白い服の男 (新潮文庫)

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著者 : 星新一
  • 新潮社 (1977年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098128

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白い服の男 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ショートショート集…というより短編集。
    ・白い服の男
    ・月曜日の異変
    ・悪への挑戦
    ・老人と孫
    ・テレビシート加工
    ・矛盾の凶器
    ・興信所
    ・特殊大量殺人機
    ・ねぼけロボット
    ・時の渦

    全体的に狂気を含んだ感じ。
    「白い服の男」の世界観などいい感じ。

  • 気楽に読めた短編集。

    白い服の男
    セのつく行為を禁止する社会の話。映画のリベリオンとそっくりや。

    特殊大量殺人機
    完全なる殺人機を作ってしまった話。殺人機から自分を守るのは殺人機を保有する事、核の保有による均衡を想起させられる。国より遥かに小さい組織が恐ろしい兵器を保有する世界、エゴに満ちた世界になりそうで怖い。

    時の渦
    時間の流れが止まってしまった世界でのお話。その世界で人は未来がみえず、過去を深掘り追求する。時間観念の変化が人の考え方を変えてゆく。


  • もう10編も一気読みしてしまうと、しばらく頭の中は、星新一ワールドが炸裂し続けます。どうしたらああいうストーリーが思いつくのかと、驚愕したり、尊敬したり、… 反面というか、何と言うんでしょう…… きちんと答を出しながらストーリーが進んで行くので一部分では安心できるというか。ヘビの短編で、ヘビがいるのかいないのか不安になって来て、ほら、こういう奴だと、最後に登場させる。一般的な展開はあそこまで分析、予想、推理をしてしまうと、シリツボミ的にアヤフヤになりそうなんですよね。よかったです(v^-゚)

  •  読んでいて爽快感がなく、むしろ不快感・嫌悪感を抱かせるような展開で、結末も腑に落ちません。一体この作品は、何を表しているのか分かりません。
     ウィキペディアにも「星の真意は不明であるが」との記述があります。
     言葉狩りのような偽善行為を批判しているのでしょうか。
     言葉狩りを批判して一時期断筆宣言されていた筒井康隆の作品だとしたら、納得できたのかもしれません。
     そういえば「特殊大量殺人機」「老人と孫」は、筒井康隆のショートショート風ブラックな展開です。(というようなことを書くと、熱心なファンの方に「それは違う」と批判されそう。所詮私のレベルはこの程度なんです。失礼ご容赦下さい)

        
     しかしよく考えれば、「白い服の男」的展開は、実は2014年の日本で進行中なのではないかと。
     一新聞社による一つの証言の撤回によって、日本の政権及びその御用マスゴミによる、歴史的事実全てをなかったことにし・歴史を都合よく改竄しようとする試みが開始され、強力に進行中です。
     歴史教育や歴史教科書の介入から始まり、過去の政府見解まで、全てが書き換えられようとされています。
     それに呼応するかのように、大き目の書店に行けば、そういった本がコーナーを作って嫌というほど並んでいます。そのコーナーだけ日本の軍国主義独裁制を先取りしているようです。いずれはその風潮が他のコーナーに広まっていくのでしょうか。
     この苛烈な思想統制・思想弾圧は「白い服」に象徴されるのではなく、「黒い服」「灰色の服」「茶色の服」「灰色の服」「カーキ色の服」「迷彩色の服」でしょう。
     それとも、「安倍色の服」でしょうか。

     
     星新一さんが本書を執筆された時代、戦後民主主義の風潮が強かった時代だったのでしょう。
     しかし世の中の風潮は大きく変わり、本作品とは正反対の状況で「白い服の男」的状況が実現しているのではないでしょうか。
     もし今の時代星新一さんが存命であったら、もっと違った内容の作品を描かれたのかもしれません。
      http://sfkid.seesaa.net/article/407910669.html

  • 『特殊大量殺人機』各人が所有しているだけで相手を牽制できる点が面白い。

    新潮文庫版『午後の恐竜』と作品名の載せ方のレイアウトや作品の収録数に似通ったところがあるなと気付いたが、早川書房版『午後の恐竜』の後半10編を収録したから、新潮文庫版『午後の恐竜』と同じレイアウトにしたのかなと思案。

  • 過去の過ちは後世に語り継ぐべきなのか,弾圧して忘れ去らせるべきなのか.ものすごく壮大なテーマをさらっとまとめる星新一はやっぱりすごい.

  • 星新一のディストピア。
    簡潔な文章ながら、それだけに怖い。

  • 皮肉、社会風刺が強めに思います。子供にも読める星新一の掌編はたくさんありますがこれは大人向けでしょう、白い服の男。

  • 初期のものになると、オチがえぐい(笑)

    白い服の男、なんて。
    現実にもいる。どこにでもいる。

    笑えない。

  • 短めで綺麗にオチが決まる話が多くていいね。
    そういや、デスノートが人気あった頃、星新一に似た話があるって聞いたことあったけど…
    本書に収録されてる「特殊大量殺人機」がそれだな。

  • 中学の頃にこれを読んで、星新一にはまった。
    実は、題名になっている「白い服の男」以外の話はあまり覚えていない。
    星新一の本はかなりの量を読んだけど、どれもあまり覚えていない。(こういう人が多いと思うのだけど、実際どうなんだろ。)
    これで星新一好き、と言えるか迷うとこだけど、ほんとに大好き。
    買いたい・捨てたくない、と思える数少ない本たち。
    でも「星新一好き」というのにはあまり共感を得られないのも事実。ちょっと怖いからかな・・・。
    なんでだろ~。こんなに面白いのに!!!
    と、いう本です。(やっぱりレビューは書けない!!)

