午後の恐竜 (新潮文庫)

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著者 : 星新一
  • 新潮社 (1977年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098111

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午後の恐竜 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「午後の紅茶」を思わせるのどかな題名と表紙絵だが、表題作の最後に明かされるオチは戦慄の一言。傑作。

  • H29.05.23 読了。

    たまたま古本で発見。今まで図書館でも見たことがなかった星新一さんの作品なので購入。
    が、後に図書館で発見。

    結構「死」とか、怖い言葉が入っているのが気になった。星新一さんと言えば、ティーンでも読めるのが良いところだと思うんだけれども、この作品はちょっと大人向けなのかな?

    表題の「午後の恐竜」も、最後は映画みたいな結末で、もっとほのぼのしている話と思っていたので、なんだか読み終わったら嫌な気分になった。

    が、また忘れた頃に読んでみたいな、と思えたので、何気に楽しんで読めたのかもしれない。

  • 皮肉、アイロニー、そして、その根底にある醒めた目線。SFのみならず、寓話的な物語で展開される著者流世界観を感得できる短編11本。特に「契約時代」には苦笑を禁じえない。なお、底本1968年刊行。

  • 表題作が面白い。

  • 作者の作品の中ではかなりの佳作の部類ではないでしょうか。ブラックユーモアが効いており、オチもよい。
    たまに無性に読みたくなる作者のショートショートだが、この作品読んだことあるような…と思わせるくらいに似たものもありそう。
    重い作品を読む合間の息抜きにオススメ。

  • タイトルにもなってる午後の恐竜が一番わくわくして面白かった。え、おわり??ってやつもいっぱいあって最初は考察とか探してみたりしたけど、ただ面白いだけの話もあるのであまり考えずに読んでいいかも。ハッピーな話は少ないので連続で読んでるとなんだかモヤモヤ、ゾッとするような不安感に包まれてくるけどそれがまたいい、星新一ワールド。

  • 辛口のショートショートがくせになります。

  • やっぱりこの矛盾とか人類の発展が揶揄されてる感じが独特でイイネ!

    ストーリー
    然出現した巨大な恐竜の群れ。蜃気楼か?集団幻覚か?それとも立体テレビの放映でも始まったのか?―地球の運命をシニカルに描く表題作。ティーチング・マシンになった教育ママ、体中に極彩色の模様ができた前衛芸術家、核爆弾になった大臣―偏執と狂気の世界をユーモラスに描く『狂的体質』。ほかに、『戦う人』『契約時代』『理想的販売法』『幸運のベル』など全11編。

  • この話だけで映画作れるんじゃないかなと思うような発想を惜しげもなくショートにしてしまうのが贅沢.

  • 『エデン改造計画』『午後の恐竜』『幸運のベル』『華やかな三つの願い』『戦う人』『視線の訪れ』『狂的体質』がお気に入り。

    『午後の恐竜』作品名から話の内容を想像できなかったから、前々から気になっていた。読んでみたら、予想以上に好きになった。

    宇宙が主な舞台の作品はこの本になかったけれども、それが何か新鮮で、一編一編の作品名に一ページ使っているのも珍しいなと思った。

  • 星新一の世界がこの本の中に!

  • オススメは、「幸運のベル」「華やかなな三つの願い」。

  • ドラマを見ました。「華やかな三つの願い」、壇蜜がキュートでセクシ~で。星新一さんのショートショート、洒落てて面白い。

  • 星新一の短編で一番面白かったと思う。大人向け?

  • 短いのですぐに読めるのに、読後が物悲しく重く感じる。

  • ちゃんと星新一してる。

  • 「エデン改造計画」の研究先の星の住民たちは、「生あるものは、いつかは死ぬ。死ねばもっといい世界に行ける。しかし、なにも急いで行かなくてもいい。なぜなら、そこは収容能力が充分なので、おくれていってもなんの損もない。」という宗教を持っていた。これを信じているため、死が怖くないのだとか。私もこんな宗教を信じてみたいと思った。
    ラストの「狂的体質」のオチが機敏だった。面白い。有名な「午後の恐竜」も入っていて、面白い一冊でした

  • 特に表題の午後の恐竜が物悲しくて好きです。その他にもエデン改造計画、契約時代、おれの一座、幸運のベル、華やかな三つの願い、戦う人、理想的販売法、視線の訪れ、偏見、狂的体質が収録されています。ショートショートですが奥が深いです。

