったのでメモ。

  • なにもしない装置は、本当になにもしない方が良かったんですね。
    どんなことを考えながら作者はこの作品を書いたのでしょうか。

  • 発想の豊かさに脱帽、結末のシュールさに戦慄、素直な文章に安定感。
    どの話も広げようと思えばもっともっと広がるはずなんだけど、あえて余韻を残しておく所がニクい。
    文章の性質に起因するものだろうが、全体的には淡々としていて、パターンもあるので、何十編も連続で読むよりは、ちょこちょこ読む方が新鮮な感覚で楽しめるような気がした。

  • ここんとこ古本屋の特価コーナーで大量に仕入れてきた星新一を散発的に読んでいるわけですが、本作がもっとも作品が短くまとまっていて歯切れが良くていいですな。

    短い分、オチが唐突だったり強引だったりもするわけですが、それでもやっぱり星新一のショートショートはこのくらいの短さが至上だと思うわけです。

  • やっぱり星新一さんの小説は落ち着きます.

  • 皮肉。優しさ。でも皮肉。妖精に相当する何かは現実にも存在してるきがする

  • 友人のすすめで読んでみた1冊。

    日常の中に、現代における"非日常"を投入する事で、現代を生きる私達の中に潜む問題をピンポイントに照らし出していくショートショートを集めた短編集。
    パターン化している部分や所謂"斜に構えた"印象を与える物語も多いので、その手の話が嫌いな人は苦手かも知れない。
    だが、重い内容を扱う話も明るい文体で、舞台の設定も簡潔にまとまって、終始軽やかなリズムで描かれていて非常に読みやすく、星さんの凄さが表れている。

    軽過ぎるものは読みたくないが、今はさっくり気軽に読みたいという人におすすめ。

    本作の中では若干他と異なる雰囲気だが「ハナ研究所」のオチが効いていて、好きな作品だ。
    「友だち」もやや異色だが、気に入っている。

  • <2010年3月11日根津図書館にてレンタル>

    どの話も5ページ程度からなる短編であり、無駄な描写がなく簡潔にまとめてあるため、次から次へと読むことができる。
    また作品には社会や人間の性質を風刺しているものもあり、読み終えた後にニヤリとする反面、ドキッとするものも多い。現実には存在しないが、実在してもおかしくないような世界を舞台にしていることもドキッとさせられる一因である。
    読者の時代背景を反映しないようにと地名や人名といった固有名詞の使用をさけていることもあって、作品が書かれてから何十年もたった今でも新鮮味を損なわない作品である。




    以下、気になった記述、考えたこと。

    「恐怖は存在していない場合に一段と高まる。」by沈滞の時代
    (「子どもはどんな暗闇にでもお化けを想像する」)
    →無知が恐怖を増幅させる一番の要因たりうる。

    「良心の程度も一定の線でとどまり、バランスを保つのが健全な精神状態」byおそるべき事態
    →正常であるとはどういうことか?世の中を回すためにはある程度の事故や不正は仕方がないのか?


    <2010年3月11日読了>

  • はっとするようなお話やどきっとするお話が心に残る一冊でした。

  • 収録は
    ・福の神
    ・暗示
    ・アフター・サービス
    ・沈滞の時代
    ・ある戦い
    ・おみやげを持って
    ・指導
    ・おそるべき事態
    ・夏の夜
    ・三角関係
    ・マッチ
    ・妖精配給会社
    ・恋がたき
    ・作るべきか
    ・ハナ研究所
    ・ひとつの装置
    ・宝船
    ・銀色のボンベ
    ・遠大な計画
    ・逃走
    ・すばらしい星
    ・分工場
    ・ごきげん保険
    ・責任者
    ・遺品
    ・春の寓話
    ・輸送中
    ・幸運への作戦
    ・友だち
    ・豪華な生活
    ・宇宙の関所
    ・求人難
    ・ボタン星からの贈り物
    ・天使と勲章
    ・終末の日

    ドライでクールでダークなおとぎ話と言ったところか。
    「ひとつの装置」がもの悲しくて好き。

  • どの話も面白いけど、パターンが似てるから続けて読むと飽きるw

  • 宇宙人系、発明家系、おとぎ話系等、話の種類が多い一冊。おすすめは「アフターサービス」「終末の日」。ショートショート35編。

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