  • 再読。全部記憶に残ってなかったけど。

    最初の「白い服の男」。平和にはその手があったか。
    最後の「時の渦」。午後の恐竜のような、世界おしまい感が好き。

  • ひさびさの星新一。もう、沢山読みすぎてどれを読んだか忘れてしまったので、読んでなさそうなものを選んで図書館で借りてきた。
    結果からいうと、これ読んだことあった(笑)
    でもどの話も肝心なラストを忘れてるので楽しめました。
    自分の覚書として、またこれから再度星新一作品をめくるひと用に簡単なレビューを。ネタバレ含まずw

    「白い服の男」
    セの話。セが何を意味するか考えるのが楽しかったけど、話自体は怖い。

    「月曜日の異変」
    がさつな妻がある日を境に突如おしとやかに。いろいろ雑な話(笑)

    「悪への挑戦」
    マスメディアの扇動恐るべし。

    「老人と孫」
    三度の飯よりTVが好きなおじいちゃんと孫娘。たいていのことは「おもしろいわねえ」で済むのが羨ましい。

    「テレビシート加工」
    もしもテレビ画面がシートになったら。そしてそれをいたるところにはりつけることができたら。
    考えただけで悪趣味。

    「矛盾の凶器」
    これが一番しっくりこなかった。
    博士の作った殺人マシーン、標的はだれ?

    「興信所」
    オチが弱い気がした。星新一作品で時々出くわす流れだからか(笑)
    精神科医の元にかかってきた相談の電話。とある興信所の社長の悩みとは?

    「特殊大量殺人機」
    デスノートwww
    因果応報もここまでくると…っていう話。

    「ねぼけロボット」
    この本で一番短く、一番クスッとなった。タイトルそのまますぎ(笑)
    これ好きだなー。

    「時の渦」
    ゼロ日時を迎えた世界。あくる日もあくる日もゼロ。消費した食べ物やタバコはもとどおり。記憶だけが堆積。
    さらに人間だけが遡って生き返ってくる。記憶と議論。
    断ち切るのは意外な人物。
    そうきたかwwwってなった。

  • 星新一、かなりの量読んでるんだけれど、どれがどれだかわからなくなるからちゃんと記録しよう。


    政治とか戦争とか社会に関わる内容が多かった気がする短編集。
    白い服の男
    「戦争」という概念、歴史、事実をもみ消そうとする世界の話。
    悪への挑戦
    悪人が裁かれるというスリリングなテレビショーの裏側は…
    時の渦
    死者が少しずつ蘇ってくる。その原因は?

    この三作がお気に入り。特に時の渦は、最後の1ページに「ほお!」って言ってしまいました。

  • どこかで読んだことがあるんじゃないかと思うのに、読んだことない話

  • いずれも"過ぎたるは及ばざるがごとし"を地でいく皮肉たっぷりの作品。皮肉めいたストーリーが星新一の文体とあいまって不思議な魅力を携えている。

    『白い服の男』
    健康の為なら死んでもいいのか
    『月曜日の異変』
    手術をしてまで無理に得た理想の性格は、果たして夫にとって本当に良いものなのか
    『悪への挑戦』
    正しいならば何をしても良いといった世界観
    『老人と孫』
    メディアが客観的で常に正しいものだと信じると恐ろしいという話
    『テレビシート加工』
    星新一らしい作品だが、技術的には実現化しそうな話。むしろ形は違えども携帯電話などはこのような状態になりつつあるかもしれない。
    『矛盾の凶器』
    異常者ならば殺してもいいのではと思ったとき、主人公も異常者となったのではないか
    『興信所』
    死者からすれば霊媒ははた迷惑なものなのかもしれない
    『特殊大量殺人機』
    均衡を保つために核兵器を持たねばならぬ現状に似ている
    『ねぼけロボット』
    無駄に精密過ぎる
    『時の渦』
    奇妙な最後の審判

  • 後半に面白い話が多かったように思います。

  • 星新一の短編はやっぱり好きだなあ。
    がーっと読める。
    (10.08.01)

    近いほうの図書館。
    (10.07.24)

  • 時の渦・殺人兵器が印象に残った。

  • 久しぶりに読み返したら、その内容のブラックさに驚いた。
    寝る前に読んだら、寝られなくなった。

  • 9条に対して宗教のような執着をしている人たちを皮肉ったのではないかと思ってしまう表題作。無防備都市宣言とか、かなり星新一の世界になってきてるんじゃないだろうか。

  • 妄想癖の強い医師が役に演じきって
    人を殺してしまう
    妄想の怖さを知った作品

  • 白い服の男という本は短編小説なのだが、最初の小説が白い服の男という話であることからこの題名だ。この白い服の男というのは、星新一の話はだいたい最後まで何が起きるか分からないが、この話はいたって普通な戦争についての話だった。戦争にかかわることを取り締まる特殊警察の署長をしている白い服の男が主人公だが、この白い服の男は些細のことでも取締りそこまでしなくてもと思うのだが、その些細なことから発展してしまうのだから、やっていることはあっているのかもしれない。なぜ白い服なのかというと、平和の象徴のハトだからということを告げて終わった。

  • いつかこんな時代が来るのかなあって気持ちになる。

    表題になっている白い服の男が一番好き。

  • 特に前半は暴力に対する感覚の鈍麻、異常な過敏さを扱った話が多かった。
    やはり現代社会批判が前面に押し出されている。
    特に「悪への挑戦」はセンセーショナルな報道、それを鵜呑みにする人間、
    感受性の乏しさと言った、今でもよく議論される問題を指摘しているのではないだろうか。
    ただ、その合間にも「月曜日の異変」のような軽めの話もあるメリハリのきいた1冊だった。

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