  • じわじわきます。

  • 星新一ワールド全開。他の単行本に比べてブラックな話が多い。

    「午後の恐竜」の発想力はすごいの一言。全生物が走馬灯を見るなんて、どこから着想を得たのだろうか。ほのぼの系なタイトルとは裏腹に、地球を滅亡に導いてしまった人間の愚かさ、そして主人公の走馬灯で幕を下ろすやりきれなさが描かれていて、何ともいえないもの悲しい気持ちになった。

    他の話では「華やかな三つの願い」が良い。スター生活でも、大富豪でもない、平凡な夫婦生活に行き着いた主人公邦子のあれこれもスイスイ読めたし、結婚した悪魔の複雑そうな内心を想像するとどこか微笑ましい。
    全体的に話が気に入った。挿し絵も、和田誠絵にはない可愛さがあって和める。

  • NHKの星新一ショートショートアニメーションで観てから、いつか読もうと思っていた。アニメの作り手が、あの油絵の絵本のようなアニメーションにしようと思った文章を読んでみたいと思ったからであった。
    星新一はそれまで全く知らず、ショートショートについての認識も甘かったので、こんなに読後じわじわとくるものだとは思っていなかった。
    しばらくして他にたくさんの経験を積み、年をとってからもう一度読みたいと思う。解釈や見方が変わるとまた面白いかもしれない。

  • タイトルのショートストーリが印象に残っています。

  • 「エデン改造計画」★★★
    衣服さえの文明も持たない住民の惑星を
    テレビ文明期まで引き上げる話

    「契約時代」★★★★
    契約が支配する時代。
    法律も毎年改正され
    弁護士無しでは安心して契約もできない話

    「午後の恐竜」★★★
    昼前に目を覚ますと
    恐竜が町をうろついていた。
    その正体はパノラマ視現象。
    生命史規模の走馬灯であった。

    「おれの一座」★
    劇団の話。

    「幸運のベル」★★★★★
    不況の打開すべく
    商品の包装紙の一部に特殊な放射線を仕組み、
    それが放射されると天井に取り付けられたベルが鳴る話

    「華やかな三つの願い」★★
    自殺を図る女性の元に悪魔が訪れ
    三つの願いを叶える話。
    女性の最後の願いは悪魔と結婚することだった。

    「戦う人」★★★★★
    窒息自殺を図るべく、部屋を密室状態にした老人。
    そこへ宇宙人が地球に、知性を失う薬品を大気中に撒く。
    事態を免れた老人は、準備し忘れたものを買うため
    一度外へ出る。

    「理想的販売法」★★★
    優秀な企画開発部長の商品により
    永久的に利益を得ることになった会社。
    部長は用がなくなったことで休職させられる。

    「視線の訪れ」★★
    突然日常生活に視線を感じ始めた男。
    正体は妖精であった。
    悪行をバラさせると不安になる。

    「偏見」★★★★
    3人の男と次々と結婚するが
    全員殺してしまった女受刑者の話。
    死刑直前まで動機を語らなかったが
    死刑執行の際、正体がろくろ首と判明。
    動機は「離婚しないとろくろ首とバラすぞ」と言われたため


    「狂的体質」★★★★★
    精神内の狂気が身体にも形となって現れ
    一般人の身体能力を凌駕することになる症状。
    のどが性感帯である男は水を飲むだけで恍惚し、
    自身をスポーツカーと思い込む少年は
    自動車より早く走れる。
    それを直す医者自身も
    夕刻になるとハマグリになってしまう
    という持病をもっていた。

  • 子どもの頃に親しんだ星新一作品を大人になって初めて再読。おなじみのショートショート。

    悲喜に満ちた数々の物語は、むしろ大人になった今でこそ大いに楽しめるのではないか。

    特に「午後の恐竜」「狂的体質」にはグッときた。
    「幸運のベル」は意図的に仕組まれた構図。
    「~せずにはいられなくなってしまう」人のコントロール不能になってしまう欲求と行動、その犠牲と見返りとの描き方に迫るものを感じた。
    ここまで極端にいかないまでも、私たちは少なからずそんなものに毎日囲まれ影響され、そして社会が成り立っている。

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午後の恐竜 (新潮文庫)の作品紹介

現代社会に突然出現した巨大な恐竜の群れ。蜃気楼か?集団幻覚か?それとも立体テレビの放映でも始まったのか?-地球の運命をシニカルに描く表題作。ティーチング・マシンになった教育ママ、体中に極彩色の模様ができた前衛芸術家、核爆弾になった大臣-偏執と狂気の世界をユーモラスに描く『狂的体質』。ほかに、『戦う人』『契約時代』『理想的販売法』『幸運のベル』など全11編。

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