エヌ氏の遊園地 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.62
  • (80)
  • (96)
  • (199)
  • (14)
  • (1)
本棚登録 : 1660
感想 : 73
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098319

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新潮文庫の100冊に毎年星新一の作品を一冊選定してきている。まだほとんど持っているので、定期的に再読する機会になります。
    で、なぜか、これは講談社文庫で残っていたので、内容は同じだと思うのですが、確認するほどでもないかなと読みます。
    驚いたことに、同じ時代から所持している文庫なのに講談社文庫の本体の紙の劣化が、他の文庫より少ない様に思います。まだ、白い。

    いつものショートショートですが、宇宙とか未来はなくて、その時の日常の中の異質の小説集の様に思いました。
    最近知ったことですが、1001作書いた後、新作は書かれなかったのですが、ご自身の作品の古くなった表現に修正を加え続けていたとのこと。ですから、今、新装版の物とは多少違うところがあるのかもしれません。SFというジャンルのご自分の作品の寿命をのばしたかったそうです。

    • 傍らに珈琲を。さん
      おびのりさん、こんにちは

      なるほど、ご本人にはSFというジャンルの作品の寿命をのばしたいとの思いがおありだったのですね。
      実は星新一さんの...
      おびのりさん、こんにちは

      なるほど、ご本人にはSFというジャンルの作品の寿命をのばしたいとの思いがおありだったのですね。
      実は星新一さんの作品は苦手なのですが、
      おびのりさんのレビューを拝見して、作家さんの抱いておられる想いに触れた気がして、ホント、なるほどねーと感慨深く思いました。

      少し前にNHKで星新一ショートショートを実写版でドラマ化していて、テレビをつけたら偶然やっていた場合ですが、何話か見ました。
      どのくらい原作に手を加えられていたのかも分かりませんが、少しゾッとしたり、少し虚しく悲しい思いに駆られたり、古さを感じさせないものではありました。
      2023/08/09
    • 土瓶さん
      本の紙質は、あんまりにも真っ白だとかえって眩しくて読みづらい説もあり。
      自分的にはうっすら茶色が入っていた方が目が疲れずに長時間いけそうな...
      本の紙質は、あんまりにも真っ白だとかえって眩しくて読みづらい説もあり。
      自分的にはうっすら茶色が入っていた方が目が疲れずに長時間いけそうな気がしますねー。
      紙の厚さでいえば、ポプラ文庫の「かがみの孤城」はかなり厚くて手触りが硬くてびっくりでした。

      「エヌ氏の遊園地」
      たびたび星新一作品に登場するエヌ氏ですが、なぜエヌなのか、エーでもビーでもなくN氏でもない。なぜそうなったのかどこかで読んだ気がするんですが、いつものごとく、キレイさっぱり忘れました(笑)
      2023/08/09
    • おびのりさん
      皆さんコメントありがとうございました。
      またしても、珍しくばたついておりまして。

      紙質問題は、重要なんであります。
      他も老化しているけど、...
      皆さんコメントありがとうございました。
      またしても、珍しくばたついておりまして。

      紙質問題は、重要なんであります。
      他も老化しているけど、目が辛い。なのに紙本しか落ち着いて読めない。
      と、それはともかく、星新一さんの作品をそんなに真剣に読まないでください。楽しみましょう。
      今となっては、正直それほど面白くはないです。
      それでも、子供の頃、こんな小説があるんだと、
      わくわくさせてくれたのは、事実です。
      うちの下の娘は、学校の読書タイムに本を選ぶのが面倒で、小4の時、私が持っていた星新一の文庫を順番に読んでいて、担任が星新一ファンだったので、めちゃくちゃご贔屓していただきました。
      嫌がっていたけど。
      2023/08/10
  • 久しぶりに一冊読み切りました。
    星新一さんの本は集めたいなと子供の頃から思っています。
    今回は表紙が特別版だったので購入しました。

    夏休みとか冬休みシーズンはいつもと違う表紙になって出てくることが多くて購買意欲が高まります。

  • 星新一ワールド全開で面白かった!

  • 星新一・ショートショート作品集。意外なオチ、どんでん返しの短い物語が31篇収録されている。どれも面白く、楽しめる作品だった。『人質』『あこがれの朝』『副作用』『運命のまばたき』『女性アレルギー』『謎めいた女』『記念写真』『個性のない男』が面白かった。特に好きなのは『あこがれの朝』

  • 軽快で皮肉ぽく洒落がきいている。
    星新一さん、モテただろうな。

  • 星新一さんの作品は、新潮文庫のプレミアムカバーで販売される度に読んでいる。
    作品によって似てるシーンもあるが、どの話も新鮮さがあり面白い。
    いつもは宇宙の話やSF系が多いイメージだったが、今回は犯罪系が多かったイメージ。

  • 不思議な世界観と古さを感じない文体で
    読みやすかったです!
    最後どうなるか考えながら
    読む感じがミステリーぽくて良かった( ´˘` )

  • あとがき読んで、星新一の作品が古くならない理由を知る。

  • 友達に勧められて読んで見たけどめちゃくちゃ面白かった。一つ一つのストーリーが斬新で興味深かった。

  • タイトルのとおり、様々なエヌさん(別の場合もあるが)が運命に翻弄されるショートストーリー。事件ものやスパイものが多いのは、どんでん返しにマッチするから?何かオチがあるだろうと読んでも毎回意表を突かれる。しかも31編全てがその水準。今流行りの「5分後に○○」が好きな人にはぴったり。

全73件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

星新一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×